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第56話 やってくれましたね白銀様! ですが魔王配下の報酬は押収です!


 俺は華麗に、魔王配下マジェスティを倒し、ゴブリン1000体もの大群を倒したにもかかわらず!


 助けたはずの騎士団に取り囲まれ、拘束されそうになっているのだ! 


 どうしたものか……


 む? 光のライザが、空中に、指で光の文字書いてる。


 なるほど! 騎士団の皆は脱げなかった、光のライザの服。


 ゴールドの全身タイツを着たままで、その上にかりたんだ服とか下着を着てるんだったな!


 ならば! 騎士団の着るゴールドの全身タイツが膨れ上がり、服が砕けるイメージで! 俺は願望する!


 人はそう簡単には変われないのだ! 爆裂し! うつくしい肌を夜空の下に! 降臨せよ!


「光の化身の与えし、聖なる衣よ! ふくれあがれ! バルーンクラッシュ!」


「白銀様、何を、こ! これは! なんですか! ふくが……ふくれる!」


「や! なにこれ!」


「ちょ! わわ! 光のライザさん! 爆発はしないんじゃ! やばいってこれ! あわぁぁぁ」


「爆発じゃないですよ。私のあげた服が、ふくれて、服を破いたら、光の服が消滅するだけですから」


「それもダメ! やぁぁぁぁ」



 おぉ! 服の中で風船が膨らむように! 全身がパンパンだ!


 大丈夫だろうが、耳に指突っ込んで、しゃがんどくか。


 ビリビリ! シュン……


 花吹雪のように、衣服は爆散し、ゴールドの全身タイツは消滅した。


 騎士団は、ふくれあがった衣服が爆散したのに驚き、倒れていた。



 明かりに照らされる裸の美女達を、いつ迄もながめていたいが! 今しか逃げれないからな!


「なごりおしいが! さらばだ! みなのものよ! タヌ仮面! いくぞ!」


「タァヌ!」


 白銀は、体を隠し、うずくまる団員から、抜け出したタヌ仮面を回収し。


 かくらんするため、宿屋とは別の道の路地裏に逃げてから、宿屋の裏口を目指した。



 ライザ団長は、服の破裂で驚いた団員が転けたのを受け止め、身動きが取れないでいた。


「またしても、やってくれましたね。白銀様!」


「あの変態仮面やろう! 私達の服まで! みさかいなしかよ!」



「ま! 待ちなさい!」


「待ちなさい、クリス副団長!」


「ライザ団長! どうしたのですか。白銀様を今なら追えます」


「追う必要はありません」


「しかし!」


「この姿で追うわけにはいかないでしょう。クリス」


 クリス副団長は、衣服を吹き飛ばされ、裸になった、自身の体を見た。


「そうですね。はぁ。なんたる変態技でしょうか」



 全員が怪我がないか、確認するとライザ団長が話した。


「みな、ただちに衣服を民家から借りて着なさい! 衣服を着た者は、あたりに散らばった、魔王配下マジェスティの戦利品を回収してください」


 騎士団は裸のまま立ち上がり、ライザ団長に敬礼をした。


「了解です。ライザ団長!」


(白銀様が、破いた衣類は、マジェスティの戦利品を売って弁償するといたしましょう。売れる物があると良いのですが。はぁ)



 ライザ団長が服を着ようとすると、後ろから、楽しそうな声がした。


「やられちゃいましたね! ライザ団長!」


「……爆発したのは、あなたの服でしょう。それより……なぜあなたは、残っているのですか? 光のライザさん」


「なんでって、男であるマスターより、女の人の側に、いたいからに決まってるじゃないですか! さぁ! 裸でアイテム回収をしましょう!」


「……本当にあなたは、光の化身なのですか?」


「バレちゃいましたか! 実は! 生き別れの双子の妹なんですよ!」


「はぁ。さぁ、みんな、服を着てください」


「あぁ、なぜですかぁ! お姉さま!」


「誰が、お姉様ですか!(これなら、白銀様に連れて帰ってもらった方がマシでしたね。はぁ……)」


 騎士団は民家から衣服を借り、着替えた者から、マジェスティの戦利品を回収し始めた。



「おい! シルヴィ!」


「どうかしたの。ジル?」


「マジェスティの戦利品は! 白銀様の物じゃなかったのか! 普通に騎士団が! 回収して使うことになってるじゃないか! だったら、私が拾って貰っても良かったんじゃないか!」


