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第30話 真の転生者セーラー服少女リザ


 セーラー服を知ってる理由か。


 エクリアが知ってるかわからんが。

 リザの夢について聞いてみるか。


 リザ達に、待ってもらい。

 こそこそとエクリアに知ってるか聞いた。


 自分が知ってる時だけエクリアは、胸を張り。

 知的に人差し指を立てて話した。


「これはですねぇ。珍しいので、確証はありませんが。前世の記憶を残したままの、異世界転生ですね」


「おい! ちょっとまて! エクリア!」


「はい? 何か?」


「異世界転生には、清き心の新鮮な肉体が必要なんじゃなかったか? ご先祖様からの手紙の時に、俺の転生の説明で、お前が言ったんだぞ!」


「それはですねぇ。神様、女神様、私みたいなプリティーな天使が、私的な理由で転生をする場合ですよぉ」


(プリティー……)



「この方は、前世で余程よい行いをしたのでしょう。生前の行いを見て、神様達や女神様達が。この人なら、もう一度人生をやり直してもいいと選ばれた方が。異世界とは限りませんが、ごく稀に転生できるのです。前世の記憶が残っているのは、かなりのイレギュラーかと」


「なるほど、俺と違って正規のルートで、転生して、赤ちゃんから生まれ変わったわけか」


 エクリアは、メガネをかけていないのに。

 メガネを触る仕草をし知的に解説した。


 話を理解出来たところで、リザからも話を聞いた。


「えぇと、質問に答える前に質問していいか? リザ」


「構わんぞ」


「夢で、何か記憶に残っている出来事はないか?」


「そうだな」


「夢の中の私は、ベヒーモスの様に、巨大で目が光る鉄の塊の魔物に、潰されそうな子供を助けて、私はその巨大な魔物に吹き飛ばされていた」


(目が光る鉄の塊、しかも巨大ならトラックか、異世界転生のパターンだな「それで死んでしまったのか?」)


「いや、白い部屋で目を覚ましていた」


(トラックにかれて、白い部屋なら病院だな「それからどうしたんだ?」)



 リザは、夢の中で死にそうな人を1000人は助けていたが。

 そんな事では死なず。

 最後は若くして、病気で死んだと話していた。


 リザは淡々と話した。


「生きているのに、子供の頃から何度も死ぬ夢を見ていたのだ。まぁ最近は夢を見なくなったが、やはり夢の正体が知りたくてな」


 邪魔しない様に、黙って聞いていた。

 シルヴィが泣きながら話した。


「大変だったわね。リザ」


 ジルはシルヴィの涙を見て慌てて。


「いやいや何泣いてんのさシルヴィ! 今の夢の話だろ!」



 転生とかは言わなければ、教えても大丈夫だろ。


「今の話でわかったよ。それは、前世の記憶だよ」


「前世の記憶だと」


 ジルは身振り手振りして話した。


「じゃあ何か! 今のリザの話は、夢じゃなく本当の話なのかよ! ベヒーモスが! 鉄とかヤベェだろ!」


「やっぱり大変だったのね。リザ」


「いや、シルヴィ泣く事じゃないから。けどさ、前世があるとして、覚えてるものなのか?」



 ジルの疑問には! やはり詳しい私が、と言わんばかりに胸を張り。

 エクリアは、ないメガネを触りながら知的に話した。


「赤ちゃんからの生まれ変わりですし。普通、前世の記憶は残りませんね。生まれ変われたのは、リザさんが幼いながらも人助けを一杯したのに、早くに亡くなられた、リザさんに対するご褒美みたいなものでしょうか」



 リザが、冷静に話した。


「エクリアとやら、詳しいな」


 エクリアは胸を突き出し!


「そりゃあ! て」


「バカタレ!」バチン!


 エクリアは、ユーリにぶっ叩かれた!


「ぎゃぶぅ!」


「て?」



 周りに聞こえない様に、エクリアに詰め寄り話した。


「なにペラペラ話しまくってんだ! エクリア!」


「あは、つい」


「ついじゃねぇだろ!」



 リザ達が不思議そうに、俺を見ている。


(仕方ない「実はさぁ、俺とエクリアも、前世の記憶があってだな。夢の話を聞いて確信したんだが。元々はリザと同じ世界で暮らしてたんだよ」)



「やはり、そうであったか」


「あぁ、だからセーラー服を知ってたんだ」


 シルヴィは、涙を拭きながら話した。


「子供の頃からの、謎が解けてよかったわねリザ」


「ありがとうシルヴィ、私は良き友に恵まれた」



 ジルは不満げに。


「けどなぁ。ユーリの話が本当だとしてさ。世界って2つしかないのか? もし世界が無数にあって、生まれ変わる人が何人かいてだ。ユーリ、リザ、エクリアが記憶を残したまま同じ世界に生まれ変わるって、偶然にしては出来過ぎなんじゃないか?」


(何かジルが、面倒臭い事をぶつぶつと言ってやがる)


 シルヴィが、ジルに話した。


「まぁまぁ、ジル。いいじゃないそんな偶然があっても」



「へぇ、じゃあ何か? シルヴィ。ユーリとリザは前世の記憶が残ってて。前世の世界は、私達が住んでる世界とは、全く違う世界なんだけど。2人共、前世は同じ世界に住んでて、死んだから。私達がいる今の世界に記憶を残したまま、生まれ変わったて事か?」


「そうなるわね」


 ジルは、子供がわがままを言う様に、まくし立てた。


「何だよそれ! そんな2人が、同い年で生まれ変わるなんて! まじもんの運命じゃんか! もう2人共! 結婚しちまえよ!」


「はぁい、ジル。お子様は邪魔しちゃダメよぉ」


「なんでだよ! シルヴィ! どう考えても運命じゃんか! てか! 私達同い年だろ!」


 イフリータは、ジルのユーリ、リザ結婚しちまえよ! の発言に動揺していた。


(じゃあ私は何、ご主人様のじゃなく、2人のただのメイドになるわけ……)



 リザは、深いため息をつき。


「ふぅぅ、すまないなユーリ。騒がしくなると思い。皆の前で、夢の話を聞くのは避けたのだが。結局こうなってしまった」


「俺は別に構わないんだが。それなら、どの道同じになるんじゃないか?」


 リザは、目をパチパチさせ、キョトンとしていた。


「何の話をしているのだ?」


「だからさ。大観衆だいかんしゅうの面前で、男を連れ去ったら、騎士団に帰ってから根掘り葉掘り聞かれるんだから、同じだろ?」



 リザの表情は変わらないが、瞬きを忘れ目は泳ぎ回っていた。


「は、は、は、はははは」



 イフリータ、エクリア、ジルが追い討ちをした。


「気づいてなかったみたいね。見た目クールなのに、何か残念ね」


「私といい勝負ですかねぇ」


「リザって、たまに恐ろしい程抜けてるよねぇ」


「言わないのジル」



 リザは正座したまま、全身に力を入れて話した。


「ぐ、私は旅にでる!」


「リザ! 何言ってるのよ。団員の皆は嫌がる事は聞いたりしないわよ!」


 シルヴィの言葉に(それはどうだろうか)とユーリ、イフリータ、エクリアが思っていると、ジルが話した。


「私は別に、リザが旅に出るのは止めないけどさ」


「ジル! 何言ってるのよ! あなたも止めてよ!」


「いや、そうじゃなくて。私達の荷物は町について、アイテム収納から部屋に出したから、私達殆ど手ぶらだぞ? リザは、旅に出て遭難でもする気か?」


 リザは、ジルに真っ当な事を言われた事がショックだったのか。

 壊れた様に一定の音量で笑い始めた。


「ははははははははははははは」


 シルヴィは、リザの肩に手をやり。


「リザ! 落ち着いてぇ!」



 しばらくして、リザが落ち着き、帰ろうと立ち上がると。


 リザが倒れた。


「がぁぁぁ。ぐぅぅぅ」


「どうしたのリザ!」


 シルヴィが駆け寄ると。リザは脚を震わせていた。

 リザは、慣れない正座で足が痺れて倒れていた。


 ジルは倒れたリザを見て。


「にしても結構汚れてるな。これは帰ったら怪しまれるんじゃね」


「何をだ!」


「言った方がいい?」


「ぐ、ジル貴様」


「ジル。あんまりいじめないの。けど確かに汚れてるし、帰る前に綺麗にした方がいいわよ」


「シルヴィが言うなら仕方あるまい」


「なんでだよ!」


 リザは、ジルに文句を言いながら、パンストに手をかけスルスルと下ろし脱いだ。



 俺は、そんな光景を黙って見ていた。


 ゴクリ、見ていてよかったのだろうか。

 何も言われないから、普通に見てたが。

 別に下着姿になったわけじゃないし大丈夫大丈夫。


 俺が自分に言い聞かせていると。

「ユーリさん?」「ぎゃ!」


 突然シルヴィに声をかけられ驚いてしまった。


「ごめんなさい。驚かせたみたいで」


「いや、いいんだ(驚いたが。別に脱ぐのを見てたから話しかけられた、わけじゃないみたいだな。焦った)」


 イフリータ、エクリアはジトーとした目で、無言でユーリを見ていた。



 シルヴィはゴブリン解体で、血みどろに汚れた俺の服も、ついでだからとキレイにしてくれるようだ。


 俺は、上着だけ脱ぎ渡した。

 キレイにしてくれるのは、ジルのようだ。


 ジルは、アクアボールを手の平に発動し。

『固有スキル効果付属』を発動した。


「ネバっこいと吸引をアクアボールに付属!」


「おぉ、何かドロドロしたアクアボールになったな」



 ジルは、泥で汚れたパンストを地面に広げ、アクアボールをパンストに当てて、右から左にアクアボールを引っ張ると、ミョイィンと伸び汚れをみるみる吸い取っていた。



 ユーリ、イフリータ、エクリアが話した。


「おぉキレイになった」


「便利なスキルがあるのね」


「一家に1人欲しいですねぇ」



 シルヴィは、キレイになったパンストを回収し、次に俺の上着を置き話した。


「ほんと、ジルの魔法って便利よねぇ」


「何言ってんだ! これ魔力消費激しいから疲れるんだぞ!」


「はいはい、助かってるわよジル」


「いや、誰もお礼は求めてねぇよ」



 俺の上着をキレイにすると、リザがうつ伏せになり、ジルがマッサージを始めた。


「服も結構汚れてるな」


「すまないなジル」


「別にいいよ」


 ジルは、服、スカート、脚の汚れをアクアボールでキレイにしながらマッサージをした。


「ん、ふっ、んあ! あぁジルそこだ」


「へへ、お客さん、エロい体してますねぇ」


「変態オヤジモードはやめないか。ジル」


「へぇい」


 リザの衣服、脚などの汚れも綺麗になり、リザはパンストを穿き、俺は上衣を着て騎士団の所に帰り始めた。

評価、ブックマーク、感想ありがとうございます。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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