第74話 あれ?魔法《おパンツ》が消えない。スカートの中には誘惑夢いっぱい!拳は団長を制す
狸型、ぽんぽこガトリングから次々とパンツが撃ち出されていた。
ダダダダダ。バサバサ×無数。
おぉ……まるで空に浮かぶ星々のように、無数のおパンツ様が飛んでいる……
騎士団のみんなは呆れ顔で、空のおパンツを眺めているが……この後どうしたらいいんだ?
ん? 褐色の団員が空を指さした?
「あ! ライザ団長のパンツを先頭にして、パンツ達が獲物を狙う、タカのように、ウルフ目掛けて急降下を開始したぞ!」
「あなた……少しは、デリカシーを覚えたらどうかしら」
「そうは言っても、戦いの最中なんだから状況確認は大事だろ」
「まぁ、それはそうね」
文系の子より、褐色スポーツ女子の方が冷静なのかな?
まぁ、褐色の子は、パンツが空飛ぶ不思議な状況を、楽しんでるだけかもしれないが。
ふぅむ。状況確認か、俺は今パンツに命令してないが。
パンツ達はウルフを狙ってるわけだから、ほっといても倒してくれるんだろうか?
本当は、ガトリングの弾丸なら、数撃てば当たるだろと適当に考えてたんだけどなぁ。
どこで間違えたらパンツで戦うことになるんだ「はぁ」
考えているとライザ団長のパンツが、ウルフの胴体を真っ二つにした。
ズバン! キャン! ドサッ……
「おぉ! さすがライザ団長のパンツだぜ」
「ライザ団長のパンツは関係ないんじゃないかしら? 魔法ですし」
「わかってるよ! ノリだろノリ」
ビュン! キャン! ズドン!
岩を壁にしたウルフを、岩ごと真っ二つにして倒しやがった。強いなパンツ達。
見た目はパンツだが、戦いは大丈夫そうだな。みんなも、怒ってないしよかった。
「これが新人冒険者かよ! 私達より強いんじゃないか!」
「置き去りにされた新人冒険者とは、思えないわね」
「私達の出番ないね。ユーリ様マジやばいって」
「支援したいけどパンツの動きが速くて、支援する隙がないよ」
ザシュザシュ! キャン! キャン!×ウルフ全部。
おぉ! おわった。
ぽんぽこガトリングからパンツが出た時は、どうなるかと思ったが、問題なくてよかった。
みんなも喜んでる!
「すごいぜ! あの数のウルフを一瞬で倒しちまった」
「すごいけどさ。すごいんだけど……水色のボーダー、あっちは、子ダヌキの柄入り、あれは黒のヒモ……あれでモンスター切れたのかな? てか! どれも騎士団の下着じゃないか!!」
「言わなくてもわかってるよ。けどライザ団長の指示で、ユーリ様は戦って、1人で全滅させたんだから、文句は言えないだろ」
「それもそうだね」
「まぁ、ライザ団長は自分からユーリ様に、戦うように頼んだ手前、怒りをどこに、ぶつけていいか、わからないから、体を震わせて黙ってるみたいだけどね」
……ほんとだ、ライザ団長が静かだと思ったら、自分の血みどろのパンツ睨みつけてる……は! 目があった!
「くっ……ユーリ殿。もう良いので、魔法を消してもらえますか?」
「はい! 今すぐに!」
うわ。ライザ団長、怒ってるよ。
仕方ないじゃんか。魔法使う前に、ライザ団長たちの下着が目に焼き付いたんだからさぁ。
えと、魔法を消すには消えろと念じるのかな?「むん!」
消えない……てか魔法は、使い終わったら勝手に消えるんじゃ……魔法の消し方なんて教わったかな?
バサバサ、ビュン! スパン! スパン!
「きゃ! スカートが! 何しやがんだ! うわ、またやりやがったな!」
「ユーリ様のパンツカッターが、私達のスカートを狙ってますわ!!」
おぉ! スカートが切り裂かれて、黒い下着が! む! あんな大人しそうな子が黒のヒモか……ゴクリ。
って! ちがぁう! 早く消さないと「むん!」
スパン! スパンスパン!
「ユーリ殿! なにをしているのですか! この! クリスタルブレードで叩き落とせば!」
スカ! スパンスパン!
「くっ、なんとはやいのですか!」
ライザ団長の下着までも……それどころじゃないけど……目に入るし、魔法の止め方もわからない!
ある意味暴走してるな。おれの願望が。
むぅ、ダメだ消えろと念じても、スカートの切れ目から見える下着が、俺を誘惑しやがる。
クソ! ぽんぽこガトリングの背中に触れて、消えろと念じても、びくともしないし! どうすりゃいいんだ!!
スパパーーン!!
【きゃぁぁぁ】
ガチャギィィ! 屋敷の扉が開いた!
「ライザ団長!」
「やはり、奴隷国家、ゾルディック・プリズン国の者でしたか。ブラックオブパラディン団、団長アルディス!」
あれが、奴隷国家の団長、黒服に髭面か、他の連中も黒服だな。
確か魔王配下マジェスティが、シャドーの生贄にしていた奴隷国家の死体も、黒い服装だったな。
スパパーン!「くっ」
ライザ団長のスカートが、おパンツに切られていく……キメ顔で話してたのに、ライザ団長ごめん!
「何をしたのか知らんが、ぶざまだな、聖騎士ライザよ」
「くっ!」キッ!
俺を、にらまないでライザ団長! 今頑張って消してますから「むん!」スパパーン!
きえないぞ!
「だが、あれだけの、あやつったウルフを倒すには、リスクのある魔法を使ったのだろう。ウルフの遠吠えが聞こえ、すぐに出てきたというのに、草原はウルフの血の海だからな。さすがはライザ団長の騎士団だ」
いえ、ただの変態小僧が使った魔法です。
「ほめるなら! 目くらいそらせや! オッサンが!」
「そうですわ! 気持ち悪い視線で見ないでくれますか!」
そうだそうだ! 俺だけの花園だったのに、オヤジが踏み荒らしやがって! は……パンツ消さなきゃ。
「ふっ、そうもいかん。今の時代に、これだけのウルフを短時間で倒す者達に、目を背けては何をされるかわからん。それに貴様らは、我が国ゾルディックに連れ帰り、奴隷にするのだからな」
「クズですね」
「最低なセリフだわ」
くっどうする。これじゃあ、俺のせいで皆が奴隷になっちまう。
【あ!】
ちょんちょん。
「なんだクレイン副団長。いいところだぞ。肩を叩くでない」
「いや、アルディス団長。それクレインじゃなく、パンツですよ……」
「なんだと?」
ズバァーン!
【アルディス団長が! パンツに殴り倒されたぞ!】
「ぐぅ、青白く輝く川がウネウネと動き、おれさまの顔を、矢のように貫きやがった! がは……」バタ……
【アルディス団長!】
へんな団長だな。青白い川は、ライザ団長の白と青のしまパンで。
俺の意思が通じたか。ライザ団長のパンツがグーになって、アルディス団長を殴り倒したから、矢に感じたのかな?
けど……ウルフみたいに、斬り殺してなくてよかった。さすがに人の真っ二つは見たくないからなぁ。
明日も更新予定です。
明日の話で、3章のメインは終わります。
今回の無双は、こんな感じで、おパンツ無数になります。
今後違う無数も考えてますので、よければ読んでください。
3章ラストは、町にいるエクリア達の話になります。
その後は4章で、最初の町を出発予定です。
長いお話を読んでいただき、ありがとうございます。
よければ4章も、読んでください。




