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第41話 主人公ユーリは白銀? ライザ団長!魔王配下マジシャン瞬殺?

 マジシャンが、町に向かい歩き始めたころ。



 冒険者になって、初めての夜を迎えた。

 新米冒険者ユーリは、宿屋の窓から覗きをしていた。



 騎士団は、見張りを立て、鎧を交代で脱ぎ。

 体の汗や汚れを拭き取っていた。


 褐色の女性が、地面に座り、ゴブリンに傷だらけにされた、足を拭いていた。


(はぁ、チキショウ、ゴブリンども! 足傷だらけにしやがって! キズなおらねぇのかなぁ……)


 綺麗な足が傷だらけで痛々しいな。

 回復魔法とかで治せないんだろうか?


 まぁそれはそれとして、覗きを止める理由にはならない! 何故なら!


 この世界の人に、シッポとか生えていたら、人前で驚いて、怪しまれてしまうからだ!


 人間観察をし! 元の世界の女性と違いがないか!

 ちゃんと確認をしなくてはいけないのだ!



 ユーリが言い訳を、心の奥底で叫んでいると。


 足を拭き終わった褐色の女性は、服を豪快に脱ぎ、胸を押しつぶしていた、サラシを外した。


 ポヨヨン!!「ふぅ! 苦しかったぜ」



 おぉ! 褐色肌にボーイッシュな外見に似合わぬ! わがままボディじゃないか!



「はぁ、またデカくなりやがったか。おもてぇなぁ」


 褐色の女性は、胸を片手で持ち上げて、タオルで下乳をなぞるように拭いた。


 胸がまるでトランポリンするみたいに、バウンドしている! なんて破壊力だ!



 褐色の女性は周りの視線に気がつき、両手で胸を隠した。


「ちょ! 何見てやがんだ! てめぇら! 見てんじゃねぇ!」


「いや、なんかすごいなって」


「私子供の時と、殆ど変わらないんだよね。身長だけデカく。はぁ」


 大柄で知的な女性は、自分の胸を触りながら、ため息をついていた。



「うるせぇ! 私は格闘家なんだから! 胸がでかいのは困るんだよ!」


「うわ、贅沢な悩み。みんなどう思う?」


 褐色の女性に、みんなの視線が突き刺さった。


「な、なんだよ。てめぇら、くんじゃねぇ! ぎゃぁ!」


 体を拭いていた騎士達が、にじり寄り褐色の女性を押し倒した。



「こんだけあるんだから! 少しよこしなさいよ!」


「うわ、どこ触ってんだ! てか、やれるわけないだろ! 落ち着け!」



 おぉ! なんか知らんが! 女の子が乳の揉み比べを始めたぞ!



「ひやぁ! てめぇ、やめ! やん!」


「す、すごい! 何この胸、どこまでも指がめり込んでいくんだけど」


「ほんと! いったい何を食べたら、こんな胸になるんだ! 私なんて……く!」



 おぉ! 胸が、パンの生地みたいにモミモミ、されている!

 だが! あれでは、もっと大きくなりそうだな。



 褐色の女性は、地面に押し倒され、なすすべがなかった。


(もう好きにしてくれよ)



 その後30分程で、全員終わった。


 ふぅ、全員終わったなぁ。

 まさか乳揉みまで、見せてもらえるとは思わなかった。


 だが、不満をいうなら! 少し遠かったことだ! 双眼鏡があれば! クソ!


 ユーリが残念そうに、握り拳を作り、騎士団と反対側に勢いよく振り向くと、人影を見つけた。



 ユーリが見つけたのは、町の外から宿屋通りに到着したマジシャンだった。



 ん? なんだあの、シルクハットにタキシードみたいな服着た、疲れ果てたおっさんは?


 マジシャンは、息を整え、ハンカチで汗を拭いて、騎士団に会う準備をしていた。


(はぁ。移動は、ドクードさんの転移魔法頼りでしたからね。まさか歩いて移動するのが、こんなにも疲れるとは……おや? これは)



 ユーリがマジシャンをマジマジと見ていると、マジシャンは、視線に気がつきユーリを見た!



 やべ! こっち見てるじゃねぇか! 騎士団に逃げ遅れがいるってバラされるんじゃ! それは不味いぞ!!


 全裸で騎士団が体を拭いていたのを、俺が覗いていたとバレたら! 騎士団に殺される!



 マジシャンは、シルクハットに手を当て、ユーリを見上げていた。


 建物に1人の気配を感じると思っていましたが。

 まさか、あれは銀の仮面《安全バケツ》に白き羽衣《白のガウン》を身にまといしあの姿は……逃げ遅れかと思っていましたが。


 こんな場所で、お会いするとは……勇者が死んだと喜んでいましたが……


 勇者が現れてからは、ずっと姿を見せなかったあなたが。

 また我らの邪魔をするのですか『白銀』よ。


 白銀ユーリが姿を消せば、勇者一族が現れ、勇者一族を殺したと思えば、今度は白銀ユーリですか。


 これも運命という奴ですか。


 マジシャンは、ニタついていた顔をしかめ。

 シルクハットを手で頭に押し当てた。


 魔王配下、マジシャンは。

 イフリータの作り出した赤い障壁に気がつかず。

 イフリータ、エクリアの気配も、赤い障壁により消されていた。



 マジシャンは、騎士団に向かい歩き出した。

 その姿を見るや、ユーリは慌てた!


