第31話 騎士団と合流 冒険の報酬 大聖金貨
ライザ隊長は団長に変更しました。
申し訳ありません。
騎士団の所に帰っている道中。
「きゃ!」
シルヴィが、石に足をつまずかせ体制を崩したので、俺は体を支えた。
「大丈夫?」
「ありがとうございます。ユーリさん」
柔らかい腕! 跳ねる胸! そして優しい。
シルヴィさん! うちの子達とは違い、できた子だ!
ユーリが鼻の下を伸ばしていると、ジルが話した。
「おいおい、リザだけじゃ飽き足らず。今度はシルヴィもかよ! ユーリさん、あんた、次はあたしか!」
「え、いや(確かにシルヴィさんは、理想的だが。はいそうですとは、言えんだろ。それにジル、キミは、エクリアと似たにおいを感じるから……)」
ユーリが困るなり、シルヴィが話した。
「もう、ジル。ユーリさんが困ってるでしょ。今のは私が転けただけなんだから」
「いやしかしだ、私は金持ちとしか結婚する気は」
「話を聞きなさいよ!」
「冗談だって」
「まったくもう。ごめんなさいユーリさん」
「いや、大丈夫だよ(シルヴィさん優しいなぁ。本物の天使みたいだ。本物の天使か……)
ユーリは本物の天使エクリアを、死んだ魚の様な目で見ていた。
(これが本物なんだよなぁ)
「なんですぅ? ユーリ人をジロジロ見て?」
「いや何でもない(現実は厳しいな)」
ジルが疑問混じりに話した。
「所でさぁ? 気になってたんだけど、ユーリさんは貴族でいいわけ?」
「そうね。それ、私も気になってたの! メイドのイフリータさんがいるから、どうなのかなって」
「でもさぁ。貴族に、ユーリなんて名前いた記憶がないんだよな」
リザは疑いの眼差しでユーリを見て。
「そうだな。ユーリに貴族の気品も感じぬしな」
(やはりメイドは目立つな)
俺が、どう答えるか悩んでいると、イフリータが答えた。
「そんなわけないでしょ、私が好きだから着てるだけよ」
「なぁんだ」
「そうよね」
「やはりそうであったか」
(はぁ。イフリータがフォローしてくれて助かったな)
話していると騎士団に合流した。
予想通り、リザは美女騎士達に囲まれ質問攻めにされた。
「ねぇねぇ、リザ。彼は何者だったの?」
「私達の話では、昔の男って話になったんだけど」
リザは両手を振り下ろし、悲鳴のような大声で話した。
「昔の男だと! 何をバカな! 断じてありえん!」
「じゃあなんなの?」
「そうよ。私達待ってたんだからぁ」
「お姉さん達に教えなさいよ」
「あ…いやですね。あれは……そのだな(どうすればよいのだぁ!)」
リザは、空を見上げ頭を抱えた。
リザが困り果てた様子を見て。
ユーリ、イフリータ、エクリア、ジルは。
「まぁ予想はしてたけどな。皆の前で男を連れ去ったら理由聞かれるよ」
「ほんと、見た目に反して残念な感じね」
「ですねぇ。まさかここまでドジな方がいようとは」
ユーリは、お前もなとエクリアを見ていた。
「普段クールなリザの困る姿は、格別ですなぁ」
シルヴィは、心配そうにライザに話した。
「あのライザ団長、助けないんですか?」
「別に構わないでしょう。彼女達は、本当にしてはいけない事はしませんから」
「ですよね!」
純粋なシルヴィとは違い。
ユーリ達は、わたわたと苦しむリザを見て。
(すでに限界で涙目なんですが)と思っていた。
今までのクールな姿からは想像がつかない程、少女の素顔になり。
リザは結局、町まで質問攻めにされ。
お姉様騎士達のオモチャにされていた。
町に到着後、騎士団と別れ。
騎士団に、捜索依頼をしたクレアさんには。
俺達が無事に帰った事を、自分で報告しに行く事になった。
リザはフラフラと疲れはて、倒れそうに1人歩いていた。
「はぁ、大変な目にあったものだ」
「あ、リザがいたわ」
「シルヴィにジルかどうしたのだ」
「私達これから、ユーリ達と冒険者ギルドで夕食にするんだけどさ。リザも行く?」
「あぁ行くとしようか」
ユーリ、エクリア、イフリータ、リザ、ジル、シルヴィは合流し冒険者ギルドに入った。
酒場内には、ヤンキーの様なドス声が響いていた。
「お! なんだ!なんだ! いきなり修羅場だぞ! 行ってみよう!」
野次馬をしようと近づくジルの肩を掴みシルヴィが止めた。
「もう! 茶化さないのジル」
「ちぇぇ」
酒場では、俺の理想のメイド。
