第37話 ゴブリンソーサー トラップ 炎雷爆発
今回は職業のふりがなに、キャラの名前を書いてます。
敵増援を迎え撃つため、罠を仕掛け始めた。
「魔術師は、ディグラウンドを使い。道幅一杯に、深さ5メートルの穴を掘ってください」
「わかりました。えいや、えいや! ほいさっさ! ここほれ、わんわんわん!」
『ディグラウンド!』
ドババと、土が掘り返された。
「変な呪文してるな彼女」
遊撃部隊の盾役が疑問に思っていると。
避難誘導、部隊、格闘家が話した。
「あぁ、あれはですね。ただ単に犬が好きなだけなんですよ」
「なるほど(彼女は小型犬って感じだな。うらやましい……私は大柄だからなぁ。はあ)」
盾役が、自分の胸などを見て、ため息をついていた。
白魔道士は、クリス副団長を見て話した。
「落とし穴ですか?」
「えぇ、シンプルですが、早いですからね」
「穴を掘り終わりました」
魔術師は、道幅一杯に掘った、穴の近くで、手を挙げ知らせた。
「次にトドメを刺す槍を、穴底に」
「はぁい!」
魔術師は、グググっと目を細め、悪役ヅラになり。呪文を唱え始めた。
「ふっ、奴らを私と同じ様に、真っ赤な真っ赤な血で染めてあげましょう! ザク、ザク、ザク。ふふふ」
「何か! 私の親友! 魔術師が、闇落ちみたいになってるんだが。てか、さっき迄、笑顔で、わんわん言ってただろ!」
格闘家が、親友を見て、口が塞がらなくなっていると。
避難誘導、部隊、盾役が話しかけた。
「仕方ないですよ。ゴブリンに噛み殺されかけ、魔術師だけ返り血まみれですからね」
「いや、そうかもだけど、性格変わりすぎじゃね」
「ぶすぶす! ぶっすぶす!」
木魔法
『バンブーウェーブ』
落とし穴の底には、無数の竹槍が、もぐらたたきの様に上下していた。
ザクザクザク。
「落とし穴に、竹槍の設置完了です」
「お疲れ様でした魔術師。では、穴にフタをしましょう。解除のタイミングは、私がやりますから、私がフタをしますね」
クリス副団長は、道幅15メートル、縦幅10メートルの落とし穴の前に立ち。
土魔法を詠唱した。
「大地の精霊達よ。我に力を与え。悪しき者達を、惑わす道を!」
『惑わしの土床』
掘り起こした土が、薄く広がり、穴の上に道を作り出した。
残りの掘り起こした土は、魔法で建物内に隠した。
「では、隠れて待機します」
落とし穴全体が見渡せる建物の中に隠れて。
敵増援が来るのを待つことにした。
「うまくいきますかね」
白魔道士が、心配そうに話した。
クリス副団長は、みんなを見て。
「大丈夫ですよ。もしもの時は、スキルを使えば問題ないですから」
「ですよね」
白魔道士は、笑みを浮かべた。
「はぁ、私何も手伝えなかった」
格闘家は、肩を落とし深いため息をついていた。
盾役2人は、声を揃え話した。
「気にするな私達もだ」
格闘家は、頷きながら話した。
「はぁ。罠とかになると、魔法使えないと、何もできませんもんね」
3人は深いため息をついた。
見張りをしていた、暗殺者が、扉をガタと押し目を見開いた。
「きた! え? 何か真ん中の1体違います」
クリス副団長が、交代しドアから外を覗き見た。
真ん中には水晶に乗り、空を飛ぶゴブリンの姿があった。
それを囲む様に、4体のゴブリンが歩いていた。
「あれは、ゴブリンソーサーですね」
暗殺者が思い出した様に話した。
「あぁ、あの飛んでるから、逃げ足速い奴ですね」
「今まではそうですが。これからは逃げませんから」
クリス副団長は、ニコと笑い話していた。
