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第53話 タヌヌは、勝利の言葉! トドメの前にネコババを忘れずに 魔王配下マジェスティは最後に……

 願望力を全力全開で聖竜を召喚したが、見た目は可愛らしいメスの竜が召喚された。


 考えるな! 俺! 今は魔王配下倒して! 騎士団から感謝されることを考えろ!


「いけ! 聖竜」


「ばいにゅう!」


 ズガァァァ……


 2頭は激突し、当たりに土煙を上げた。


 くそ! おしまけてる!


 やはり俺の中に、魔王配下に勝てないと思う、負け犬根性があるのか!


 このままじゃまける! うわまた押された、勝てるぞ俺! みんなが応援してくれてるんだぞ!


「そこだ! 右フックで脳天ゆさぶれ! シルヴィ! マズイぞ! 爆乳竜がおされてる!」


「そうねジル。命を使ってるだけあって、マジェスティは白銀様より魔力が多いのかしら?」



 クソ! どうしたら。ん? マジェスティの真後ろに獣耳の女の子? 何故あんなところに!


「どうやら、命を捨てたわたくしの方が少しばかり、強かったようですな白銀殿」


 茶色のシッポをフリフリし、マジェスティに近づいた。


「タヌヌ、タヌヌ、タヌヌヌヌ!」


「おや? まだ逃げ遅れがいたのですか? 白銀殿の魔力に気を取られていて、こんな子供の接近にも気がつかなかったようですな」


「ライザ団長! 子供が!」


「わかっていますが。あの場所では、マジェスティのバリアが邪魔で、チェンジスキルも発動しないでしょう。我らには、どうすることもできませんよ……」


「……すみません」



「タァヌ!」


「葉っぱ? ですか?」


 タヌと話す少女は、葉っぱをマジェスティの頭上に投げた!


「タヌヌ!」


 ポンッ!


「なんですと!」


 バリン! ズダァァァ……


 おぉ! 葉っぱが巨大なタヌキの置物になって、ミラーヴェールを壊して、マジェスティを押し潰したぞ!


 ぎょ! とした顔で黒竜はマジェスティを見たが。


 その隙に、爆乳竜に殴られ黒竜は消滅した!


 グギャァァァ! ボン……



「タヌヌ!」


 タヌヌ、と話す少女は、マジェスティから離れた。


「ぐっ、なんと重い……置物ですか」


 起きあがろうとする、マジェスティに爆乳竜が突撃した!


「ばいにゅう!」


 爆乳竜は、マジェスティに直撃すると、光の柱のような閃光を放ち爆発した!



 ズガァァァ! グガァァァァ! バタ……


 そうか、あの鳴き声はバイバイか……爆乳竜! ありがとう! そして、ばいにゅうだ!



 騎士団も、さぞ喜んでいるだろう!


「すごい魔王配下倒しちゃった」


「やっぱり英雄ってすごいよ!」


「裸にされた時は、マジで変態だと思ったが。傷は治るし、魔力も回復するしですげぇよ! 白銀様!」



「やったのでしょうか? ライザ団長」


「どうでしょうか。一応警戒を緩めないようにクリス副団長」


「はい!」



 ふっ生きていても、虫の息のはずだ!


 それなら俺でも倒せる! まだマジェスティの体は光に包まれて見えないな?


 む? ジルの声。



「倒したのも、すごいんだけどさぁ。茶髪の子供見てたかシルヴィ!」


「えぇジル。どうなってるのかしら?」


「私達が壊した、たぬきの置物が! 光に包まれて、中からたぬき族が現れたぞ! リザも見てただろ」


「えぇ、われた置物の破片が光ると1つになり、光に包まれ子供が現れた。不可解だ」



 え? たぬきの置物!


 ライザ団長に騎士団が合流した時に、合体魔法で壊した、たぬきの置物! たぬきちか!


 それがあの子だと、確かに、なおせないかなぁとか考えてたが……


「ライザ団長。今の話をどう思いますか」


「物を人にするなど聞いたことがありませんが。白銀様に、なついているようですし。間違いないでしょう」



「タヌヌヌヌ! やりましたよ! ご主人様!」


 よくわからんが、ほめとくか。


「でかしたぞ……タヌっち!」


「たぬぬぅ……」


 む……違うのか「でかしたぞ! タヌ仮面!」


「タヌヌ!」


 おぉよろこんだ! かわいい……は! 和んでる場合じゃねぇ!



