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第24話 変態スキル発動し、新人冒険者支援ギルドに捨てられる


 格闘家レインは、爪先立ちをし両手を天高く上げ、体を伸ばしている。


 まるで今から魔王を倒すかの様な、真剣な表情で体を動かしていた。


「はぁ! やっと! 終わったわ! ねぇ!!! ユゥリィィィィ!!!」


 新人支援クエストが完了すると。

 俺は、レインに蹴り飛ばされた!!!


 ズドン!!! ドゴォォ!!!


「ごぼふぉ! がは!」バタァーン!!


「くたばれ! 変態エロガキが!!!」


 倒れた俺に、追い討ちしようとするレインを、レスターとアルクが止めてくれた。


「お、おい! やめないかレイン! 子供に暴力は不味いぞ!」


「離しなさいよ! 私はクエストが終わるまで! ずっと我慢してたんだから!!!」


「気持ちはわかるが、相手は子供じゃないか」


 アルクは、フゴフゴ言いながら、高速でうなずいていた。


 俺は蹴り倒され、空を見ながら考えていた。


(蹴られた腹が痛い。はぁレインが怒る原因は、あれだよな)


 ユーリは、レインがキレた原因を思い出していた。


 今から30分程前から、俺は魔法に慣れてきていた。

 どれ程かと言うと。


 敵を見ず、よそ見しながらでも、魔法を敵に当てられる様になっていた。


 が! 問題はそこだ。

 今まではゴブリンを見て、炎の塊をイメージし魔法を発動していたが。


 戦いに慣れてからは無意識に、レインの美しい戦う姿を目で追いながら、火炎球ファイアボールを発動した。


 すると火の球であるはずの、魔法が燃え盛るレインの胸、お尻、太もも、足などに、魔法を使う度に姿形を変化し、発動してしまったのだ!!!


 当然、レインは。


「ユーリって、固有スキル、形状変化だった?」


「いや、願望とかいう、訳わからないやつだな」


「冒険者ギルドで聞いた通りよね。聞いた事ない固有スキルだったけど、形状変化に、似た効果なのかもしれないわね」


 レインは、胸や脚を手で隠しながら、恥ずかしそうに話した。


「その……効果がわかってよかったわ。ただ悪いんだけど、魔法を……変な形にしないでね」


「あぁわかってるさ! 任せてくれ!」


 が! その後も無意識に、俺の魔法は、レインの体のパーツを模造もぞうし発動し続けた。


 その後もレインは、優しく何度も俺に抗議したが、無意識だから仕方がない。


 まぁ今思えば、魔法を使うのを辞めればよかったのだが。

 今更言っても、後の祭りだな。


 その後、抗議を諦めたレインは、ゴブリンに怒りをぶつけていたのか、蹴る音が次第にでかくなっていた。


 そして、新人支援クエスト終了をゴングに、今の惨状さんじょうなわけだ。


(はぁ、先程まで仲良くやれていたのが夢の様だ。エロは世界を破滅に向かわせる、究極魔法なのかも知れない)


 地面に大の字で倒れ、快晴の空を見上げ、俺のさばきが下るのを待っていた。


 レインの怒りは、収まっていなかった。


「こんな変態なんて! 顔も見たくないわ! それに! あっちのエクリアなんて! ぶつぶつ言ってるだけだし!


イフリータとかいうメイドも! 近くに居るだけで何もしないし! ほんと! なんなのよ! この新人達!」


「だからって、置いていく必要ないじゃないか、一緒に帰ればいいだろ。クエストも完了したんだしさ」


(何やら、むさ苦しかった脳筋レスターが、イケメンみたいな事を言っているだと! なんかごめんよレスター! 距離置いてて)


 だがレインの機嫌には、効果がなかった。


「こんな奴、気持ち悪くて近くになんて、いたくないわ!」


(さっき迄、仲良くしてたんだがなぁ。ひでぇ言われ様だ)