「そうでした。けど、戦った経験がないので、情報がありませんね」
「私が見た資料によりますと、ゴブリンソーサーは、味方を強化したり、自身にバリアを貼って魔法をガードするので、厄介なんだそうです」
「味方の能力強化に、魔法ガードですか……」
クリス副団長の話を聞いて、団員達が、深刻な顔をすると。
白魔道士は、気合いを入れて笑顔で話した。
「大丈夫ですよ! 今回は奇襲ですし、落とし穴もあります!」
「えぇ、ですが、問題はゴブリンソーサーは、水晶に乗り空を飛んでいますから」
「あぁ! そうでした! 厄介な奴が、落とし穴に落ちないなんて! どうしたら! ぬおぉぉ」
白魔道士は、頭を抱え悩んでいた。
遊撃部隊の盾役は落ち着き話した。
「どうする? 副団長」
「そうですね。ゴブリン達が、落とし穴に落ちると同時に、ゴブリンソーサーも、スキルと魔法を使い叩き落としましょう」
「物理攻撃で叩き落とすなら、やり方は限られるし。決まりだね」
作戦を決めて待つと、ゴブリン達が、落とし穴、真ん中に到着した。
「惑わしの土床、解除」
クリス副団長が、落とし穴のフタ魔法を解除し地面を消した。
ザバァ。
ゴブブブ!!
ゴブリン達の、足場が突然消え。
ゴブリン達は、空中を蹴り、空を飛ぼうと抵抗していたが。
ゴブリン4体は落とし穴に落ちた。
ザク! ぶしゃ! ザクザク!! ぶしゃしゃ! ゴ……ブ……
「よし!!」
ゴォォォブゥ!!!
ゴブリンソーサーは、仲間の死に怒り雄叫びを上げた!!
ゴブリンソーサーは辺りを見渡したが。
騎士団は、建物に隠れていて見つけられないでいた。
クリス副団長の合図で、格闘家が準備を始めた。
「行くぜ! 見せ場だ見せ場! 足が鳴るぜ!」
『風神脚炎』
風と炎をまとい、風の力で、炎の火力アップ!
格闘家の脚には、風が渦巻き、脚の周囲に炎を止め、火力を増していった。
「準備完了だ! 暗殺者さん!」
暗殺者が、扉の隙間から見つからない様に。
短刀をゴブリンソーサー目掛け投げた。
ヒュン! バチン!
ゴォブ!
短刀は、ゴブリンソーサーに当たると、薄いシャボン玉のような物に防がれ、真上に弾かれた。
「やはり、バリアを張っていましたか」
暗殺者が短刀を投げると、素早く。
クリス副団長と場所を交代していた。
ゴブリンソーサーが、短刀が投げられた方を見ると。
弾かれた短刀は、ゴブリンソーサーの真上でクルクルと、空高く打ち上げられていた。
「チェンジスキル発動! 短刀と格闘家をチェンジ」
シュン……
短刀が屋内に現れると、暗殺者がキャッチし回収した。
短刀と入れ替わりゴブリンソーサーの真上に移動した。
格闘家は、体を捻りゴブリンソーサーを見つけると技を発動した。
『雷光脚』
光の速さで、蹴りを繰り出し、敵に攻撃が当たると、雷が降り注がれる。
「くたばれゴブコォ!」
ジャンピングボレーシュートで、サッカーボールを蹴る様に。
ゴブリンソーサーの真上から、落とし穴目掛け、足を振り抜いた!
ズダァァン!!
ゴォォブゥゥゥ!
バチチチ!
ゴブリンソーサーは、真上に現れた格闘家に、直前で気がつき、バリアを強化した。
「いけぇぇぇ! 格闘家!」
「このぉぉ! 耐えてんじゃねぇ! ブーストォォォ!」
格闘家は、脚の風を操作し。
炎の出る位置を脚全体から、足のみに絞り込み。
ジェットエンジンの様に、噴射量を絞り込み威力を上げた。
ボボボードゴゴゴ!!!
ゴォォブゥゥゥ!!
ゴブリンソーサーは、反撃のチャンスをうかがい、真上の格闘家を睨むと。
空から降り注がれる紫の光に目を見開いた。
ゴォ……ブ!