「だが、あのたぬき族の子は、明らかに女の子だぞ。たぬきの置物は……男だったであろう!」


 そういえば……確かに。


 白銀は、可愛らしい茶髪の少女を見た。


「リザ……よく見てるな。まっ私達もお年頃だからな」


「それは、関係なかろう! ジル!」


「女の子になった理由はわからないけどさ。なんであの、たぬき族、仮面つけてるんだ?」


「確かにな」


 女の子になった理由は簡単だ! 俺が女の子を意識しているからだろうな!


 そしてタヌ仮面の仮面の理由……か。


 怪我を治したいと召喚した。光のライザの光を浴びて人になったんだろうが。


 俺が正体がバレないようにしてるから、その願望も形になったんだろうな。


 今回召喚したなかで、タヌヌが1番役に立ってるんじゃ……


 宿屋の奴は泥酔してるし、後ろの奴は、美女達と抱き合ってるし……


 いやまぁ、隕石壊したけど……


 あ! 光が消える!


 爆乳竜が起こした光の柱が消えると、服がボロボロに砕けたマジェスティが姿を表した。


「がはっ……人を……作り出すですか。もはや……それは、人ではなく、神の……りょういきですね。白銀殿」


 やっぱ、生きてるよな。けど、もう座るのが限界か? これならやれる!


「全力をぶつけたが、やはり魔族は丈夫だなマジェスティよ」


「ふふ。ごじょうだんを……白銀殿。わたくしは……もう……げんかいですよ」


「そうだな」


 おし! これなら倒せる! 騎士団のみんなも流石に静かになってるな。


 1人を除いてだが。


「おぉ! シルヴィ! いよいよ倒せるのか! 私達は死なないのか!」


「ジル。今は静かにしなさい。たぶん死なないから」


「そうだな! 興奮してしまったぞ!」


 まぁ気持ちはわかるがな。


 白銀は、座り込んだマジェスティに近寄り話した。


「最後に、貴様の物を貰うとしよう」


「かまい……ませんよ。しごの……せかいには、ひつよう……ありませんから」



 おし! 今覚えた! 技を使ってみよう!


 今覚えたのは! サムライの技! その名もネコババ!


『ネコババ』は、相手の隠してるアイテムを奪い取る技だ!


 敵を倒しても外見に見えている装備は取れるが、マジックバッグにしまってる物は、手に入らないらしい。


 そのために、あるのが! このネコババ!


 マジェスティは、黒い霧から幻影の刀を取り出してたからな。


 このまま倒しても、マジックバッグの中身は取れないんだ!


 せっかくだから、実験台になってもらうぜ! マジェスティ!


 確か説明には、子猫が砂かけてアイテムを1つ落とさせるって書いてたんだよなぁ。


 子猫かぁ。どうせなら、アイテム大量に出してくれる、猫娘がいいなぁ。


 さぁこれで願望スキルは発動するか! むふ。


「俺の望む物を、異空の彼方から奪い取れ! ネコババ!」


 白い魔法陣が現れ光の中から白い髪の猫娘が現れた。


 おぉ! 猫娘が成功だ!


 ふっ騎士団も騒いでいるな。



「おい、シルヴィ。今変態仮面がネコババって言ったのに猫族が現れたぞ!」


「ほんとねジル。ネコババは確か、太った、ねこちゃんが敵に砂をかけて、アイテムを奪う技だったはずだけど、白銀様だけが使える技なのかしら?」



 猫娘は、白銀にひざまずき話した。


「ご主人様。ミアに、なにようですかにゃ?」


 おぉ! 従順でかわいい!


「ミアよ。その者が隠し持つアイテムを奪い取って欲しいのだ」


「お安い御用ですにゃ!」



 ミアはマジェスティの前に立った。


「ふっ、白銀殿は、さいごまで……おもしろい……わざを。がっ!」


 あ、あれ? すなかけじゃないの?


 ミアは、マジェスティの胸ぐらを掴み、片手で持ち上げた。


「弱い者をいじめるのは、気が引けますがにゃ! ご主人様のめいれいですにゃ! ゆるすにゃ!」


 え、なにするの? ミアちゃん?



「わが磨き上げられた最高の足で! 百万回分のネコババをくらいますにゃ! 百万猫脚ミャリオンニャッシュ


 ズババババ!


「が! ゲハ! ぐっ! ゴボフォ!(一撃一撃がなんと重いのですか! まるでドラゴンに踏まれているようだ!)


「さぁだすにゃだすにゃ! どんどん出すにゃ! まだあるにゃ! まだまだありますにゃぁ」


 おぉ! ミアが蹴るたびに、マジェスティからバラバラと、宝石の噴水みたいに、光る物が大量に! すげぇ! 宝の山だ!



