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第63話 新たなる朝 異世界の兵器?


 魔王配下マジェスティを倒した日の夜。


 俺は妙に生々しい夢を見た。勇者カイザーが死んだ建物で、魔王と魔王の娘エルザが話す姿。


 そして、エルザが人間の貴族になりすましていることを知った後、目を覚ました。


 もう一度眠りにつくと、今度は男風呂の夢を見てしまい、最悪の目覚めになっていた。


「はぁ。最悪な夢だったな! グガァ!」


「タヌ! ご主人様!」


「マスター! どうかしたのか!」


「い……いや。体全体が筋肉痛で、やばい激痛がだな……」


「タヌ! 体がプルプルですね。ご主人様」


「若いのに、だらしないですねぇ。ユーリ」


「うるせぇぞ! エクリア! 魔王配下と戦えばこうなるわ! ひゃいん!」


「さわぐからよ。だらしない、ご主人様ね」


「うるへぇぞ! イフリータ!」


 クソ! 魔法で筋肉痛を治したいが。痛みで上手くイメージできん!


「とりあえず、寝てなさい。私とエクリアで、エクスの着る物、買ってくるわ。いくわよエクリア」


「はぁい! イフリータさん! いい物選びますから期待しててくださいね。エクス!」


「ありがとう。2人とも」


 ガチャ! バタン!



 聖剣エクスカリバーだったエクスは、裸の状態で人の姿になったので当然、外を歩くための服など持っていない。


 エクリアの選ぶいい物か。エクスには悪いが期待しよう。いろんな意味でな!


 同じくタヌキの置物から人になったタヌヌは。なぜか最初から服を着ていたので、あとで本人に選ばせることにした。



 ん? 足音? 忘れ物か?


 コンコン!


 ノック? 客?「どうぞ」


 ガチャ、ギィィ。


「失礼いたします」


「なんだオーナーさんでしたか。どうしたんですか? 浮かない顔して?」


「昨晩は、申し訳ございませんでした! お客様を置いて私だけが避難してしまい。確認はしたのですが。いないので、先に避難したとばかり……」


 あぁ、そうか。イフリータの赤い障壁で、気配と音だけじゃなく、姿も見えなかったのかな?


 泣きそうだし、フォローしとくかな。


「怪我もないですし、気にしなくて大丈夫ですよ」


「ですが!」


「あぁなら、勝手に知り合いを部屋に入れた事を許してくれませんか?」


「知り合いですか?」


「タヌ! タヌヌと言います!」


「どうも、マスターの知り合いで。エクスと言います」


「別に問題も起きてませんし、それは構いませんが……」


 まだ気にしてるな。そうだ!


「それとですね。この部屋の白のガウンとバケツが気に入ったので、いただけると助かります」


「ガウンは、わかりますが。バケツ……も? ですか?」


「ダメですか?」


「いえ! 問題ありません! そんな物でよければ! どうぞ!」


 よし、オーナーさんの顔色が落ち着いたな。


 それに、白銀セットもついでに手に入ったし。バケツも、安全バケツにして、穴開けてたから丁度よかった。



「あとオーナーさん。痛み止めとか、あると助かるんだけど。昨日、はしゃぎすぎて筋肉痛みたいで」


「かしこまりました! ただちに取ってまいります!」


 ガチャ、パタン。ダダダダダ!


 オーナーさんから痛めドメを貰い飲むと、痛みはマシになった。オーナーさんは元気になったようだ。何も悪くないから元気になってよかった。


 オーナーさんが部屋を出ると。交代するように、エクスの着る物を買って2人が帰ってきた。



 早速エクスは、イフリータ、エクリアに手伝ってもらい着替え始めた。


「はぁい。足あげて、この穴に入れるんですよ」


 パンツか! ゴクリッ!


「こうか? エクリア」


「はい。次は逆です」


 シュ……パチン!「はう!」


「じゃあ。次は両手を上げて」


 ポヨン!「きゃ! なんだエクリア!」


「なに! 胸上げてるのよ! エクリア!」


「いえ、イフリータさん、エクスのこれはデカイので、上げないとブラが着けれなくてですね」


「そ……それじゃ……仕方ないわね……」


 やはりメロンは別格の様だな……


 エクスは、着替え方を騒がしく教わりながら、着替えた。



「どうだ? みんな?」


「似合ってるぞエクス」


「タヌヌもそう思います!」


「そうか。ならよかった」


 なんというか、いい意味でまともだな。聖剣の骨だった白をイメージさせる、膝までの白のジャケット、スカートは刃の青。


 ジャケットからチラチラ見える、胸元のメロンを隠すのは、少し小さめだが青に金の装飾がなされているヘソだし服……


 エクリアだから、もっと過激かげきな物を想像してたんだが。イフリータが一緒だったからなぁ。



「にあいますかねぇ? せっかくのお胸様をもっと、こう! ボインっと! 見せつける方がよくないですかぁ?」


「エクリア。あんたが選んでたのは、全部! 子供用だったでしょうが!」


 子供! なるほど、それはさぞ、ピチピチ服だったろうな。


「イフリータさん! その方が魅力的に見えますよ!」


「あんなデカイの! 子供服なんか着たら! 魅力の前に服が破れるわよ!」


 イフリータは、エクスの胸を指さした。


 ボイン!「あん!……」


 おぉ、イフリータの指さした指先が、エクスのメロンに突き刺さっている!


