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第80話 蒼き魔獣?フェンリル?

「おし! 小さくなり始めたぞ!」


「だが、マスター。あれだけ巨大化しては、どう言い訳しても、説明できないのではないか?」


「確かにエクスの言う通りだよ! 何か考えねぇと!」


「タヌ! フェンリさんの顔が雲から見えましたよ!」


 ボフン!


「フェンリ苦笑いしてますねぇ。イフリータさん」


「まぁ初めてだから、力の加減を間違えたんでしょうね」



 フェンリルは、大型車のサイズまで小さくなった。


「すみません、ユーリさん。気がついたら雲の上にいました」


「はぁ、まぁ小さくなれたからよかったよ。それで力使ってるけど、鼻は大丈夫か?」


「そうですね。変身しただけなら嗅覚きゅうかくに問題はないみたいです」


「なら大丈夫だな。とりあえずフェンリしばらく話すなよ」


「了解です。ガウ!」


「来たみたいね。話し声も近いわ」




「あんなデカイのどうやって倒すのよ!」


「みんなで戦えば倒せるさ!」


「けど、私達まだ、ウルフもやっとなのに」


「そうね。さっきもユーリさんがいなかったら、死んでたものね」


「ユーリさんに助けてもらった命で、今度は私達が町を守るんだ!」


「そのいきです、みなさん。敵は小さくなったのです、素早く動けるはずですから、油断しないように」


【はい!】




 ガサガサ! 木々をを揺らし、草むらの中から黒髪の女性が顔を覗かせ、目を見開いていた。


「あなた達は……メイドにタヌキ族、それに人と、先程の……」


 きたか。ずいぶん増えたな、1000人近い冒険者がいる。


 先頭に立ってるのは、ライザ団長が話していた代わりの部隊の人だろうか?


 騎士の格好だけど、見覚えがない、騎士って感じの美人さんだ。



「あなたが噂の英雄ユーリ様ですか。似顔絵で見たままですね」


「はい。ユーリで間違いありません」


 騎士団見学してた。ジルの魔法で作られた似顔絵のおかげで、説明がいらないのは助かったな。


 英雄って、わかってもらえなかったら、捕まってたかもしれない。


 まぁ騎士みたいな人は、まだ警戒してるのか、睨まれてるが。


 当たり前か、あんな巨大な犬見たんだから。む? 後ろの冒険者が騒いでる。



「英雄ユーリさん! 本物だ! あっちの青いのが魔獣か!」


 え? 魔獣? あぁフェンリルか、まぁ雲の上まで巨大化する犬をフェンリルだとは思わないよな。


「まさか! 神の手で、森の魔獣をも、手懐けたのか!」


 なに!


「見て! ユーリさんが、蒼き魔獣に触れてるわ!


【おぉ】


「だからさっき、大声で小さくなれと叫び声が聞こえたんだな」


「私も聞いたわ! 勇者様みたいに、凛々《りり》しく澄んだ声が、全身を包み込んで、守ってくれてるみたいだったわ!」



 そんな話し方したかな? 確かに小さくなれって、フェンリの体を触って叫んでたが。



「そんなカッコよかったですか? イフリータさん?」


「いえ、母にすがるように、泣きじゃくる子供みたいだったわよ。エクリア」


「ですよねぇ」


 うるさいぞ。エクリア、イフリータ。誤解してるんだからそっとしとけ!


 とりあえず向こうには聞こえてないから大丈夫だな。


 エクスが、バカーズに話しかけてるから静かになるだろ。


 さて、話を合わせて、この場をなんとかしないとな。


 警戒してる騎士よりは、後ろの新米冒険者に話し合わせた方が良さそうだな。



「けど、この森に魔獣なんて居たのかな?」


「聞いたことはないわね」


「じゃあ。この前、町を襲った。魔王配下マジェスティが連れてきたペット、地獄の魔獣ブルーケルベロスに違いないよ!」



 ブルーケルベロス? そんなのがいるのか? まぁ勘違いしてるなら丁度いい、利用するか。


 フェンリ、適当に吠えてくれ。


 フェンリの顔を見て、もふもふ、と横腹を触った。


「ガウ!」


「ほらみろ、そうだって言ってるぞ!」


「言葉わかるのかな?」


「ブルーケルベロスなんだろ!」


「ガウガウ!」


「ほら!」


「言葉わかるみたいね」


 とりあえず、これでいいかな。



「それでユーリ様。そのブルーケルベロスは、服従ふくじゅうしているのですか?」


 騎士だけあって慎重だな。


「あぁ、問題ない。この通りお手もできるぞ。お手だブルーケルベロス。手を置け」


 ッサ「ガウ!」モフン! ズダァァン!「グゴォォォ!」でかいの忘れてたぁ。腕折れりゅぅぅぅ。


「凄い。あんな巨大な手を、受け止めている。さすが英雄だけありますね。ユーリ様」


【すごい】


「はは、これくらい余裕だ」うをぉぉぉ! 足が震える、早く手をどけろ! フェンリ!


 モフン。はぁ、潰れるかと思った。



「わかりました。ユーリ様を信じましょう。みなさん町に帰り、英雄ユーリ様が、魔獣ブルーケルベロスを服従させ、町を救ったと、報告をして下さい!」


【はい!】


「え? 報告するんですか?」


「当たり前です。町では避難が始まっています。早く安全を知らせ、町の人達を、安心させてあげなければいけないでしょう」


「確かに、そうですね」


 はぁ、とりあえず何とかなったが、雑魚モンスター倒したとかなら、別にもういいやと、思ったんだが。


 まさか、ブルーケルベロスを服従させた事になるとは、また有名になるのか。

次は1月4日までには、更新します。


書いてたら長くなったので、町を旅立つのはもう少し先になります。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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