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第33話 勇者の終焉。生き抜くために。

序盤の話が出るのであらすじを書いてみました。


主人公ユーリが転生する数時間前。

勇者カイザー達は、魔王に提案された。

人族と魔族との和解を断っていた。


和解を断るカイザーを問い詰めると。

異世界の体の持ち主ユーリ、エクリアは次々と、カイザーの手により殺されてしまった。


仲間を殺したカイザーは次に。

和解の場で下級中級魔族を聖剣エクスカリバーの聖なる光で焼き殺そうとしたが。


聖剣の剣身はぜんたいは白骨化した様に白く、聖剣の力は失われていた。

聖剣を失った勇者カイザー達は、魔族により殺され操られてしまった。


その後、操られ王都に向かう。

勇者パーティーの召喚魔術師に、主人公ユーリは賢者の石入りホムンクルスとして転生した。


 ユーリを捜索していた騎士団の団員達が。

 任務とは別に夜間の警備をしていたが。

 平原に、うごめく無数の魔物を発見した。


 異様な光景に。

 団員は、町中を血眼ちまなこになって走り回り。

 鐘や魔法を使い緊急事態を知らせた。


 町に常備されている街灯魔道具が点灯し。

 夜中にも拘らず。

 町中は昼と見間違える程明るく。

 夜を無に返していた。



 町では騎士団が避難の誘導を開始していた。


「皆さん丘の上にある、赤と青の屋敷に避難してください」



 屋敷に避難した町の人達は。

 団員に、盗賊や山賊かと聞いていたが。


 団員は、表情を曇らせ話した。


「いえ、おそらくは森に住む、ゴブリンの群れでしょう」


 女性や周りの人達は、明るく、にこやかに話した。


「何だい! 暗い顔してるから心配したよ! ゴブリンなら私達も協力しますよ!」


 小柄な女性が元気に話した。


「そうだよ! 昨日もゴブリンが肉盗むのを! ぶっ潰して! 冒険者ギルドで、小遣いにしてるんだから余裕だよ!」



 屋敷内は、屋敷が揺れる程の笑いの渦に包まれたが。


 団員の浮かない顔に、町の人達は静まり返ってしまった。


「ち……がうのかい? 団員さん」



 団員は、真剣な表情で話した。


「皆様の協力は、大変有り難いのですが。今回は『勇者の終焉訓練』を思い出し行動してほしいのです」


『勇者の終焉』の言葉に避難した町の人達は。

 顔を見合わせ、頬をひくつかせ、手を震わせていた。


「団員さん。これは訓練じゃなく、本当に勇者の終焉、何ですか?」



 団員は沈黙の後。


「私にもわかりませんが。魔物達が、異常な状態であるのは間違いありません」


 町の人達は、床に座り込み、肩を落とし話した。


「そうですか……まさか……勇者様が死んだんじゃ」


「大丈夫だって、勇者様だぜ! 簡単に死んだりしないって」


「そうだよね。けど、何が起きてるんだろうね」


「クソ。魔法が使えたら俺だって戦うのに」



 町の人達が落ち込んでいると。


 ユーリに冒険者ギルド裏庭で、マジックカプセルをくれた。

 ルナフィリアの変態アニキ。


 ユリウスがパーティーの司会者の様に、元気よく話した!


「さぁ! みんな! 暗い顔をしてる暇はないぞ! 幸いこの町には、騎士団が来ているんだ!」


「けど俺達には何も」


「私魔法も使えなかったから冒険者になれなかったのよ」


 ユリウスは、笑うように話した。


「確かに! 今の君達には、何もできない。だが! 騎士団よりも! 数は多いじゃないか!」


「数の問題じゃないだろ」


「いやいや、数の暴力は絶大だ! 先ずはこれを見てほしい」


 ユリウスが手を叩くと。


 パンパン、カラカラ。


 メイドが、奥からマジックカプセルの山を、カーゴに乗せて運んできた。


「これは、魔法を保存できるマジックアイテムだ。この屋敷は、町から続く一本道の丘の上にある。皆には屋敷の周りに展開してもらい。丘を登る魔物がいたら、マジックカプセルを使って足止めしてほしい」


「足止め? それだけか?」


 ユリウスは項垂れる様に話した。


「あぁ、多分だけど本能剥き出しの魔物に。素人の魔法は早々当たらないだろうからね」


 ユリウスの魔物が本能剥き出しの言葉に。

 町の人達は、一瞬時間が止まった様に静まり返った。


 ユリウスは気にせず話を続けた。


「マジックカプセルの魔法を合図に、冒険者や団員が退治に向かう。マジックカプセルを使ったら他の人と交代して、マジックカプセルに魔法を補充して貰えばいい。簡単だろ」


「確かに簡単だし、このまま黙って死ぬよりいいな!」


「私でもできるかしら?」


 ユリウスはトドメと言わんばかりに、畳み掛けた!


