第153話 平和のために、あみだした究極魔法?!!
変な空間から脱出するには、魔法を吸収してしまうクライヴを倒すしかなさそうだが。
倒そうにも頼みの攻撃魔法は、はねかえされてしまう。肉体戦も、訓練をつんだクライヴの肉体と、俺のみせかけだけの肉体では、勝負になるかわからない。
しかたない、使いたくなかったが背に腹はかえられない! たとえ魔法を吸収され、はねかえされたとしても、リスクの少ない技!
「クライヴ団長、またせたな。お望み通りわが究極の魔法をお見せしよう」
「古代の英雄白銀の究極魔法ですか。自らの究極魔法で滅びるがいい侵略者白銀!」
「では、ゆくぞ!」ザッ!
「悪しき衣を粉砕し、ベールに隠されし純白をさらけ出せ……」
「風が白銀にあつまっている……何をする気だ。いや、気にすることはない、いかなる魔法だろうと、わたしには効きはしない」
「くらうがいい、分解魔法、パージストライク!」
シュゥゥゥ……
「ん、何をした。今風が体にあたったが、どこも切れていないではないか。白銀は、ぶんかいまほう、と言っていたが。魔法を吸収したかんかくもない」
「ふぅ、まさか。こんな奴に我の編み出した魔法を使う事になろうとはな」
「くっ、いったい何をしたのだ!【ダン! パキパキ、ズガァァァン!】なっ、我が宝武がこなごなに、鎧までも砕かれているだと、いったいこれは……」
くっ、女の子たちのために編み出したオリジナル魔法を、まさか男の全裸を見るために使う事になろうとはな。
風魔法で女の子の柔肌を傷つけないように、武器、鎧をきりきざむ! 平和主義魔法!! これならば女の子と戦う事になっても、怪我させる事なく、女の子を裸にし、こうふくさせる事が出来る! 素晴らしい魔法だ!
とりあえずクライヴが鎧や武器で魔法吸収してなくて助かったな。まぁ魔法をはねかえされても、おれが全裸になるだけの安全な魔法だがな。
「くっ、こんな事があるはず、いや、まだだ! 奴は、魔法を吸収されるのを恐れて、わたしを傷つける魔法は使えないはずだ! ならば肉体を強化してでも! 倒すまで!!」
「ふっ、そんなぶざまな姿になっても、まだやるともうすのか。クライヴ団長」
「あたりまえだ! どんな姿になろうとも、我が騎士団は、侵略者に、くっしたりしない!」
「ならば、これで終わりだ」
「たとえ、この身一つになろうとも、我々はまけたりしない覚悟しろ白銀!【ボゴォォォォォ】がはぁ、なにが……かは……」
ズガァァァン……
「おぉ、うまくいった! パージストライクで鎧が壊れたのにクライヴが動揺したすきに、クライヴの背後にあった岩に風魔法飛ばして、クライヴの背中に全力で岩を飛ばしたが、まったく気づかれなかったな」
さてと、気がつくまえに拘束しないとな……はぁ、男の肌とか触りたくないがしかたないか。アイテムから俺の着替え出して、着せてから拘束するか。
シュル、サッ。はぁ、次はシュルシュルギュギュゥゥゥゥ!「ぐげぇぇ」「ぉっとしめすぎたか」
よし完成だ!【シュゥゥゥ】お、クライヴを倒したから空間が消えてくぞ。
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