第70話 召喚獣召喚は、一発勝負!
町にいる犬族は協力してくれないので、騎士団の団員を眠らせた者の手がかりを探すために、犬族のフェンリルを召喚することにした。
召喚獣が人の姿で召喚されたと、騒ぎになると困るので、人がいない空き地に移動してから。
イフリータに事情を話して、勇者の終焉の時に宿屋に使っていた、音や気配を消す、赤い魔法障壁を空き地、全体に出してもらった。
ブゥゥン! スゥゥ……
「できたわ。これで人も入ってこれないわよ。ご主人様」
「ありがとうイフリータ!」
「これくらい余裕よ! うぷっ!」
「タヌ! 大丈夫ですか? イフリータさん!」
サスサス……
「はくなよ……」
けど、酔ってても、さすがはイフリータだ。この障壁、便利だし俺も使えるようにならないと。
まずは魔王配下を倒し手に入れたスキルポイントを消費して、フェンリルを覚えた。
これで準備完了だ! あとは全身の魔力を高めるために、座って集中だ!
「ふぅぅぅ……」
「マジですね。ユーリ」
「本当だなエクリア。あんなにも真剣な顔のマスターを見るのは、僕は初めてだ」
まずは、全力で意識を集中して、フェンリルの姿、形、性格を願望し! 脳内に焼き付ける!
まずはピンっ! とたった耳、しっぽは三日月みたいな感じ、イメージはシベリアンハスキーだな!
クールビューティーでいて、従順でありながらも、犬らしくフレンドリーな性格。
顔つきはクールで、りりしぃボーイッシュ! 髪は青でショートの、少しくせっ毛の犬毛!
胸はメロンの大きさで、服は、胸を強調する! ヘソ出しの青い胸巻き!!
身長は胸が俺の目線にくる高さ170くらいに、下はスラリと伸びた脚を見たいから、デニムのショートパンツだ。
靴は、犬は、暗殺者、格闘家のイメージだし、裸足でいいかな? 必要なら買えばいいや。
嗅覚はやっぱり、ずば抜けて良くないとな! 捜索能力も高くて、腕力や脚力も一撃で世界が割れるほど怪力で、それからそれから……
1時間後。
「なぁぁぁ! 時間かけすぎよ! 私の召喚も時間かけなさいよ! 私は瞬殺だったじゃないの!」
「まぁまぁ、イフリータさん。召喚で、みため決めれるなんて知らなかったんですし」
「そうだけどぉ。ぶぅ」
「タヌ! ご主人様が立ち上がりましたよ。イフリータさん!」
「ながかったわね」
よし。イメージは完璧だ! あとは成功を祈るだけだ! やるぞ!
「俺の脳内に創り上げられた! 願望よ! 形となり具現化せよ!『願望召喚フェンリル!』」
「タヌ! 青い魔法陣が出ましたよ。エクリアさん」
「ですねぇ? これは成功なのでしょうか?」
ここまでは、イフリートの時と同じだな。
ブゥゥン! ズガガガガガ! ボフゥゥン!
「ケホケホ土煙で何も見えないじゃないか! マスター! 大丈夫か! へんじをしろ!」
「人の気配は1人増えたから成功したんじゃないかしら?」
「さすがイフリータさんですね。私には何もわかりませんが?」
「タヌゥゥ?! けむりがはれてきましたよ。エクリアさん」
「おや、本当ですね。しかし先程からユーリの声が聞こえませんが? む! むむむ! あの人影は!」
むちゅぅぅ!
なんか、いきなりクチビルを奪われました。やわらかい……
「なにやってるのよ! 新入りのくせに! なにかんがえてるのよ! あんた!」
チュパ!
「いやぁ! 先ずは、自由にしてもらったお礼をしたいと思っていたんですよ!」ブンブン!
お礼がキスか……わるくないな……ただ、なんか性格が軽いな……けど体や、顔、みため、服装はイメージ通りだからいいか。
お礼のたびにキスされるのかな……
「なによ! あのデカパイに! 生々しい体は! 私と真逆じゃないの!」
「はぁぁぁぁ。ユーリは、なにもわかってませんね。イフリータさん」
「なにがよ。エクリア」
「胸はでかすぎても! 大変なだけです。エクスでわからないのでしょうか?」
むにゅ!