「シルヴィ! すごいぞ! 宝の山だ!」


「ダメよジル。あれは白銀様。ハクさんの物なんだから」


「こっちに飛んできたやつくらい。いいんじゃないかな!」


「ダメよ私達は、見学でも騎士団なんだから」


「くぅ。まじめちゃんめ」



 ズガガガガ!


 ミアは、マジェスティを蹴り続けていたが。


 マジェスティからアイテムは既に出なくなっていた。


「なぁミアもう何もアイテム出てないし、いいんじゃないか」


「にゃ! そうですかにゃ?」


 ズガガ……


「ぐ……」


「もう、マジェスティ。グロッキーで意識ほとんどないし。アイテムも、出なくなったしな」


「そうですかにゃ? まだ500回ですが仕方ないですにゃ」


 ミアは、マジェスティから手を離した。


 マジェスティは、地面に倒れた。


「ま……さか……これほどとは」


 悪いことしたかなぁ……ここまで激しいのが出るとは。


 早くトドメを刺してやるか……


 あれ? 剣で切れば死ぬのかな? 見た目人なんだよなぁ……マジェスティ。


「ご主人様! タヌタヌ」


 俺が悩んでいると、タヌ仮面が腕を引っ張り聖剣を指さした。


 お! 聖剣に入った亀裂から光が!


「タヌ仮面! 頑丈な石出せるか!」


「タヌヌ!」


 タヌヌは、葉っぱを出し、持ちやすい岩に変化させた。


 ボン!


 白銀は、聖剣に入った亀裂を勢いよく叩き始めた!


 ガンガン!


「貴様、何をしておるか! そんな姿だろうと! 聖剣なのですよ! 壊すつもりですか!」


 ライザ団長がうるさい。が気にしない!


 がんがん!


「やめないか!!! 国のいや世界の宝ですよ!」


「ライザ団長! 落ち着いてくださいよ!」


「そうです! 代わりに! これを壊してはどうだ!」


 ライザ団長は、クリスタルブレードを突き出した!


「団長それは、騎士団の宝武ですよ!」


「はなすがよい! あれは、聖剣は」


「はぁ。私が許します。ライザ団長を取り押さえなさい!」


「はい! クリス副団長!」


 ドサッ! ライザ団長に団員がのしかかった。


「離すのです!」


 やはり、団長は聖剣がお好きな様だ。だが気にしない!


 がんがん!


 クリス副団長は、ため息混じりに話した。


(はぁ本当に聖剣のことになると周りが見えなくなるわね)「ライザ。落ち着いて聖剣を見なさい」)


「落ち着いて、聖剣が壊されるのを見るのですか!……あれは……青白い光! 聖剣の光!」


「はっくつせいこうだ!」


「やりましたにゃご主人様!」


「タヌヌ!」


 聖剣にまとわりついた、白い結晶が砕け散ると。


 中からは太陽よりもまぶしい、青白い閃光を放つ聖剣が姿を表した。


 聖剣復活に喜び、飛び跳ねる白銀の姿を、マジェスティは倒れたまま見ていた。


 最後に聖剣の復活ですか。残念ですね。貴方のこれからも見てみたかった。


 それに、魔王様の描く世界も見てみたかったのですが。


 少しおいたがすぎましたか。


 これが人を殺し続ければ、いつの日か報いを受けるということですね魔王様。


 勇者を殺せた事で我々は、人族を根絶やしにできると簡単に考えていました。


 ですが勇者が死ねば新たな勇者が何度でも生まれる。


 目の前にいる、新たな勇者の誕生のように。


 マジェスティは、地面に倒れたまま、力なく話した。


「まぶしいですね……」


「すまないな。魔族には聖剣の光は毒だったな。今終わらせる」


 ユーリは聖剣を構え、倒れたマジェスティに振り下ろした。


「たすかります。名もなき少年よ」


 ブン!


「な!」


 俺は、この世界に来て、初めて人に近い者を切り殺した。


 まぁ聖剣の光で焼け死んだのか、切った感触もなかったし、問題はないが……


 切る直前、マジェスティは俺を白銀ではなく。


 名もなき少年と呼び聖剣の光に消えた。


 俺の正体に気がついた理由は簡単だった。


 倒れたマジェスティからは、安全バケツの中が丸見えだったのだ。


 そう、年老いた顔でも、ハイエルフでもない。


 13歳の少年の顔が。

ラストは悩みましたが、聖剣にしました。

今後聖剣で倒しまくりの無双『ではないです』


まぁ魔力無限なので、聖剣使わなくても同じですがね。


マジェスティとの戦いとしては、これで終わりです。


今後長い戦いは、書くつもりはないですが、長くなったらすみません。


長い長い戦いを読んでくれた方、本当にありがとうございました。

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