「あら……ごめんなさいエクス……」


「いや……イフリータが悪いんじゃないのは、わかってるから大丈夫だ」


「そう……ならよかったわ(なに! いまのだんりょくわ! あれがほんとうに! 同じ胸なわけ!! ぐっなにかしら、この無駄な敗北感は……)」



「着替えも終わったし、外の確認にでも行くか」


「中々賑やかになってましたよユーリ!」


「だろうな。エクリアが寝てる間に、魔族達が攻めてきたんだからな」


「ははは」


 ガチャ、ギィィ、バタン。


 宿屋から外に出ると、町の周囲には、昨日はなかった高い壁と門が作られている最中だった。


「タヌ! 高いですね! 首が疲れますよ」


 まじか! なにやら俺が寝てる間に、町の設備が強化されてる。


 しかもかなり完成してるぞ! さすが魔法が使えるだけあるな、建築関係も色々違うんだろう。



 俺達は、二手に分かれて、町を探索することにした。


 俺はタヌヌ、エクスと一緒に人の集まる門の近くに移動した。


「防衛施設、魔力部隊交代急げ! 魔力切れになるぞ!」


「もうダメェ!」バタン! バタン!


「タヌ! 人が沢山倒れてますよ! ご主人様!」


「ほんとだな。この服装は、ライザ団長の部隊の服だな」


「ぜはぁぜはぁ……ん……はぁはぁ……」


 なんかわからんが。疲れ果てて倒れる美女達は、美しいな。


 防衛施設とか言ってたし、対魔族の何かだろうが。


「町の周囲にできた壁に、入り口があるから、中に何かあるみたいだな」


「けどマスター。入り口には警備らしき人もいるから、近づけないぞ」


「そうだなエクス。何してるんだろうなな」


「ん? 音が近づいてる。マスター、なんかこっちにくるから、退いた方がいいぞ」


「ん?!! あれは! 馬車か!」


 ガラガラガラガラ!! ズザザー!


「追加の魔動力砲紅蓮! 持ってきました!」


 ヒュン! ドゴォォン!! モワモワ……


「タヌ! おおきいですね! ご主人様!」


「大砲みたいだな。魔動力砲ってことは。魔力を使って動かしてるわけか?」


 だから、ライザ団長の騎士団が大勢倒れてるわけだな。


 異世界にも、こんな兵器があったのか。惨状を見る限り燃費は悪そうだが。


 けど、あの魔動力砲を運ぶ馬車に護衛が10人はいるが。外はそんなにヤバイのか?


「では。後は任せます! 戻りますよ! みなさん!」


「はっ!」


「ご苦労様!」


 パァン! ガラガラ……



 マジックバックがあるから、他の街から兵器とかを持ってきてるみたいだな。


 けど、護衛と合わせても、持ってきたのは、兵器、材料、食料を少し出しただけで、また別の街に取りに戻ったみたいだな。


 一度で持ってこないってことは、マジックバッグに入る上限でもあるのか? とくに気がつかなかったが?


「タヌ! ご主人様! 馬車が狙われてます!」


「なに! 本当だ! さっきの馬車が! あれはオオカミ! ウルフか!」


 ガラガラ!「ひゃぁぁ! こないでぇぇ!」


 ダッダッダッ「ガルル!」


「マスター。助けますか?」


「え! いや、あの距離は助けれないんじゃないか。せっかくの護衛も、戦いになれてないからか、動いてる馬車の荷台でフラついてるし」


 魔法で狙ってみるか……


「狙え! 馬車にとりつかせるな!」


「お! なんだ?」


「マスター! うえだ!」


「うえ? おぉ! 町を囲った壁の上に、さっきの魔動力砲紅蓮が! 赤く光ってる!」


 ゴゴゴゴゴ!


「うてぇ!」


 ズガァァァ!


「おぉ! でかいファイアボールが放たれたぞ!」


 ボゴォォ! キャイ〜ン!! ズザザー……


「助かりましたぁぁぁ!」ガラガラ……


「タヌ! 無事倒せましたね!」


「あぁ、威力も高いし、誘導能力もあるみたいだから、優秀な防衛兵器だな」


「マスター! あっちでも!」


 ズガァァァ ドゴォォ!


「外に出たら、ヤバイな。殆ど戦場だぞ。一応、魔物は人が警戒してる町からは、距離を取ってるみたいだから、町は大丈夫そうだな」


 獣タイプは警戒心が強いのかもしれない。それでも孤立したら危ないだろうな。


 夜中、攻めてきたゴブリンは、獣人タイプだったから、指揮する奴がいて、町の中まで入ってきたのか? ふぅむ。今はわからないな。


「タヌ? あちらにも人が集まってますよ! ご主人様!」


「ほんとだな。酒場×冒険者ギルド前だな。町の人達は、緑色の服を着た人達を、周りで見物してるみたいだ。行ってみよう」


 人だかりのできる、冒険者ギルド前に移動した。

評価、ブックマークありがとうございました。


勇者の人を守るスキルが失われた世界が始まります。


町は壁で守られる、ありきたりな設定ですが。この辺りは普通がいいかなと思い。特殊な設定はやめておきました。


次更新は日曜か月曜日に1話更新します。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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