表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

94/155

第94話 封印魔法ブラッディーローズ開花 封印されし者ツボミ姫?


 仲間の貴族が次々と気を失うと。俺の背後には、巫女みたいな格好を露出狂ろしゅつきょうみたいに着こなす美女が、赤い花の上に立っていた。



「ボウヤには、私を解放してくれたお礼に、ご褒美をあげなくちゃね。何がいいかしらぁ?」


「かいほう? なんのはなしだ?」おれは何をしたんだ?


「この枯れない花は、ボウヤの魔法でしょ」


 バレてるだと! あの花は、エルザお嬢様の匂い消し魔法だったものだが。


 俺の願望スキル暴走で具現化した物に間違いない。


 当然、他の連中には気づかれてないが。この女は、なんで知ってるんだ。


 今は、こいつの正体が知りたいし、答えた方がいいな。


 幸い他の連中は、気を失ってるから、話しても聞かれないだろ。


「あぁ、この花は俺の魔法だ」


「ふふ、やっぱり。同じ魔力の香りがしたのよね」


 魔力の香り? 確か召喚獣のフェンリルも、魔力の香りがわかるとか話してたし。やっぱり人間じゃないのか。



「魔力の香りなんてわかるのか? 俺には、わからないんだが」


「わかるわよ。だっておねぇさんは、魔力を食べる者達をすべる者。サキュバスクイーンだからね」


「サキュバスだと!」確か男を惑わして、ろうらくするタイプのモンスターだったかな? やったゲームの設定だが……。


「ゴクリ……」ろうらくか。


 スラリと長い脚、ムチムチした太もも、キュッとしまった腰、汗で輝く、むね! 誘惑するようにクチビルを舐める舌! 見てるだけで、魅了されてしまいそうだ!!


 いかん、先ずは状況を整理し、この状態をどうにかしなくては、俺までトリコにされてしまう!


「それで、何で花の中に居たんだ?」


「それなのよねぇ。ちょっと魔力を吸いすぎちゃったみたいでねぇ」


「すいすぎた? どういう意味だ??」


「そうねぇ。気がついたら、国の人みんなの魔力を、足腰立てなくなるまで、吸い出してたのよねぇ」


 あしこし立てなくだと! ゴクリ……。


「ちょっと、ばかし、やり過ぎだったみたいねぇ。こくちゃんと、遊んでただけなんだけどぉ」


「こくちゃん?」


「そうよ。こくちゃん、国王の事よ」


 国王をこくちゃんとか呼んでんじゃねぇよ!


「まぁ感覚からして、だいぶ時間が経ってるから、死んでるでしょうけどね」


「で、その、昔の国王……こくちゃんと遊んでたのには、何か理由があるのか?」



「そうなのよぉ。暇だったから、国王をそそのかして、ちょっと奥さんを、いじめてたんだけど」


 暇つぶしで、国王の嫁いじめるなよ!


「私が酔い潰れた隙に、騎士団長たちが、私を封印魔法ブラッディーローズで封印したみたいなのよね。花が魔力を吸収するから、私の力ほとんど使えなかったのよ」


「それで、その封印とやらを、俺の魔力を花から吸収して解除したわけか」



「そうよ。今までに感じた事のない程、強大で失神するほどの魔力だったわ」


 そりゃぁ。賢者の石の無限の魔力ですし。


「お姉さん、魔力に驚いて、封印を解除する前に、ボウヤにトリコにされるところだったわ」


 ゴクリ……トリコにしたい。


「それと、あの子の魔力は、絶品だったわ」


 ん? サキュバスが指差してるのは、エルザか。魔王の娘の魔力だからな、絶品だろうさ。


「けど、この子の魔力だけでは、私は封印から解放されなかったのよね」


「だから、俺に感謝してるわけか」


「えぇ、ボウヤの魔力がなかったら、封印から解放されることは無かったわ」




 もしかしなくても、こいつの封印が解けたの俺のせいですか!!


 てか、魔王の娘の魔力でも解けない封印って、こいつヤバいだろ!


 人を攻撃できたって事は、勇者が現れた500年より、前に封印されたモンスターって事だよな。


 こいつを野放しにしたら、国が簡単に滅びそうなんだが……どうしよう。



「あらあらどうしたのかしらボウヤ? さっきから何も話さないで、凄い汗よ」


 ふきふき。


「もしかしたら、喉が渇いてるのかしら?」


 確かに喉は乾いてるが。話さないのは状況についていけてないだけだ。俺のせいで国が滅びそうなんだぞ。どうしたら……。


「困ったわねぇ。おねぇさん、何も持ってないのよねぇ」


 そりゃ着崩した巫女の服みたいな格好じゃ、何も持ってないだろうよ!


 クネクネ動くたびに、太ももが!!


「そうだわ。これならあるわよ」


 ギュッ! ポヨン。


 おぉ! なんだ! 前屈みになって胸の谷間を見せてきたぞ! まさか色仕掛けか!!


「さっきの魔力が凄すぎちゃって、おねぇさん、全身、びっしょりなのよぉ。ほら、好きなだけお飲みなさい。ボウヤ」


 胸の谷間に、透き通った聖水!


 混じりっ気のない汗の向こうには、光り輝いた胸、まるで宝石の様だ。


 いやいや、飲んでどうする! どう見ても、こいつが原因で、みんな倒れたんだぞ。


「ぐっ、えんりょ……しておこう……」


「あら、残念ね。私の力に逆らう子なんて、おねぇさん興味津々だったから、奴隷にしてあげようと思ったのに」


 奴隷! あの汗にそんな効果が……危なかった。


「けど、断るなら、この子達の魔力を全部吸い出して、殺しちゃおうかしら」


 なんだと!! 魔王の娘に……ゴミ貴族……むぅ。正直、死んでも困らないんだが。


 1人は魔王の娘だし。


「じゅるる、リディアァァ。もうたべられないよぉ」


 本当に魔王の娘だよな? 完全にサキュバスクイーンにやられてるんだが。


 むぅ、けど魔王の娘は、悪い奴に見えなかったし、この状況で俺だけ生きててもなぁ。


 貴族を見殺しにした罪で、結局処刑されそうだし……チラチラ。


 ポヨンポヨン、ちゃぷん……「ゴクリ……」仕方ない。


 別に! あの、こぼれ落ちそうな胸に触りたいからじゃないぞ! みんなの為だからな!


「ふふ、それでいいのよ。ボウヤ」


「スーーゴクッ」汗のはずだが、甘くフルーティな味わい、この甘い香りは桃かな?



「ふふ、飲んだわね。契約の証に、足に口づけをしなさい」


「え、いや、流石にそれはちょっと、魅力的な足だが。遠慮しておくよ」


「な! おかしいわね。わたしの汗には惚れ薬の効果があるのに、おねぇさんの命令に、したがわないなんて」


 惚れ薬……だから奴隷になるって言ってたのか。だが、俺に効果がないなら。


「あら? これはまさか!!!」


 お! サキュバスの胸にハートマークがあわられたぞ。


「あらあら、これはおねえさん。しくじったかしら。わたしが奴隷にされたみたいね」


 どうやら、成功したようだな。こんなおねぇさん奴隷にしたいと願えば、俺の願望スキルが発動すると思ったんだよな!


 ぬはははは……はぁ発動してよかった。

次は土曜日、予定です。無理な時は、あらすじに書きます。


ブックマークありがとうございます。


更新遅い作品を読んでくれて、ありがとうございます。


それでは、またお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