「さらに! 協力してくれたなら。魔物を発見した数で、皆に我が家から報酬を出させてもらおう!」


「報酬!」


「あぁ、ここが落ちたら僕達も、みんなも! 死んでしまうんだ! どうせなら戦って生き残ろうじゃないか!」


 屋敷内は、不安を打ち消す歓声で満ちた。



 そんな変態兄と町の人達を遠目で見ていた。

 ルナフィリアは呆れていた。


「ほんと、どうなるかも分からないのに。あぁもよく、子供を騙すみたいに話せるわよねぇ。アニキは」


 ユリウス、ルナのメイドラウラが話した。


「それでは、騙されてる町の人達が子供になるので、悪口になるのではないですか? ルナ様」



 ルナは慌てて話した。


「へ!!? べ、別にそんな意味で言ってないわよ!」


「わかっております」


 メイドのラウラは、お辞儀をして立ち去った。



 ルナは、屋敷の天井を見上げながら考えていた。


(はぁ。ラウラの相手も疲れるわねぇ。そういえば、冒険者ギルドで会ったユーリ。屋敷ひなんじょに来なかったわね。他の町にでも行ったのかしら? まさか、まだ避難してないとかじゃないわよね)



 屋敷とは違い、静まり返った冒険者ギルド前では。

 避難所に、続く一本道から魔物が侵入しない様に。

 冒険者ギルド前を、騎士団が拠点にしていた。


 団員達は避難誘導と。

 行方がわからない団員の捜索をしていた。


 冒険者ギルド前に、ライザ団長が合流した。

 ライザ団長は、息を整え話した。


「あなた達、行方がわからない団員達の捜索はどうなりましたか?」


 小柄な団員は、言いにくそうに話した。


「その……捜索していた団員なのですが」


「いたのですか?」


 小柄な団員は、団長を真っ直ぐに見て丁寧に話した。


「はい。冒険者ギルド内の酒場で倒れていたのを発見し、避難所に運びました」


 ライザ団長は安堵あんどの表情をしながらも、気になる事を聞いた。


「それは何よりでした。それで倒れていたと言いましたが。どういう事ですか?」


「酒場のカウンター近くの床に、倒れていたので酔っているのかと思ったのですが。周りを見たら他のお客さん達も倒れていたので、調べたところ。飲み物から魔力の痕跡こんせきがありました。ただ、ここではそれ以上は、わかりませんでした」



 ライザ団長は、団員を不安にさせないように、平静を装い話した。


「そうですか。報告ありがとうございます(はぁ、こんな時に誰が。今は時間がありませんし。後で調査するしかありませんか)あなた達も、避難の誘導に専念してください」


 小柄な団員は、目を見開き慌てて話した。


「あ、あのそれでは! 団長1人になりますが!」


 ライザ団長は、柔らかな表情で、団員の不安を打ち消す様に話した。


「心配はいりません。見張りの話では、第一陣のゴブリンの群れは、多くとも10体、1人で問題ありません。それよりも、町の人を避難所に! まだ逃げ遅れた人がいるかも知れません」


 小柄な体を伸ばし胸に手を当て話した。


「わかりました。団長お気をつけて」


 小柄な団員は、冒険者ギルド前に残っていた。

 団員を引き連れて、避難誘導に向かった。



 ライザ団長は、団員達がいなくなると。

 柔らかな表情に影を落とし、不安な顔になって。

 トボトボと歩き始めた。


「はぁ。ゴブリンが来るのは、こちらですね。戦う本能に目覚めた魔族……ですか『私1人で問題ありません!』団員の前とは言え、安い言葉ですね」


 立ち止まり空を見上げて。


「ふぅ。本当に勇者カイザー様達はもう、いないのでしょうか……はっ! いけません!」


 両手で頬を叩いた。


 バチン!


「はうぅ。やり過ぎました。ですが! 気合いは入りました! 大丈夫です。訓練を思い出せば問題ないはずです!」


 冒険者ギルドから、隣のユーリ達の泊まる宿屋前に。

 ライザ団長は歩き始めた。



 ドゴ! ぐか! ドス!


「いてぇ、なんだ?」


 ユーリはベッドから蹴り落とされていた。


「何で2人揃って、枕の方に足が移動してんだよ! 真ん中に寝てる奴蹴り落とすとか! どんな寝相の悪さだ! はぁぁ起きたついでたし、トイレにでも行くか」


 ガチャ! ギィィ、バタン。

評価、ブックマーク、感想ありがとうございます。


序盤の話やキャラが出るので、説明多めにしてみました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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