「どうせ、モンスターなんか襲ってこないんだから問題ないわ! 私は帰るから、あんた達は残ればいいでしょ! じゃあね!」


「まてってレイン!」


 レインが帰り出すと、レスターは水筒を置いた。


 アルクは透明の液体入りのボトルを取り出して、集めておいたゴブリンの死骸に液体をかけ、石で火花を飛ばし、死骸を燃やすと。


 2人は俺達に頭を下げ、レインの後を追った。


(ふぅむ、どうやら判決が出たな。俺は捨てられたようだ。まぁ自業自得だし仕方ないんだがな)


「さぁて水筒を回収したし、他の捨てられた仲間達。略して、スナ達の様子を確認して見るか」


 周りを見渡し相変わらずの、おバカ天使を見つけた。


「で、エクリアはゴブリン討伐もせずに、ずっと何をしてるんだ?」


「いえですねぇ。酒場に居た、あのスライムフェアリー程でいいので、胸がデカくならないかなぁと、思いましてねぇ。


大きくなぁれぇ大きくなぁれぇと、もんでいたんですよぉ。やはり、手に収まるサイズより、こぼれ落ちる方が良かったかなぁと思いましてねぇ」


「俺が、血みどろになってる間ずっとか」


「はい。そうですよぉ」


「デカくなったか?」


「いえ、かわりませんねぇ」


「だろうな」


「それに、天使である私が! ゴブリンとはいえ! 殺生をするわけがないでしょ! は!」


 パチン!


 エクリアは、太ももに止まった蚊を潰した。


「ふっ、天使の生き血を、すすろうなんて! 100万年早いですよ!!!」


(やってんじゃねぇかよ、殺生。まぁいいか)


 そして、もう1人の置いて行かれた新人冒険者。


 俺の召喚獣イフリータは、まるで本物のメイドの様に、直立不動で立っていた。

 メイドの力でも覚醒したのだろうか?


「でイフリータは、何で戦わなかったんだ?」


 イフリータは、目をすぼめ、俺をにらみつけた。


「私、まだ機嫌が悪いのよねぇ。

『猫撫で声の様に小声で』


私の体は模造もぞうしてくれなかったし! なんなのよ! もお! ムカつくわねぇ!」


「そうでしたか(別にメイドに目覚めた訳ではなかったな)」


 イフリータは冒険者ギルドの受付嬢クレアさんを、俺が理想のメイドとして、見た事を怒っているようだ。


 他にも小声で何か言ってたが、聞こえなかったな。


 まぁイフリータに人前で、全力出されても騒ぎになるから、結果オーライだ。



 今後の為に、イフリータに気になる事を聞いた。


「なぁイフリータ? 何で俺がレインに蹴られた時も、助けてくれなかったんだ?」


 イフリータは、俺の問いに真顔で答えた。


「あぁそれは、簡単よ。変態はよくないと思ったからよ」


「そうだな。変態はよくないよな」


「それに、あの人に殺意はなかったから、別に良いかなって思っただけよ。何か問題あるかしら?」


「いえ、ありません」


 まぁ、殺意があったら、助けたとも、聞こえるし。


 レイン達に置いて行かれた、この状況でも安心できそうだな。


 置いて行かれはしたが、レイン達のお陰で魔法のコツや。


 俺の固有スキル願望は大体理解できし、ゴブリン討伐でスキルポイントも増えた! さてさて、血みどろの成果はいくらだ!


 俺は画面を出し、スキルポイントを確認した。


 1時間、魔物退治でスキルポイントは50貯まった。


「これは、多いのか? 確認したらわかるか」


 冒険者登録してからずっと、ゴタゴタしてて。


 召喚獣を覚える必要スキルポイントを知らなかった俺は、召喚獣リストを出して確認する事にした。


「俺の召喚獣達は、いくつで手に入るのかなぁ」

評価、ブックマーク、感想ありがとうございます。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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