ズガァァン! バチチチ
ゴォォブゥゥゥ
ゴブリンソーサーは、バリアで火花を散らし、格闘家の攻撃に耐えていたが。
格闘家の炎をまとう脚に、雷が落ちると。
脚にまとう炎の威力を上げるため、風で作り出した、密閉された空間に雷が落ち。
密閉空間で、炎と雷が混じり合い、炎雷爆発を起こした。
スガガガーン! バリバリバリ! ドゴォォン!!
炎雷爆発で、格闘家は、真上に吹き飛ばされ。
ゴブリンソーサーは落とし穴に、目にも止まらぬ速さで、蹴り込まれた。
ズダァァァン……
ゴォ! ザク! ぶしゃ! ザクザク! ゴォォ……ブ……
「うわぁぁぁぁ! 高い高いよ! ちょっと! 死ぬ死ぬこれ、マジ死ぬよ! まずいってば! 隣に雲があるんだけど!! あ……落ち始めた! くもくも! 掴めないし! やぁぁぁぁぁ」
雲を必死に掴もうとした格闘家だったが、掴めるはずもなく落下した。
落下してくる、格闘家を待ち構えていた。
クリス副団長が「チェンジ」を使い。
すかさず、格闘家を回収した。
「死ぬ死ぬ……あれ?」
大の字で暴れていた、格闘家は。
風圧を感じなくなり、地面の冷たさで、異変に気がつき。
周りを見渡し助かった事に気がついた。
「はぁ、助かったんだぁ」
大の字のまま、安心した。
倒れたままの格闘家に、魔術師が心配そうに駆け寄った。
「大丈夫! 格闘家! すごい爆発してたけど!」
格闘家は、両脚を伸ばしたまま、座り話した。
「へ……平気だよ、自分の魔法なら問題ないんだしさ。いちっ! あれ? 痛い」
格闘家の、ゴブリンソーサーを蹴った、右脚は赤くはれていた。
「魔法とは少し違ったのかもね」
魔術師は、脚を見て話していた。
「ありゃりゃ、まぁあの爆発で、火傷で済んでるなら、結果オーライかな」
格闘家は、頭を右手でさすり、笑顔で話した。
「楽観的だな。最悪体吹き飛んでたぞ」
「怖い事言うなよな。盾役」
友達との話が落ち着いたところで、クリス副団長が近づいた。
「格闘家。すみません危ない事をさせてしまって」
「いいんですよ! 副団長! 私は死ぬ所を助けられましたし! 仕返しをしたかったんですから!」
格闘家は、握り拳を作り、力強く笑顔で話した。
クリス副団長は、笑顔で「ありがとう」と返事をすると。
白魔道士の声がした。
「皆さん怪我してる方は、こちらで治療します」
盾役2人と格闘家の回復を開始したが。
白魔道士は、浮かない顔をしていた。
「傷跡治らない……」
避難誘導、盾役は、手をブンブン振り笑顔で話した。
「いいですよ! 痛みは無くなりましたから。ありがとうございました」
「そうそう、気にしない気にしない」
遊撃部隊、盾役も、笑顔で話していた。
「私も、腫れは引いたから、問題なく歩けますから大丈夫ですよ!」
格闘家は、ジャンプし笑顔でアピールした。
「うん……」
白魔道士は小さく頷いた。
クリス副団長は、治療を見守って考えていた。
あそこ迄、深い傷になると回復魔法では限界がありますか。
はぁ、失態ですね。
騎士学校では、訓練を忘れるなと、あれほど言われ続けていたのですが。
重装備を持ってきてないとは、平和な世界になれすぎましたね。
それに、ゴブリンソーサーも、戦い方を考えないといけません。
ゴブリンの死骸は念のため、燃やし、穴を埋めてから。
青閃光魔法2発で、勝利を知らせ。
ボン! ボン! パァァァァ!
クリス副団長達は、次の仲間を拾い集め始めた。
評価、ブックマーク、感想ありがとうございます。
次から主人公の話に戻ります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。