 ジルは、シルヴィに詰め寄り必死に、両手をぶんぶんと、振り回していた。


 そんなジルからシルヴィは、口元に人差し指を当て、回れ右をして目を逸らした。


「あらぁ! 看板の下に金のダガーが落ちてるわ! 回収しないと」


「こら! ごまかすな! シルヴィ! は! 私も早くしなくては! 取り分が減ってしまうじゃないか!」


 シルヴィは、倒れた看板の下に隠れたダガーを見ていた。


「すごい、これオリハルコンのダガーじゃ」


「ふふ、なかなかの物を見つけたなシルヴィよ」


 しゃがむシルヴィを背後から覗き込むように、リザが立っていた。


「な! リザなに言ってるのよ! もらうわけないでしょ!」


「なにを言う! シルヴィ! 私は、この青く輝く刀! アダマンタイトの刀を貰うことにしたのだぞ!」


 リザは、右手で刀を天高く持ち上げていた。


(いいのかしら……)


 シルヴィは手を震わせながら、黄金に輝く2本のオリハルコンダガーに手を伸ばし掴んだ。


 ガチャ


「貴方達!」


 シルヴィは、2本のオリハルコンダガーを持ち、飛び上がった!



「ひゃい!! すみません! クリス副団長! ほんの出来心で!」


「あ、違うんですよ。シルヴィさん」


「え?」


「武器は、かまいませんが。防具は前衛職に優先して渡します。それと道具などは、売ったり加工して使いますから、渡してくださいね」


「ぶきはいいんですか?」


「えぇ、今夜は、まだ戦いがあるかも知れませんし。装備は強化したいですから」


 シルヴィは、黄金に輝く、オリハルコンのダガーを見て、少し笑みを浮かべた。


 クリス副団長は、人差し指を立て、めっ! と叱るように話した。


「ただし、どの武器を回収したのか報告と、みんなで分けますから、1人1つまでですからね」


「え! そうなのか!」


 ジルは、両手に持ち切れないほどの、武器を抱え、股に鞘に入った刀を挟んで内股で歩いていた。


「あんた、どんだけ……あのクリス副団長これ」


 シルヴィは、悲しげな表情で、オリハルコンダガー1本を突き出した。


「あぁ、説明が悪かったですね。ダガーは、2本で1組ですから、そのままで大丈夫ですよ」


「はい!」


 シルヴィは満面の笑みになった。


 騎士団は、鉱石、防具など、多数のアイテムを回収し終えた。



 ジルは、シルヴィの腰で、黄金に輝く2本のオリハルコンダガーを見て騒いでいた。


「シルヴィずるいぞ2本なんて」


「仕方ないでしょ。ダガーは2本セットなんだから。で、ジルは大量に持ってた中から何にしたのよ」


「迷ったんだが白魔道士なら、やはりこれかなと。抱き枕付きの! 回復ならお任せ杖! スリーピングロッド!」


「それでいいわけ、あんた……杖どこよそれ。殆どまくらじゃないの」


「だが! シルヴィ! これで寝ると、魔力が回復するんだぞ! ズゴくないか!」


「たしかに、すごいわね。ねリザ」


「そうだな。一応二つ名が付いているから、有名な武器なのであろうな」



 ライザ団長が団員に指示をし、指示を受けた団員は、避難所に走り出した。


「念のため避難をしたままと伝令を送りましたが。士気を高めるためにも、勝利の合図も出します! はなて!」


 ヒュー、ドガァァァ……



「お! 七色の花火だ! 勝利の知らせになるんだろうな」


「きれいタヌ!」


 ユーリは、宿屋に逃げたとバレないように、遠回りをして宿屋の裏口に、たどり着いていた。


 そして、周りを見て気が付いた。


 あれ? 光のライザがいない……まぁアイツ強いし大丈夫だよな。

次は、火曜日を予定してます。


長い物語を読んでくれて、ありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 。 [気になる点] 色々あるけど。 [一言] この騎士団嫌いだな。普通命助けられてるのにあんなのとかクソすぎ。倒した奴の所持品横領するし、それで上の者が1人一個までだとか。終わってるだろ。…
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