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第22話 新人冒険者支援ギルドとお手伝いギルド


 裏庭から酒場に戻り、時計を見ると12時30分だった。


 2人と合流して、俺の食事を注文する前に、お金が足りないと困るから念の為。

 ここ迄の2人が食い散らかした分の支払いを済ませようとマスターを見ると。


 背後から声をかけられ振り向くと、緑髪サイドポニーの美女が一緒に食事しない? と誘惑してきたので!


 男なら断るわけないだろ! と意気揚々と席に誘導され、席を見るなり、俺はゲンナリしていた。


(詐欺だ! 訴えてやる!)と心の中で魂の雄叫びを上げていた。


 テーブルには、ムキムキ姿に軽装の大剣持ち。

 突風で吹き飛びそうな、細身の人。


 当然2人は男だ!!!


(ぐ! まさかこんな、ありきたりな客引きに捕まるとは、情けねぇ!)



 まぁ話を聞く限り、悪い人達ではない様だ。

 この人達は、新人冒険者を支援して金稼ぎ。

 元い新人達が困らない様に、手助けをしているギルド。


『ギルド新人達のみちびき手』に所属しているそうだ。


 メンバーは。


 レイン。


 俺を籠絡ろうらくし、むさい牢獄に導いた美女、格闘家だ。


 レスター。


 爽やかスマイルが、なんかムカつく、が多分いい奴、クルセイダーで大剣持ちだが。


 やはり男でも軽装、そのむさい筋肉! 鎧で隠しやがれ!


 アルク。


 無口ではないが、なんか影が薄い、暗殺者

 暗殺者は、根暗の呪いでもあるのか?


 メンバー紹介は終わり、俺達を誘った理由は簡単で。


 新人クエストのためだ。


 新人支援クエストは、冒険者登録した人に1回だけと、条件が限定的の代わりに、報酬が多いらしく。


 今回の食事などの支払いは、全て出してくれる事になった。

 余りにも美味しすぎて、本物の詐欺じゃないかと疑ったが。

 心配してもわからないし、考えるのをやめた。



 細かい話は食事をしながらとなり、俺はメニューを確認した。


 一般メニューの他に。


ベーコンとアンモナイトのサンドイッチ


アンモナイトチリ


バジリスクの煮付け


バジリスクめし


コカトリス唐揚げ


フォレストブルのサーロインステーキ。


キャンサークリームコロッケ


海鮮丼


リザードの姿焼き


 この流れからしてモンスターの丸焼きだろ誰が食うんだ!


 他にも魔物飯、お菓子、ドリンクが並んでいた。



「注文決まりましたかぁ?」


 背後から聞き覚えのある声がした。


(こ! これは! 服からこぼれんばかりの! むね! ミニスカートから見える! 黒光するガーターベルト! 俺がイフリータに、望むべきはこの姿だ!)


 俺の眼前には、冒険者ギルド受付嬢のクレアさんが、ウェイトレス姿に着替え立っていた。


「なに! ジロジロ見てやがんだ! ユーリ!」


 がん! 木のお盆でぶっ叩かれた。


(がは! 見過ぎたか! 性格は違うが。くぅ、なぜ、うちのメイドは、こんな見窄みすぼらしい姿に。いて! ん?)


 足に痛みを感じ、机の下を見ると、俺の足はイフリータに踏まれていた。


 イフリータは不機嫌そうに。


「なんだか、不快になっただけよ。ふん!」


 俺は頭と足が痛いが、気になる事をクレアさんに聞いた。


「ギルドの受付では?」


「人手が足りないから、飯時は休みなんだよ」


 冒険者ギルド受付には、お休み中と、札が出ていた。


「私達は、人手が足りないからって、酒場のオーナーと冒険者ギルドに依頼されて、王都から来たんだ。普通は遠いから断るんだが、冒険者ギルドが閉まると困るから報酬はいいんだよ。ただこの服がなぁ」


