第28話 マシュマロ感触? 合流
セーラー服少女リザが、ユーリの顔面を鷲掴みにして。
速度向上魔法で高速移動をしていたが。
ユーリは鼻口を、リザの手の平でふさがれてしまい。
息ができず、もがき苦しみ暴れていた。
「フゴォォォ!! ふごふごふんご! ふご!(ぐるじぃぃぃ!! 殺されるぅぅぅ!!!)」
「む、暴れるではない。移動しているのだぞ? 危ないではないか!!」
リザに片手で持ち上げられ、高速移動していたユーリだったが。
リザの手で、口鼻をふさがれ。
息苦しく暴れた拍子に、空中に浮いていたユーリの足が地面に当たった。
ユーリとリザは、隕石が落ちた様な轟音を上げ。
ドゴォォォォォ! スガガガガ!!! ドバァァァァ!!! ズザザザ……
2人共、吹き飛ばされ辺りには土煙がモクモクと立ちのぼった。
ユーリは、すぐに意識を取り戻した。
「すはすはすぅはぁぁぁ!!! すぅはぁぁぁぁ。はぁはぁ生き返ったぁ! あのふざけた! セーラー服を着たゴリラ女は何なんだ!!! いきなり! 顔を片手で掴んで! 体を持ち上げられたと思ったら! 体が千切れそうな移動しやがって! ハンググラインダーみたいに、生身で低空飛行してる気分だったぞ! ありえねぇだろ!!!」
ユーリは叫んでいると。
体全体にのしかかる。
モチっポヨン! としたマシュマロのような感触を感じた。
「ん? なんだ? げ!!!」
ユーリが仰向けのまま。
頭を右に振るとリザの顔があった。
リザは、ユーリに覆い被さる様に気絶していた。
「スゥスゥ。ん、ん」
リザの寝息がユーリを誘う様に、頬をなでていた。
「ゴクリ! かわいい(じゃねぇたろ! おれ! どうすんだよこれ! えぇと、先ずは起こさない様に、抜け出さないと。不可抗力だろうと何言われるかわからんぞ!)
俺は動けない状態から脱出しようと、体を左右に動かしたが。
リザの足は俺の脚に絡められていて外れなかった。
そして、眠り姫は起きてしまった。
「ん。んあぁ! ここは何処ですか? 何やら下が生暖かい……かんじですが……」
俺はセーラー服少女と目が合い。
何も思いつかず「おはよう」と言った。
リザは、ため息混じりに。
「はぁ。おはようございます」と言い。
起き上がると俺の胸に座り。
ゲスを見下す様なリザの顔には、太陽の光で後光が刺していた。
(わあ、女神様《鬼みたぁい》)
リザは世の中には、この様なクズ男がいるのかと! 目を細めゲス男を見る目でユーリを見下ろしていた。
「貴様、息が荒かったな。ずっと見ていたのか」
(見てねぇ! いや目の前にはあったんだろうが! 抜け出すのに必死だったから息が上がっただけだ!)
「なぜ! 何も答えんのだ!」
(いや、何言っても無駄な気が……どうしたら……)
リザを追っていた。
シルヴィが、ユーリの胸に馬乗りするリザを発見した。
「いたわ! え! へ? へ? どうなってるの?」
リザは仕方ありませんかと息を吐いた。
「ふぅ来たのですか」
シルヴィの後ろを、とぼとぼと、疲れ果てたジルが歩いてきた。
「何騒いでるんだよシルヴィ」
シルヴィは、慌てふためき。
「へ! いや……それがその」
「はぁはぁはぁ、疲れたぁ。それにしてもさぁ、近くてよかったよなぁ。もう少しで、シルヴィに歩き殺されるところだったぞ」
「歩き殺すって何よ!」
「例えだよ、例えぇ。けど、どでかい音がしてたけどさぁ。リザの奴転けたのか!!!」
シルヴィを見ていたジルは、リザに視線を向けた。
「ななな!! リザが男の胸に! お尻を押し付けてるだと! ありえん! ありえんぞ! あのお堅いリザが! 天変地異の前触れか何かか!!!」
リザはユーリの上で腕を組み怒鳴った!
「何の話をしている! ジル!」
イフリータ、エクリアも合流した。
「連れていかれたと思って来てみたら! 何をしているのかしら、あのご主人様は!!!」
「ほうほう、これは修羅場の予感ですかねぇ」
今更ながらに、ユーリ、リザの状態に。
顔を真っ赤に染めた、シルヴィがわたわと慌てて。
「えと、えと、は! ちょっと! ジルはみちゃダメよ!」
パチン!「ぎゃぶ! いたい。いきなり何すんだよシルヴィ!!」
シルヴィは、ジルの目をビンタする様に隠していた。
「ごめんなさいジル。でもこれは、あなたのためなのよ。あなたには、まだ早すぎるわ!」
ジルは、ぶん! と手で、シルヴィの手を叩き落とし話した。
「なんでだよ! 私達3人! 同い年だろ!」
「あ! そうだったわね。あたな性格が幼いから忘れるのよね」
「誰がだよ! まったく。いやぁ、それにしても。リザにもついに春がきましたかぁ。まさか連れ去って押し倒すを超えて、お尻で胸を押し潰すとは成長しましたなぁ」
「茶化すんじゃないわよジル」
「えぇ、シルヴィは思わないのかぁ?」
「それは……」
「ふぅ、そんなものではない」
リザは、ユーリの胸から立ち上がった。
ユーリは、リザから解放された。
(はぁ助かった。殺されるかと思った)
リザは、恥ずかしさを隠しながら、ユーリに話した。
「貴様、先程の事は私にも責任はある。だから責めはせん。だが! 互いのため全て忘れろ。よいな!」
「あぁわかってるさ任せてくれ(いやいやいや、忘れられるか! 片手で持ち上げられて、連れ去られたと思ったら、女の子に押し倒されるなんて! 普通ないだろ!!)ん?」
俺が心の中で叫んでから、座り辺りを見渡すと。
イフリータは、スカートを持ち上げ近くに立っていた。
「どうしたんだ? イフリータ? スカートなんか持ち上げて?」
「べ、別に、何でもないわよ(スカートが好きなわけじゃないのね)」
「そうか? なら向こうに行くぞ。何で俺を連れ去ったのかと、セーラー服の理由を聞かないとな」
「おや? 修羅場はないのですか?」
「そんな物ねぇよ。置いてくぞエクリア」
「あぁ! 待って下さいよぉ! ユーリ!」
全員で集まった。
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