第78話 冒険者ギルドに大行列? 冒険者大量発生?
タヌヌと俺は、朝ごはんを食べに冒険者ギルドx酒場に到着したが。
冒険者ギルド入り口には、行列ができていた。
「タヌ! 人が沢山いますよ。ご主人様」
「あぁ、普段の冒険者ギルドからは想像もできない、混みようだな」
これはしばらく飯は食えないな。お! あれは。
「なんなのよ。これじゃ中に入れないじゃないの!」
「ほんとですね。イフリータさん。これでは、羽が白くなったお祝いができませんよぉ」
「君達、朝からお酒なんて。それに、お祝いなら昨日したじゃないか。エクリア」
「ふっ純白の羽の帰還祝いは、何度しても良いのですよ! エクス!」
「はぁ、まったく。ん? フェンリは、何してるんだい?」
「ユーリさんが、いたんで、手を振ってたんです」
「マスター? あ、本当じゃないか」
俺とタヌヌは、召喚獣イフリータ、天使エクリア、聖剣エクス、召喚獣フェンリと合流した。
「それで、この人混みはなんなんだ。エクス」
「聞いた話では。勇者が死に、勇者のスキルが失われたせいで、モンスターが人を襲うようになったから、冒険者ギルドに、高額の依頼が増えたみたいなんだ。それで冒険者になりたい人が殺到したみたいなんだよ。マスター」
「なるほど、確かに、この前のハムース族の商人ロッティさんも、護衛ができる冒険者は、数が少ないから、領主、大手の商業ギルドなどが契約してしまうから、雇えないとか言ってたな」
「だからって、酒場まで入れなくする必要ないじゃないのよ!」
どうするかなぁ、他の飯屋は、朝早くからはやってないし時間潰すか。
せっかくだし、皆の力でも調べてみるかな。
「しばらく無理そうだし、外でモンスター退治しないか?」
「はぁ、仕方ないわね。わかったわ。ご主人様」
「ユーリに従うしかありませんね。羽のために人肌脱ぎますか」
意外にも断りそうなイフリータ、エクリアが賛成してくれた。
他のみんなも、問題ないと話すので、町の出口に向かった。
出入り口は、巨大な鉄の門が完成し、閉まった状態になっていた。
「これはユーリ様! あの外に出られるのですか?」
「ダメかな?」
「いえ! 英雄ユーリ様なら問題ありません! お気をつけて」
「ありがとう」
「門を開け!」「は!」
ゴゴゴゴゴ……ギィィ。
「お気をつけて、ユーリ様」
「ありがとう」
聞いた話では。
一時的に決めた規則により、町を出るには、同行者の中に、冒険者ランクC以上または、戦えるかのテストに合格する必要があるらしい。
俺は、まだ最低ランクのFランクだが。活躍したから顔パスになったようだ。
「おぉ! 町の外に沢山人がいるぞ!」
「本当ですね、マスター。今まで外でモンスターと戦う人は、いなかったはずだけど。朝、冒険者登録した人達が腕試しをしてるみたいだね」
「タヌ。エクスさんの言う通りですね。逃げながら戦ってる人もいますよ。あ! モンスターに囲まれてる人達がいますよ!」
「きゃぁぁぁぁ! あやまるからこないでぇ」
「クソ! 犬の分際で、応援呼ぶなんてずるいぞ!」
「どうするのこれ、周りの人達も戦ってるから助けてもらえないし、死んだかしら、わたしたち」
「あれか、3人の女の子がウルフ30体には囲まれてるな。助けてやるか」
まぁ、もう有名人だし、気にしなくていいよな。人助けだし、ん? ウルフからケムリ?
「ふん」ドゴォォ!
「うわぁぁぁ! ウルフが燃えたぁぁぁ、あつあつ、ひのこがぁぁ」
「けどなんで……」
「あの人達じゃないかしら、こっち見てるし」
「え! あれは、出回ってる似顔絵の英雄ユーリさん達じゃん!」
「噂通り、すごい人ですねユーリさん。一瞬でウルフを倒すなんて」
「そうね。手を振って行っちゃったわね。お礼も言えなかったわ」
【ユーリさん! ありがとうございました!】
今のは、俺じゃなくイフリータの魔法だが、今はそれよりも。
目立ちすぎて、人が集まりそうだったので、その場から逃げるように、人がいない森の方角に移動した。
「イフリータいきなりはやめろよな」
「あんなザコ瞬殺なんだから時間の無駄よ」
「まぁ確かに一瞬だったな」
とりあえずイフリータの力は、わかってたし、気になるのは他の皆だな。ん? エクリアが、しゃがんでる?
「何してるんだ? エクリア」
「いえ、人の腕みたいのがありましたので、天使として、祈りを捧げようかと」
しゃがむエクリアが振り向くと、地面には、泥に汚れ、無数の傷がある腕が落ちていた。
「ほんとだ……」
モンスターに殺されたんだろうな。偵察してた町の人か新人冒険者かな。墓を作ってやるか。
墓を作ってからエクリアが祈りを捧げた。
森の中でモンスターを探すと、ゴブリンがいた。
町で聞いた話通りだな。
「がはぁがはぁ、ぐ! はぁぁぁ。クソ! だめだ、森に入るとゴブリン共に囲まれて殺されちまう」
「ゴブリンがこんなに、強いなんて」
「そんなにかよ」
「一体なら問題ないんだ。けど奴ら森に入ったら、数は増えてるし、木の上を飛び回って見失ったと思ったら、囲まれちまってんだよ!」
「外の草原だって、うかつには1人で歩けないぞ。冒険者を護衛につけないと、隣町にも行けやしねぇ」
「はぁ、物価が上がりそうだな」
物価の話も気になるんだよな、金の匂いがするぜ! まぁ今は実戦練習だな。
とりあえずイフリータは酔ってなければ問題ないのはわかってるし、誰にするかな。
「エクリアやってみるか?」
「前にも言いましたが、天使ですから! 殺しはやりませんよ。ふん」
胸を張るなよ。
「そうだったな。じゃあ。フェンリ頼めるか?」
空飛ぶパンツを瞬殺してたし、余裕だろうが。モンスターと戦う姿も見たいからな。
ん? フェンリの顔が青い? 頭から爪先まで全身プルプルなんだが、どうしたんだ?
次は土曜日予定です。
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