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169話 理解の時間②

『宇宙歴』――それは宇宙の始まりから刻まれている時、別名、宇宙の鼓動である。


 この暦はあくまで宇宙の歴史であるため、星や世界の歴史とは別々で考える。

 宇宙の鼓動を一年としてこの中心星系の歴史を『宇宙最古の無機物』『原初の機械』が記したものを“真善の管理者”ミレイヴァム・レギスレータがその記録媒体、所謂、掲示板にアクセスしたことで判明した。


「最新は137年……第三星柱発生……」


 レイムはただ読み上げる。難しいことは分からないが、宇宙が幼い理由はその年月が少ないという意味なのだろう。


「ん、【宇宙黎明期】……」


 歴史の一番前、始まってからの年をカウントするものとは別に大きな見出しでそう書かれ、まだそれ以外の期間がないところも宇宙が幼い理由に通ずるだろう。


 そして話は組織の関係性に戻る。


「悪の組織はの主な活動内容は世界を蹂躙して悪に染めることです。その最中に兵器運用や戦力の補強を行っています。その後の状況は不明ですが、レイム様の世界を襲った超兵器についてですが、それに関しては心当たりがあります」


 それは――


「この星系の北西に位置する、宇宙研究組織『ジーニアライネンス』という組織はこの宇宙でも高度な技術を持っています。我々も悪の組織が超兵器を運用している所を目撃しているため、両組織が協力関係であることを認識しています」


「高度な技術、ここ以上のか?」


 宇宙空間に漂う星ではなく、技術で成り立っているこの施設より高度なのかとジュウロウは疑問を持つ。


「はい。星を覆う超兵器から星のエネルギーを掌握する技術を始め、宇宙へ進出している文明の中でも随一の技術力を誇ります。彼ら自体は中立的な立場としているため、全面的な協力ではないため、対処はしておりません」


 それは組織のルールに従っているための行動だ。

 しかしその後に不満な表情を浮かべたためか、クロノスは付け加える。


「あの宇宙研究組織『ジーニアライネンス』の戦力は未知数です。もし、全面戦争を行えば、最悪の結果、こちらが滅ぼされることがあり得ます」


 ひとまず“この星系の勢力は簡単なものじゃない”とジュウロウが分かりやすく大雑把にまとめて、更にクロノスが付け加える。


「我々の使命は悪の組織を殲滅すること、それがこの組織に組するならば、そう覚えておいてください」


「分かった。まずは組織に溶け込むように頑張るよ。ここは味方しかいないんだし」


 独自な考えだが、レイムなりに“善”を掲げる組織に加入するのだから、強い警戒心はこの場には必要ないと自分の行いを改善しようとする。


 そして一応の説明が終わり、今回、泊まる場所を決めなければいけない。

 そのことでクロノスが上層部と相談した結果、良い待遇は約束するが、現時点で表に出すわけにはいかないということで円盤の上に存在する街ではなく、組織の中枢部の一角、塔から左右に伸びる一角には資料室や中枢担当の職員のための部屋があるため、そこを利用することになった。

 その内の一室に『無限の星』の全メンバー、約二十五名が入る。広さに関してはワーレストとレジナインによって一室に全員が満足するほどの広さと部屋数を用意する。


 そしてレイムの城にある大浴場を模したお風呂で身体を清めることにした。


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