 やべぇ! 騎士団に! 逃げ遅れがいるって報告される! どうする! どうする! どうにもできねぇ!!



 マジシャンは、白銀の様子を伺いながら歩いていた。


 白銀が現れたのには、驚きましたが。

 あの者からは、昔の気迫をカケラも感じません。


 ですが、それは必然、彼もまた人族と同じく、勇者一族に魔族を任せて、実戦から退いていたのですからね。



 勇者一族と戦い続けていた我ら魔族は。

 1000年前我らを苦しめた白銀ですら弱く感じるほどに、強くなりすぎたのでしょう!


 もはや白銀など我らの敵ではありません!

 見ていてください魔王様! 貴方様のため! 先づは騎士団を、ほうむって差し上げましょう。



 落ち着きを取り戻したマジシャンは、拍手をしながら話し出した。


「ゴブリン退治お見事でしたよ。お嬢様方」



「なにあの人? 逃げ遅れかな?」


「けど、外から来たわよ?」


「とりあえず避難させないと! そちらは危険ですよ!」



 マジシャンに近寄ろうとする団員を、クリス副団長とライザ団長が、団員の両側から手で道をふさいで止めた。


「どうされたんですか? お二人とも?」



 マジシャンを睨みつけて、クリス副団長が話した。


「あの者は、文献ぶんけんで見たことがあります。確か……魔王の配下」


 団員達は、悲鳴のような驚いた声の後。

 急いで武器を構えた。



 マジシャンは、ニマッと笑った。

 ユーリは、落ち着き考えていた。


 あんな、汗だくの奴が、魔王配下なのか?

 転生してすぐにあった、魔王配下ドクード・ベルーガは、雷雲とともに現れてたんだが? なんでアイツは歩いてきたんだ? んん? 考えてもわからないな。


 まぁ、魔王配下なら俺の覗きは、バレないだろうが。

 これはこれで不味いだろ! 最強召喚獣様のイフリータ泥酔してんだが!


 俺が、バケツを触りながら悩んでいると。

 マジシャンは、笑顔で話した。


「おやおや、勇者たち以外の人間に会うのは、500年は、昔と記憶していましたが。まだ我々の存在を覚えている者がいようとは、驚きましたね」



 団員達は、混乱していた。


「あれが、魔王配下……初めて見た」


「私も、普通の人に見えるんだけど、強いのかな」


「そりゃ強いだろ!」


「け、けどさ! どうすんのさ。私、魔力殆ど残ってないんだけど!」


「魔力があっても勝てないんじゃ。勇者様達でも、魔王配下を倒した話聞かなかったし……」


「…………」



 ライザ団長は、団員達に何も言わずに、マジシャンに向かい1人歩き始めた。


「ライザ団長!」


 団員達がライザ団長を、追おうとすると、クリス副団長が手を出して、首を横に振った。


「みんなで行っても、勝てるとは限りません。先ずは様子を見ます」


 クリス副団長の言葉で、団員達は足を止めた。



「おやおや、あなた1人ですか? まぁ何人でも同じですが。少しは楽しませてくださいよ」


 ライザ団長は、殺気だった顔つきで、マジシャンを睨みつけた。


「あなたのような魔族と、長話をするつもりはありません!」



 ライザ団長は、ユーリの丁度目の前で立ち止まっていた。


 おいおい、ライザ団長1人でやるのか? いや、確かにライザ団長は強かったけど……



 ライザ団長は、大剣を右側に向けた。


 マジシャンは、ライザ団長の行動が理解できなかった。


「なんの真似ですか? そちらには何もいませ! グボフォ! ガハ! はぁはぁはぁ。 血! 目の前に先程の騎士! これはいったい!」


 マジシャンは、ライザ団長の右側に移動し、腹には、ライザ団長が右に向けた大剣が突き刺さっていた。



 上から見ていたユーリは、気がついていた。


 すげぇ! ライザ団長! さすが姫騎士様だ! 魔王配下を瞬殺したぞ!


 けど、これ凄いのはクリス副団長か? ライザ団長が右に大剣を向けて、視線を大剣に移させた時に。


 左手で、何かを大剣目掛けて投げたら、投げた物が消えてマジシャンが現れた。


 つまり、あれはクリス副団長の物々交換スキルで、マジシャンと投げた物を交換したって事だろうからな。


 クリス副団長のスキル、もはやチートだろ。



 団員達も気がついていた。


「凄いですよ! 勇者様達でも倒せなかった魔王配下を!」


「確かに、このやり方だと、人が少ない方が、成功しますもんね」


「クリス副団長のチェンジスキルですよね!」


 クリス副団長は、みんなを見ず、ライザ団長を見て話した。


「えぇ、ですが。まだ死んでいませんから、皆さんは警戒を緩めないように」


「はい!」



 マジシャンは、痛みに耐えながら話した。


「グゥ……なるほど……1人に見せかけて……仲間との連携だったわけですか……」



「魔族と長話はしないと言ったはずです。これで終わりです! 食い殺しなさい! クリスタルブレード!」


 マジシャンの腹に突き刺さったクリスタルブレードが青く輝くと。


 腹から流れ出る血を結晶化し、腹も徐々に結晶化を始めた。


「グガァァァァァ!!!」

評価、ブックマーク、感想ありがとうございます。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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