表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

99/155

第99話 救世主は、ちょび髭?

 愉快な仲間が、奴隷解放や領主様の誘拐をしたせいで。町の貴族連中に囲まれ、裁判をする事になった。


 他の連中は、任務完了と奴隷解放のパーティーをしている。


 おかげで、酒や飯を飲み食いして、おとなしくしている様だった。



 これ以上、立場を悪くできんし。あのバカどもが、この場に居ないのは、助かったと考えるべきだな。


 さて、なんて弁明いいわけするか……ふぅむ。



 ダンダン!


「これより、奴隷解放ならびに、領主様、誘拐の容疑で、レジスタンス、リーダー、ユーリ・ディザアの審議しんぎを行う!」


「レジスタンス!」


 ダンダン!!


「騒がしいですよ。ユーリ・ディザア!」


「あ、申し訳ありません」


 はぁ、なぜ俺がレジスタンス、リーダーなんだよ。領主様は、いないが。


 ここは何としても、言い訳をせねば!!



「では、被告ユーリ・ディザアに言い渡す『死刑!』」


「ちょ! まだ何も話してないんだが!」


「何を言っているのです。奴隷の解放、我らの領主様の誘拐、奴隷と共に領地を制圧しようとした者に、死刑以外、何があるのです!!」


「ぐっ!」けど、領地の制圧なんてしてないだろ!




「そうだ。そうだ! 我らの領主様を、誘拐した者には、死、以外ありえません!」


「そうですわよ。あの様な貧相な、やからに、わたくしの財産を奪われるなんて、想像したくもありませぬ!」




 やばい、貴族連中まで盛り上がり出したぞ。けど何も思いつかん!


「いえ!! 誤解ですよ! 領地制圧なんて考えてないですよ!!」


「ふん、領主様の誘拐だけでも、死刑だ。議論に意味はないわ!」




 やべぇ、反論すらできないぞ。なにかねぇかなぁ。なんもねぇ! んおぉ!


 いっその事イフリータ呼び出して、暴れて逃げるか、だがそれじゃぁ、マジで全世界に指名手配されるだろうし。


 けど、このままだと、どのみち死刑だし……。




 ダァン!


「だれだ! しんぎちゅ! これは、フレディーノア様!」


「はぁはぁ、どうやら、間に合ったようだね」


「世界の人々の暮らしを見るため、各地を回って、いたのでは?」


「あぁ、領主になるため、まだまだ勉強の旅の途中だよ」


「でしたら、なぜ」


「父が誘拐されそうになったと聞いてね。丁度近くにいたから、一旦、町に帰る事にしたんだ」


「そうでしたか。領主様は、怪我はしておりませんので、ご安心ください」


「あぁ、父には、会ってきたからわかっている。これからは僕も参加するよ」


「かしこまりました。フレディーノア様」




 裁判官が、丁寧に話してる? 偉い人みたいだな。


 ちょび髭のダンディなオヤジが、裁判官の隣に座ったぞ。


 けどなぁ、ちょび髭、俺は、もう死刑らしいんだよ。もうイフリータを召喚して、世界から指名手配されるしか!!!


 む? むむ!! あのちょび髭、みおぼえが、ひょこひょこ表情の様に動く、ムシりたくなる、あの、ちょび髭は!!


 酒場のマスター!! 無口キャラだったのに、何ダンディー、スマイルでペラペラ話してんだよ!




 おかげで、さっきまで、妖怪ババァだった貴族が。お嬢様たちに変身して、あんたに夢中だよ!


「見て見て! フレディ様よ、いつ見ても、素敵だわぁ」


「あのお髭に、一度でいいから、触らせていただけないかしら」



 ヒゲ……酒場で、イフリータのオモチャになってたんだが。


 ピコンピコン!


 なんか……ウインクしてるんだが、言うなって事か? 


 オヤジのウインクか、キツイな。だが、これなら助かるかな。助けに来たんだよな? ヒゲ! いや、フレディー様!!



「コホン、話は聞いている。私の父、領主誘拐により死刑なのは仕方ないだろう」


「わかっております。フレディーノア様」



 おいぃ! ちょび髭! ヒィゲ!! むしるぞそのヒゲ! お前、助けに来たんじゃないのか! 何するために、そこに座ったんだよ! ヒゲェェェ!



「だが、領民を守るためとはいえ、侵略し奴隷を増やした父にも、責任はある」


「フレディーノア様!」


「すでに父には、話をつけてある」


「ですが、この騒ぎをしずめるには、死刑以外……」


「それが、あるんだよ」


「フレディーノア様。それはいったい」



「ユーリ・ディザア。君には、奴隷と処刑される者達の全てを買い取ってもらう」


「え、かう?」


「あぁ、そうだ。買うんだよ。すべてをね」


 え、いや、助かるなら、買いたいが。それっていくらだ。俺の手持ちは確か、金貨97枚くらいだが、買えるのか?


 たしか、金貨1枚10万だから、970万……全員の命買える金じゃないよな?


 てか、ヒゲが俺の所持金知ってる訳ないし。何かのなぞなぞか?




 周りの話を聞いてたら、何かわかるかな?


「彼は明らかに平民、今回の罪人や奴隷を全て買うなんて不可能。まさか、フレディーノア様が、冗談を言うなんて驚きましたよ」


「ふふ、可哀想に、あんな平民が命を買うなんて、無理なのに、あんなに悩んじゃって」


「さすがは、領主様のお子様だけはありますな。我々貴族には想像できないやり方で、平民を苦しめるとは」


「当たり前よ。私なんて、警護の為に、金貨100枚で、女郎族じょろうぞくを買ったんだから、モンスターに狙われる町で、奴隷を手放すなんて無理よ!」




 1人金貨100枚! 1人すら買えないんだが。ちょびヒゲェェェ、どうしろってんだぁ!


 ヒゲ、ピョコピョコ。みょいーん! ピン!


 ヒゲむしりたい……

次は、水曜予定です。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