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第72話 追跡の道中は、おっぱいがあるので飽きません。

 

 フェンリが、ワンダフルトラッキングを使って、犯人の足跡を見つけたので、団員を眠らせた犯人を捕まえに、イフリータも連れて行こうと酒場をのぞいたが。


「ありゃぁ。ご主人しゃま。犯人は見つかったのかひら?」


 完全に酔っていたので、全てのモンスターを蒸発でもされたら、目立つどころでは、すまないのでやめておいた。


 まぁ今の俺には、イフリータと同じく、最強にして従順の召喚獣フェンリルがいるから安心だろ。



 町の出口で、騎士団のメンバーと合流をした。


 といっても、モンスターのいる町の外に出るからか、騎士団のメンバーは強そうな人がそろっている。


 さすがに騎士団見学のジル、シルヴィ、リザはいなかった。


「あとは任せますよ。クリス副団長」


「お任せください。こちらの心配は無用ですので、任務に集中して下さい。ライザ団長」


「ありがとう。クリス。では、出発しましょう」


 ガラガラ……


 移動は、馬車だ。俺の乗る馬車には、俺、フェンリ、ライザ団長の3人だ。


 追跡するための足跡は、フェンリが馬車に乗り込むと、馬車の正面に足跡が現れた。


 フェンリに聞いたら。


「あぁ、足跡が見える範囲を拡大できるから、しただけですよ」


 だそうだ。優秀にも程があるな。



「フェンリさんは、ユーリ殿と親しいようだが。人間は嫌いではないのですか?」


 町近くでは、犬族は奴隷だからなぁ。ここまで親切だと変だよな……


「そんなことないですよ。食べ物もらえますし、頭も撫でてくれるんですよ! それに! 食後にはモンスターのホネつき肉を投げてくれるんですよ!」


「ふむ、少し奴隷のように聞こえるが。フェンリさんが、楽しそうならよかった」


「はい! 今も楽しいですよ」


 頭を撫でる? ホネ投げて遊んでもらう? 人の姿のフェンリだと変だから、俺が召喚する前、犬の姿で遊んだ話だよな。



 それにしても、人数が多いからか、魔物も警戒して襲ってこないな。いいことだが退屈な移動になりそうだ。


 ガタンガタン……ポヨヨン!



 おぉ! ライザ団長とフェンリのマシュマロオッパイが! 馬車の揺れに、あらがうように、たゆんたゆんとバウンドしている! ばしゃ最高だ!


 ん? ライザ団長が俺をチラチラ不安そうに見てるな……まさか胸を見ているのがバレたか……


「その……すまないな。ユーリ殿、フェンリさん」


【何がですか?】


 あやまられたぞ? オッパイを見てたのがバレたんじゃないみたいだな。


「案内を頼むとはいえ、魔物が襲ってくる町の外に、2人を連れ出してしまった。本当にすまない」


 あぁ、そのことか。確かに最近まで魔物は、人を襲わない世界だったわけだから、普通は人の多い町から出たくないよな。


 まぁ、俺にはフェンリもいるし、英雄白銀として魔王配下と戦ったからか、思ったより落ち着いてるんだよな。


 ライザ団長が、俺たちを気にして、ミスしても困るし、フォローしとくかな。


「謝る必要ないですよライザ団長」


「そうですよ。ライザさん。他に選択肢はないんですから」



「だが……」


「騎士団のみんながいますから、何も心配してないですし。それどころかこれはラッキーですよ」


「ラッキーですか? ユーリ殿」


「はい! 襲ってくる魔物に、自分の力が通用するか、騎士団のいる今なら、安全に訓練ができますから!」


 ふっ、我ながら完璧なフォローだな。


 お? ライザ団長の顔が笑った。うまくいったかな?


「ふふ、なるほど、ユーリ殿は、英雄と言われるだけあって、我ら騎士団をおとりに使い、特訓をしたいのですか」


「え? いや、そんな」


「いいでしょう! 先陣はユーリ殿に、お願いするとしましょう」


「な!」


 なぜそうなるんだ! 俺はただライザ団長に、元気出してもらおうと、言っただけなのに!


「頑張ってくださいね! ユーリさん!」


 いや、お前は一緒に戦えよフェンリ。


 む? 外がうるさい? 馬車は移動中のはずなんだが……



「で、ライザ団長とユーリ様はなんの話してるんだ?」


「どうやら、ユーリ様が敵に宣戦布告の一撃を入れるらしいぞ」


「マジ! 最初の一撃とか、ヘタしたら敵からの集中攻撃の的だぞ!」


「英雄ユーリ様の名は伊達じゃないわね」



 なんだ? 他の騎士団の声がクリアに聞こえる? けどこの馬車には3人しかいないしな?


 何かあるのか? ん? 馬車の扉に動く人の顔が? これは他の馬車の中か?


「あのライザ団長、これはいったい……」


「すまないユーリ殿。みなユーリ殿と話をしたいと言うので……」


「えと、ライザ団長、この穴は」


「魔法通信だ」


「あぁ魔法通信ですか」


 テレビ電話みたいな物だな。便利だが盗み聞きじゃねえか。


 けど、魔法通信だすなら、当然受ける必要があるから、この魔法通信に出てるのはライザ団長か!


「あの、ライザ団長。この魔法通信は、ライザ団長が?」


「すまないユーリ殿。みなに頼まれて断れなかったのだ」


 ライザ団長は、早死にしそうだな……


「そうですか。それなら仕方ないですね」



【じゃあ、次は私達と話をしましょう!】


 英雄として、注目されるのも悪くないかな、女性限定だが。国王とか貴族のじじいの小言とか勘弁だしな。

3章はもうすぐ終わりますので、日曜か月曜にも更新します。


4章も書きますので、よろしくお願いします。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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