「僕の胸をさわらないでくれ! エクリア!」
バチン!
「いた! まぁ揉み心地はいいので、こんど、ダブルで触らせてもらいましょう」
「何の話ししてんのよエクリア」
「胸の話ですが? イフリータさん」
「いや、なにか? みたいな顔されても……」
落ち着いたところで、まずフェンリルに自己紹介をしてから、フェンリルに、フェンリルと名前を呼べない説明をした。
本来魔法を使うのには、詠唱が必要な世界で無詠唱が使える俺は。
召喚獣の名前を呼ぶと、無詠唱召喚をしてしまい、名前を呼ぶだけで召喚獣を俺の場所に召喚してしまうと説明をしてから、フェンリと名付けた。
「これからよろしくなフェンリ!」
「はい! ユーリさん!」
む? やっぱり、軽い感じだな。
フレンドリーとイメージしたのが原因かな? まぁ犬族に、ご主人様とか人前で言われたら、犬族を奴隷にしてる奴と勘違いされるし、この方がよかったな。
「フェンリ、召喚して早速で悪いんだが。仕事を頼めるか?」
「任せてくださいよ! ユーリさん!」
おぉ! イフリータと違い、頼んだらなんでもやってくれそうな感じで、俺の召喚獣って感じがするぞ!
「ふん! 新入りのお手並みはいけんね!」
「イフリータさん、いやな先輩みたいですね」
「聞こえてるわよ! エクリア!」
「さあ、行きますよ、みなさん!」
「待ちなさい! エクリア!」
「さぁ、バカは無視して、行くぞみんな」
【はい!】
俺達は、酒場×冒険者ギルドに到着し、建物横にある通路から、酒場の裏に置かれた大量のゴミを発見した。
「お! あったな」
「まさか! ご主人様!」
「なんだよ? イフリータ、大声出して?」
「なにって……まさか。これだけ離れていても、悪臭がただよう、ごみためをさがすのかしら……うぷ。吐きそうだわ」
確かに量も多いし、放置されてたからか、生ゴミはキツいな。
まぁイフリータは、必要ないしいいか。
「イフリータは、二日酔いだろうし、べつにかまわないぞ」
吐かれても面倒だしな。
「あらそう? ご主人様の許可も出たし、私は遠慮させてもらうわね」
ん? イフリータ? 宿屋に帰るんじゃないのか?
「おい! 何処に行くんだ? イフリータ! 宿屋は逆だぞ!」
「もちろん! 酒場のおじさんに聞いた、酔い覚ましのやり方よ!」
「あぁ、たしか。二日酔いには、酒を飲むんでしたか? イフリータさん」
それは、めいしんだ!
「そうよ! エクリア!」
「それじゃ私も、お供しますよ! イフリータさん! クサいのは勘弁ですからぁ!」
「てわけで! ご主人様、ゴミあさり頑張ってね!」
「頑張ってくださいね! みなさん!」
カランカラン!
「はぁ、エクス。アイツらが、問題起こさないか見張ってくれるか」
「はぁ、マスターの頼みでは仕方ないな。またないか! 2人とも!」
カランカラン。
「悪いなフェンリ、あんな奴らで」
「大丈夫ですよ! ユーリさん! 気を取り直して、お宝探しに出発しましょうよ!」
「タヌ! おたからですよ!」
「いや、宝じゃないから」
「えぇ! 違うんですかぁ! まぁなんでもいいですよ! この私の鼻にかかれば! 瞬殺ですから! 見ててください! ユーリさん!」
「あぁ、頼りにしてるぞフェンリ!」
なんか知らんが、やたらと明るいキャラになったな、フェンリル。
まぁ、むやみやたらと酒飲まれて、二日酔いで使えない召喚獣よりはマシだな。
次の更新は、水曜日を予定してます。
スキルポイントは必要になったら、敵を出すだけなので、書くのをやめました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。




