表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

88/155

第88話 リディアの怒り。リディアvs酔いどれメイド

 げ! 酒瓶持ったイフリータが、馬車から出てきたぞ!


 せっかく話が落ち着いたのに、お嬢様の前で酒持ってるのは、やばいだろ!


「ヒック! ご主人様が勝ったなら、このままでも、いいわよね」


「おや、イフリータさん、何してたんですか?」


「んん、やっぱり、お酒がおしくてねぇ。馬車の中で様子を見てたのよ。エクリアも飲むかしら?」


「いえ、ご飯が食べれなくなるので、後でいただきますよ」


「あら、そう。グビ、ぷはぁ!」


 なに、のんきに話してんの! あ、ホークアイさんの顔が真っ青だ。


「ちょ! イフリータさん! お酒はダメだってば!」


「これは、どう言うことです! ホークアイ!!」


「え、えと、リディア様、これは」


「負けた分際で、ピーピーうるさいのよ、あんた! ムカつくなら力づくで奪ってみなさいよ。ろしゅつきょうのおばさん。グビ、ぷはぁ」


「ろしゅつきょうだと……ユーリ」ギロ。


「はい、何でしょうか」にらんでるなぁ。


「君の事は歓迎しよう。だが、ユーリには悪いが、ユーリのメイドは、お嬢様に対する数々の無礼を働いた、許すわけにはいかん。この場で斬り殺させてもらう。よいなユーリ」


 いや、お嬢様に対する無礼より、露出狂ろしゅつきょうとか、おばさんって事に怒った様に見えたが。


「まぁ、あのメイドが悪いですし。リディアさんに、お任せします」


「では、ユーリの許可も出た事だ。貴様には死んでもらう。メイド!」


「遊んであげるから、さっさと来なさい。おばさん」


「くっ、一度ならず二度までも……いでよ! 我が魂の分身、豪炎の太刀!」


 おぉ、太刀が炎で見えん、レアそうな武器なのに、今から壊れるんだろうな勿体ない。



「お嬢様、しばしお待ちください」


「かまわないけど、テントを燃やすんじゃないぞ。リディア」


「承知しております。準備をしろメイド」


「ザコに武器なんて使うわけないでしょ。遊んであげるから、さっさと来なさい。おばさん」


「なめるなガキが!」ダッ!


 リディアさんが走り出した。あ、イフリータに手加減しろって言ってないけど、大丈夫かな? 殺したりしないよな……



「タヌ! 何だがわからないけど、頑張って下さいイフリータさん!」


「いえ、待って下さいタヌヌ。実力的に頑張ると、殺してしまうのではないですか」


「タヌ!」


「エクスの言う通りですよタヌヌ。ここは頑張らないように、応援しましょう」


「タヌ! エクスさん、エクリアさん。確かにそうですね。イフリータさん! 力を抜いて赤ちゃんを、なでる様に戦って下さい!」


「どんな応援よ。それにわたし、赤ちゃん、なでた事ないのよね」



「何を、よそ見をしている! 焼けて灰とかせ!」ダッ!


 リディアさんが、飛んだ!


豪炎滝落ごうえんたきおとし』


 上空から振り下ろされた太刀を覆う炎の残像が、滝のように見える。


 イフリータはどうするんだ。


「じゃあ、私は。秘技、神殺し」


 神殺し、炎の魔法じゃないのか。どんな技だ?


 ん、酒瓶構えた? あれは酒のラベル、かみごろし……って、ただの酒の名前じゃねぇか!


「ふぅ、酔っ払って、理解できていなかった様だな。悪いが技は止まらん。さらばだ酔っ払いメイドよ」


「秘技、神殺しスマッシュ!」


 酒瓶で、野球打ちかよ。


 ブォン! バキン! カランカラン。


「な、わたしの、豪炎の太刀が折れただと」


「タヌゥゥ。リディアさん、無事でしたねエクスさん」


「心配はしてませんでしたが。2人とも怪我がなくてよかったですね」


「さぁ、いい感じの温度になったから、神殺しを、あつかんで、飲むわよぉ~」


「ほう、あつかんですかぁ。夕方で冷えてきましたし、丁度いいですね。イフリータさん」


「タヌ! まだ飲むんですか!」



 はぁ、リディアさんを殺さなかったし、とりあえずは、よかった。


 ん、リディアさんに、エルザお嬢様が近づいてる。


「まさか、酒瓶で、豪炎の太刀が折れちゃうなんて驚きだね。リディア」


「申し訳ありません。エルザお嬢様。いただいた太刀を、折ってしまいました!」


 あの太刀は、エルザお嬢様から、貰った物だったのか。マズイかな?


「なんだぁ。そんな事気にしてたのかぁ。気にしない気にしない」


「ですが……」


「私が戦いを止めなかったんだから、良いんだよ」


 魔王の娘とは思えんほどの、女神様の優しさだな。


「それに、代わりならあるんだからさ。はい、鋼鉄こうてつの太刀」


 さすがは貴族だな、レアそうな武器がポンポン出てくるぞ。


「ありがとうございます。エルザお嬢様、必ずやお役に立って見せます!」


「頼りにしてるよ。けど無理はしないでね。リディア」


「はい! エルザお嬢様!」



 お、こっちに来た。


「ユーリ、キミの仲間は、凄いじゃないか。みんなメイドのイフリータちゃんみたいに、強いのかい」


 魔王の娘に、正直に話さない方がいいよな。新たなる勇者とか言われて、魔王様に報告されたくないし。


「いえ、あのメイド服のイフリータは、特別で、他の仲間は、戦闘は得意ではありません」


「そうなのか。それは残念だ」


「確かに、私が先程、確認した時も、戦闘はしたくないと、言っている者が多かったです。エルザお嬢様」


「そうだったんだね。なら、イフリータには、テントの防衛を頼もうか? お酒を用意すれば、お願い聞いてくれそうだし」


「そうですね。エルザお嬢様。あれだけ強ければ、拠点防衛を安心して任せられるでしょう」


 なんとか話しは、落ち着いたが……リディアさん、下着姿なのに、恥じらいがないのが素晴らしぃ! まさに戦乙女だ!


「でさ、リディア?」


「何でしょうか、エルザお嬢様」


「いつまで、男のユーリの前に、裸体を晒してるつもりなんだい?」


「は? な……」キッ!


 あ、ドジっ子だったのかリディアさん。これはなぐられ「グガハァ」


「だまって、見てるんじゃない! エロガキが!」



 リディアに顔面を殴られ、ユーリは大の字で空を見ていた。


 はぁ、空が真っ赤に染まってるなぁ。俺の鼻みたいだ。鼻見えないけど。ん、エルザお嬢様の声。


「ほら、ユーリ、殴られたところ悪いけど、起きてくれ、出発の準備をしてほしいんだよ」


 ガバ!


「え! 夕方だけど今から出発なんですか?」


「そうなんだよ。夜にやる任務だからね」


「わかりました」


 は! あれは! リディアさんが岩に腰掛けて、汚れたタイツを着替えてる。あ、見てはいけない、また殴られてしまう。


 リディアさんの着替えは気になるが、今は出発の準備しないとな。

次は月曜日予定です。


多忙のため、現在週1更新になってます。余裕ができたら週2に戻します。


スロー作品ですが。読んでくれて、ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