創作論は書けない
「書くこと」の章が始まります。
エッセイジャンルでは創作論が人気だと聞きおよんでおります。ポン柑も書きたいなあ、などと思うわけなのです。なんかカッコいいですよね〝創作論〟て、言葉がね。エッセイのタイトルに創作論とついた作品に何となく憧れたりしておったわけです。
しかし、自分で何か書こうと考えたりしてみると、うーん。「論て…」と思いました。ほんでもって「創作てのも…」とも思い始めるのです。
それっぽい考えや思いというのは自分の中に確かにあるようです。でも、それを創作論と言うのは、なんとも、こう、ムズガユくなっちゃいますね。それとは違う何かだと感じて仕方がないです。そんな大層なもんではありまへんという事でしょうか。それに〝論〟というようなまとまりがある物になる気がしません。
私にとってそれは〝書くこと〟ですかね。これならしっくり来ます。
書くって何なんでしょね、というのは度々考えますし、興味が尽きないです。やみくもに思考を巡らしていると、意図せずそこにたどり着くような、そんなやつです。結局、なんのこっちゃよく分からないからなのでしょう。
あと、創作論というと他の人の執筆に役立つようなそんな内容ですよね。小説の書き方や心構えなどを言うのだと思っています。その点でも私のやつは役に立たないでしょうね。だいたいネガティブなので、あー下手だなーとか上手くいかねーなーみたいな事を書いてます。あーやだやだ。
でもいつか、これぞポン柑の創作論だ、と胸張って言えるものが書けたらいいなとは思っています。でも多分、その時も創作論という言葉は使わないでしょうね。そのくらい、自分にはしっくり来ないという感覚があるんですよ。
実を言うと〝創作〟って言葉がそもそもピンと来てなかったりします。つい最近知った言葉で、なんか皆使ってるなーて感じです。それっぽく分かったフリをして私も使ってはいますけど。
うん。そこからだなーと、いうことでしょう。