 クレアは、胸元を手で触りながら見て話した。


「似合ってますよ」


「はぁ?!」



 クレアさんが木のお盆を構えたので、話題を変えた。


「えぇと、クレアさんは、ギルドに所属してるんですか?」


「ん、あぁ。ギルド名はだなぁ、そのぉ」


 クレアさんは、モジモジと恥ずかしながら話した。


「よ、よ妖精達は人々の為に、フェアリーホームズに、お、ま、か、せ、よ。だよ! わかったか!」


 店内からクスクスと笑い声や「ありだ!」「かわいい」などの声が聞こえてきた。


「うっせぇな! ギルドマスターが「みんなのために、働くんなら! 妖精さんだよねぇ!」とか、言って決めやがったんだよ! なんかもんくあっか!!!」


 店内は静まり返った。


「あぁ、ちなみに、あそこの、ちょび髭マスターも同じギルドなんだが、飯を作れないから、私が仕方なくな。あの髭が料理できりゃ、こんな格好しなくてよかったのによぉ」


(ナイスだ! ヒゲ)


「あぁ、そうだ。新人なら、野宿に必要な物を教えといてやる。イースト、砂糖、バター、小麦粉、塩、皿と、混ぜる用のボール、鍋。これが、あればなんとかなる」


「それだけですか?」


「うどんにパン、食材がなくても食えるから、助かるぞ」


「なるほど、うどんとパンなら俺の地元でも有名な店があったな」


「人気の料理だからな。それに旅先でモンスター食材が手に入らなくても、食べられるから重宝するんだよ。食材が手に入ったら入ったで、うどん、パンのトッピングにもできるからな」


 俺は魔物料理のメニューを見ながら。


(モンスター食材かぁ...... )


「そして料理に欠かせない水は。水魔法を調理用ボールに出して使う」


(攻撃魔法を飲むのか?)


「料理を混ぜる時は、竜巻玉エアロボールただコツを掴むまでは、やらない方がいいぞ。加減が難しいから、風でちらかって、食材が無駄になるからな」


(攻撃魔法で調理か。確かに難しそうだな)


「魔法調理は魔力が少ないなら、おすすめはしない。すぐ魔力切れになっちまうからな。その点ユーリは、職業豊富だし、魔力は多いだろうから、大丈夫だろ。魔術の職業がある奴は魔力多いからな」


「なるほど(しかも俺は賢者の石で、魔力は無限だからな。魔法調理は問題なさそうだ)」


「そして最も重要なのが、遭難した時に役立つ、水の結晶なんだ」


「水の結晶?」


「水の結晶は、非常時に砕いて粉々にして、口に含んだり、温めれば、液体になる」


「おぉ、非常時にぴったりだな」


「けどあまり飲むやつはいないな」


「どうしてですか?」


「結晶は、モンスターの体内から取りだすから、気持ち悪くてな。だから余程、緊急時じゃないと飲む奴はいないんだ」


 エクリアは、涙目になりながら口元を手で抑えた。


「体内ですかぁ、うぶぅ」


「吐くんじゃないわよ!!」


「なるほど、確かにそれは遠慮したいな」


「まぁ、一応冒険者ギルドが調べた限り、人体に問題はないんだが。イメージ的にな。だから魔力少ない奴や、遠出する時は水筒を使うんだ」


 確かに、勇者カイザーも水筒を持ってたな。


「新人は料理を魔法でやり過ぎて、ダウンしちまうから、気をつけるんだぞ。わかったか!」


「はぁい!」



 沈黙していた、支援ギルドのレインさんが話した。


「あの、クレアさん」


「なんだよ、レイン?」


「その説明は、私達の仕事なんですが」


 クレアさんは、やっちまったと耳を赤くし、お盆で口元を隠していた。


「いや、あ、わりいな、つい」


「まったく。仕方ないわね」



 クレアさんは話を切り上げ、注文を聞き、しばらくすると料理が出てきた。


 俺はクレアさんの解説で、食べたくなり。

 地元の料理に、似た物があったので、黄金うどんを注文していた。


 柑橘が練り込まれた金色の麺。

 前世を思い出させる、柑橘の風味と噛み砕く度に溢れ出る! 甘味がたまらない!

 前世と言っても、思い出すほど昔じゃないがな。


 俺は、食べながらメニューを見た。

 まだ魔物飯は抵抗あるなぁ。


 腹ごしらえを終え、魔物が住む森に出発した。

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