冒険者ギルド受付嬢のクレアさんが、カツアゲヤンキーみたいに。
俺を置き去りにした新人支援ギルドの格闘家レインさんを壁ドン! して怒鳴っていた。
「てめぇ! レイン! 夜になっちまったじゃねぇか!!! 騎士団に頼んだのに1人も帰ってこねぇぞ! ほんとに! 置き去りにしただけなんだろうな!」
レインは、壁にもたれかかり、泣きじゃくりながら説明していた。
「うぅ……ほん……とうだったらぁぁ。ずび……なんで帰ってこにゃいのよぉぉ」
(何やら酷い事になってるが。置いていかれたのは、殆ど俺のスキルのせいなんだがな)
入り口に立っているユーリ達に。
新人支援ギルドの筋肉ムキムキのレスターが気がつき声を出した。
「おぉ! ユーリくん達無事だったかい! よかった」
レインは、泣き崩れた。
「うぅ……よかったわぁぁぁ……ぶじでぇ。ほんとうにぃぃ。ヒック」
クレアは、ユーリに近づき。
肩に手を置いて心配そうに話した。
「あんた達、どこも怪我してないかい!」
「はい。問題ないですよ」
クレアさんに、騎士団に探索依頼をしてもらったお礼を言って。
レスターにも、お礼を言って水筒を返しておいた
他の連中は、席に座り食事を選んでいた。
俺はゴブリン退治で手に入れた。
結晶や素材をクレアさんに渡した。
レイン達と分けた結晶や素材と1人で手に入れた分の初稼ぎは、銀貨5枚になった。
そして、宝箱モンスターミミック。
エクリアの手に入れた紫色の結晶は、報酬がごちゃ混ぜにならない様に別に出した。
「クレアさん。これもお願いします」
「どれど…………どこで! 手に入れやがったんだ! こんなもん!!!」
クレアさんは、紫結晶を見て。
紫結晶が浮くほど、受け台を叩いた。
ダァァン!!!
紫結晶を見て。
店中が、響めき、ざわついていた。
「初めて見たぞあれ」
「紫結晶って希少品だよな」
「あぁ、数十年に1つ見つかるかもわからねぇぞ」
ユーリを置いて帰った。
レインは、目を見開きパチパチさせていた。
「うそ! 私が置いって行った後で見つけたってこと……」
筋肉ムキムキのレスターは腕を組み「だろうな」
アルクは頷いていた。
「そんなぁ」
ユーリの仲間達は。
ジルは目を輝かせ。
「マジですかユーリ。先程話した通り金持ちなら、私結婚しますよ」
シルヴィはジルを見て呆れた様に。
「はいはい。ジル冗談はやめて、メニューは決めたの」
「ノリ悪いなぁ。シルヴィ」
紫結晶の持ち主のエクリアはメニューに夢中だった。
「どれがいいですかねぇ。これはお昼に食べましたしぃ」
リザは、無反応に飲み物を飲んでいた。
クレアさんに宝箱魔物から手に入れた事を話すと。
「宝箱魔物は、隠れるのが上手いからなぁ。中々見つからないんだ。だから結晶が育つんだよ、よく見つけたな」
俺は気になり、クレアさんに聞いた。
「これ、そんなに凄いんですか?」
クレアさんは、前のめりになり。
受付台に胸を押し付け、丁寧に話した。
「凄いなんてもんじゃねぇぞ! 強力な結晶。今回だと紫の結晶からは、魔力を抽出すると魔力結晶になるんだが。これ1つで数年、国や街の魔道具を動かすのに使えるんだ」
「まどうぐ?」
俺が疑問系で話すとクレアさんが教えてくれた。
街の明かりだったり、冷蔵庫、コンロなどが使える様だ。
魔力を電気みたいに使えるわけだ。
「そんなに希少なら結晶が無くなる時はないんですか?」
「あるさ、強力な結晶が不作の時は、冒険者数千人が交代で、国や街の魔道具を動かすんだ」
(そりゃ高い金出しても買い取るよな)
「んしょ! ほれ報酬だ。受け取りな」
クレアは、重そうに、両手で抱えて受付台に置いた。
どごん!
「ほらよ。大聖金貨1枚と金貨5枚だ」
大聖金貨…………顔よりデカいんだが!
それにしても、あのやろう。
一文なしから、一気に金持ちだな。
やはり天使は幸運もあるんだな。
エクリアに、報酬を渡す時も客達はざわついていた。
当然だが。
エクリアは喜んでいた。
「おほぉ! これで贅沢三昧ですかねぇ。ユーリ」
「だろうな」
俺も食事をするため席に着いた。
評価、ブックマーク、感想ありがとうございます。
6月30日、今日は22時頃あと1話公開します。
よければ呼んでください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました




