第29話 愉快な仲間達、足と胸
ユーリ、イフリータ、エクリア、リザ、ジル、シルヴィが集まり自己紹介をした。
名前
ジル・クトゥルノア。
ふわりとウェーブのかかった金髪セミロングに。
みかん胸。
上下白の服装、キラリと爪が見えるサンダル。
ただ、彼女は常にやる気がなさそうだ。
名前
シルヴィ・アクシア。
黒髪セミロング。
メロン胸を隠すには布地が少ない、黒いビキニ服。
太ももに食い込む黒の短パン。
足は黒ニーソ、靴はショートブーツ。
優しい口調に対して。
何て、暴力的な服装をしているんだ!
そして最後が。
俺を連れ去った女。
名前
リザ・フォートレス。
スポーツ少女の様な黒髪ポニーテールに、引き締まった顔つきをしている。
セーラー服にパンスト靴は履いていない。
3人は俺と同じ13歳だった。
自己紹介は終わり。
リザに早速、異世界に似つかわしくない、セーラー服を着ている理由を聞いた。
リザは、顔色一つ変えず落ち着いて話した。
「私は子供の頃から、変な夢を見ていたのだ」
「ゆめ? 何か覚えてるもので、特徴的な物はないのか?」
「そうだな。今暮らす世界とは違い、魔法はなかったし。鉄の塊らしき魔獣が、人を乗せ移動していた。私も乗っていたが揺れも少なく快適だった」
俺とエクリアには、すぐにわかった。
まぁセーラー服だし予想はしていたがな。
人を乗せる鉄の塊、車とか電車だろう。
リザは夢の話を、友達にも話していなかったらしく。
ジル、シルヴィが反応した。
「何だよその夢! 初耳だぞリザ! 鉄の塊の魔獣って何だよ! もっと詳しく教えろよ!」
「ジル、リザだって、私達が気にするかもしれないから、言わなかっただけでしょ」
リザは顔を背け淡々と話した。
「いや、夢の話をネタに、ジルが騒ぐだろうから、言わなかっただけだ」
「なんだとぉ!」
「リザァ、お願いだからぁ、フォローを潰さないでぇ」
俺は話が落ち着いてから、次の話をしようと待っていると。
エクリアが、俺の肩を叩き話した。
「ユーリ、ユーリ、鉄の塊の魔獣って、どんなやつですかねぇ」
「……車とかだよ」
「ほほぉ! くるまとはな……あぁ車でしたかぁ。つまりませんねぇ」
イフリータにも説明した。
「へぇ、ご主人様の世界には、そんなに便利な乗り物があるのね」
咳払いが聞こえ、リザ達の方を見ると。
ジルはシルヴィに「まぁまぁ落ち着いてジル」と言われ宥められていた。
「それで、セーラー服を着ている理由なのだが。私には身に覚えもない夢なぞ、気持ち悪くて仕方がなかった。そこでだ、どうにかして、知らない世界の謎を見つけれないかと思ってな。服などの名前は夢で分かっていたから、店などで聞いてみたのだが、情報は何も手に入らなかった」
(だろうな。異世界にセーラー服なんてあると思えんし)
「それで、夢で見た服などを作って着ていれば、いずれ知っている者に出会えると思っていたのだ」
「なるほど、俺がその知ってる者として、セーラー服に反応したわけか」
リザは、クールながらも自慢げに話した。
「あぁ、作戦通りだ」
「さすがねリザ」
「ふん、言ってくれたら私だって、その? セーラー服着て、情報集め手伝ってやったんだからな!」
「そこまで友に迷惑かけれんさ。だが気持ちだけは受け取ろう、ありがとうジル」
「な! 別に礼なんて必要ないんだぞ!」
「ジルは、優しいわねぇ」
「頭撫でんな! 私達は同い年だろうが!」
エクリアは、口元に手をやりユーリを見て話した。
「ぷっ! セーラー服女子に反応するとか! とんだ変態野郎ですねぇ」
「うるせぇぞ! エクリア。異世界でセーラー服見たら、俺じゃなくても反応するわ!!」
「ほほぉ。本当に異世界だから反応したんですかねぇ。私には信じられませんねぇ」
ユーリは、エクリアから視線を逸らした。
「ぐっ(鉄の塊が車もわからんかった奴が……鋭いじゃねぇか! 確かに死ぬ前も、セーラー服女子を、目で追うくらいはしてたが……)さっ! 次だ!」
エクリアは勝ちましたよぉ! と顔で表現していた。
俺は何事もなかった様に、リザに気になることを聞いた。
「それで、夢に出てきたセーラー服とパンストを着てた理由は分かったんだが。何でパンスト穿いてるのに、靴履いてないんだ? 夢では、靴履いてたんだろ?」
今まで、クールで表情を崩さなかったリザが、下唇を吸う様に噛み、話しづらそうに話した。
「それは……私の……固有スキルに……関係しているのだが。じょ……」
リザが言いにくそうに話していると、ジルが話し始めた。
「あぁ、いいよいいよ。リザなんか話しにくそうだから、私が代わりに話しとくよ。リザの固有スキルは、誰も逆らう事が許されない! スペシャルな! 固有スキル! その名も!『女王様』という名の固有スキルなんだよ!!」
「女王様!!! すごいスキル名だな!」
エクリアが食い付いた。
「ほほぉ! 何やら淫靡な響ですねぇ」
ジルは大観衆の前で演説でも、してるかの様に身振り手振りで大袈裟に話した。
「そりゃあもう! 淫靡なんてもんじゃないんだよ! リザのムチムチボディを使ったスキルはさ! リザの魅惑的なわがままボディで、絶対服従の力を使い! 相手に命令して! 四つん這いに平伏させ! 地面を舐めさせ! 抵抗できない頭を踏みつける事で! 足から体力や魔力を奪い取る! まさに!!! 私の足に踏まれて、嬉しいんでしょ! は! バカじゃないの! このグズ! 気持ち悪いのよ! 変態! みたいなスキルなんだよ!」
リザは男らしく、スカートにもかかわらず。
胡座で座り、太ももに乗せた手で、太ももを握りしめ、爪先はギュッとし、怒りを抑え込もうとしていたが。
顔は下を向き、ジルの説明に怒りのあまり、体を震わせていた。
シルヴィは、リザを見ながら慌てて、ジルの肩を叩き。
「ジルやめなさいってば!」と止めていた。
がジルは、楽しげに笑っていた。
エクリアは頷きながら。
「ほほぉ、面白そうなスキルですねぇ」
(なんかジルの説明に、かなりの誇張を感じるな。女王様スキルの持ち主リザは、地面を掘り起こしそうな程、体を震わせてるんだが。まぁ俺には関係ないしいいか。
「それで、ジル。リザの力と靴を履かない理由と、何か関係あるのか?」)
「それが大ありなんだよ! 足で直接、踏む方が、踏んだ奴から魔力や体力を奪うのが速いんだ!」
「なるほどなぁ」
「それに女王様なら、私の足を舐めなさい! は、やっぱ定番だからさ」
「足を、舐めさせたら何か発動するのか?」
「それはもう! すんごいんだ!!!」
リザの代わりに解説してくれていた。
ジルの頭にリザの拳が振り下ろされた。
ゴン!
「ぎゃぁ! リザ何すんだよ! いてぇ、何も間違ってなかっただろ!」
「貴様の説明では! 私が明らかに、変態ではないか!」
「そうかなぁ? 前に見た時は、あんな感じだったぞ?」
「絶対ありえん! その様な事! 断じてありえんぞ!」
「えぇぇ」
俺は、足を舐めたらどうなるのか気になり、2人の話に割って話した。
「で? リザの足を舐めたら何が起こるんだ?」
リザは腕を組み、立ったまま、片足立ちで、片方の爪先をユーリに突き出し、外道を見る目で話した。
「ほれ、試してみたいのであれば、好きにするがいい。好きなだけ舐めて構わんぞ」
ゴクリ……魅力的な脚からお尻のライン。
真っ直ぐに伸ばされた脚には、太陽の光が降り注ぎ、黒く光、誘惑的に俺を誘う。
光沢あるパンストからは、透けて見える爪先……いや俺にはハードルが高いな。
俺は5秒程で返答した。
「遠慮しておきます」
俺の返答が即答じゃなかった事で。エクリア、ジル、シルヴィ、リザの声が冷たく突き刺さった。
「ユーリ……好きなんですか?」
「ユーリさん。あんた守備範囲広そうだな。けど、これキッカケは私になるのか、なんか悪いね」
「えぇと、趣味は色々ですから、私は気にしませんよ」
「なんだか、すまない。悩むとは思わなくてな。聞くべきではなかった」
リザは、ユーリに突き出していた足を下げ。
今まで男らしく、胡座をかいていたが。
ユーリに足を見せない様に、正座をしていた。
(無言でスルーしてくれよ! 数秒悩んだだけだろうが! なんだこの、鋭い刀みたいな、言葉の滅多刺しは!)
イフリータは首を傾げ「脚?」話についていけてなかった。
(違うんだ。俺は胸が好きなんだ……けど胸が好きとか言っても、更に引かれるだけじゃねぇかぁ!!!)
俺が落ち込むのを見て、リザが気を使って話した。
「私のせいだからな。そんなに気にするな」話を続けた。
(気にするわ!)
「私のスキル女王様は、素肌に近い状態で、相手を踏みつければ、魔力や体力の吸収効果が高まるのだが。だからといって、裸足でモンスターの頭を踏むのは、どうかと思ってな。そう思わないか」
話の流れから、リザの足元に目線を移した。
「まぁそうだな(パンストもたいして違わないんだが。いや、見るのはやめよう。どんな汚名をくらうかわからん)」
「それに、私の職業の1つが格闘家なのだが。似た様な能力があるのだ『オートスキル大地一体化』大地から足に伝わる、大自然の魔力を体内に取り込む事ができるのだ。その為格闘家は殆どの者が裸足なのだ」
確かに元の世界でも、格闘家って裸足のイメージだしなぁ。
俺は考えながら、みんなを見ていると。
優しいシルヴィさんと目が合った。
するとシルヴィさんは、ビクッ! と肩が動き目を逸らし。
足を手で、なでるように隠すとジルが話した。
「やばいんじゃないか! シルヴィ! リザが無理だからって。ユーリは、シルヴィに狙いを変えたぞ!」
「へ!」
シルヴィは、純粋な目で真っ直ぐに俺を見ていた。
俺はたまらず大声で!!
「俺は! 胸が好きなんだぁぁぁぁぁぁ!!!」
エクリアが俺の肩を叩き。
「いや、何を大声で、カミングアウトしてるんですかユーリ。そんな事皆わかってますよ」
「なんだと!!!」
周りを見ると、エクリア、リザ、ジルはわかってました。
という顔をしていた。
イフリータには蹴り飛ばされた。
「ご主人様! やっぱり胸なの! ふん!」
「ぐがは!」
純粋なシルヴィも驚いていた。
「え! そうだったの! ごめんなさい! ユーリさん私」
「え? 何がだい?」
「その……私」
シルヴィがモジモジしていると、ジルが楽しそうに話した。
「そりゃあシルヴィは、ユーリがリザの足舐める話の時。私気にしないとか、趣味は人それぞれですぅとか、1人だけ良い人ぶってたのに、いざユーリに見られたら、普通に手で足隠してたからなぁ」
「ジルゥ!」
「だって本当のことじゃんかぁ」
シルヴィはため息をし、ユーリを見た。
「あの私」
「いや、誤解が解けたんならいいんだ」
ジルはシルヴィの胸を見ながら。
「けどさ、ユーリは胸が好きなんだろ? その胸だけ服じゃ危ないぞシルヴィ」
「ジル!! 本当にごめんなさいユーリさん」
「はは。いや、お互い様って事で」
「そうですね。ふふ」
確かにシルヴィの胸は何度かチラッとは、見てたげどさ……
話が終わるのを見計らってリザが話した。
「では、次は私から質問させて貰うとしよう。なぜユーリは、私が見た夢のセーラー服を知っているのだ?」
やっぱり聞かれるよなぁ。
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