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第152話 クライヴ団長の力

 さて、クライヴ団長の魔法で囚われてしまったが。エクスやフェンリが外から、この空間を破壊しないことを考えると、外からの救出は期待できそうにないか。


「白銀殿、あなたは心強い部下達に守られ、安心していたのでしょうが。わたしは貴方の弱点に気が付いていますよ」


「なんだと……コホン! ふっ古代の英雄白銀に弱点があると?」


「えぇ、武人ならば誰でもわかるほど、簡単な弱点」


 な、なんのことだ! えとえと、鎧は着てないけど、関係ないよな?


「弱点それは、あなたが見るからに戦いなれていない、動きをしているところです」


「動きだと」


「えぇ、魔法は強力でしたが。近くで体の動きを見ていて、戦いなれていない者の動きをしているのがすぐにわかりました」


「ぐ、何の話をしているのかな」確かに稽古けいことかしてなかったが。動きでバレるものなのか!


「おおかた実戦から長く離れている間に、白兵戦は部下達にやらせていたのでしょう」


 転生しただけだが、戦いはみんながいるから安心してたのは間違ってないな。くっエクスの稽古をまじめに……あんなスパルタどの道、嫌だな。



 仕方ない、ここはセコイが、接近戦になる前に不意打ちで決めさせてもらう! 話すのに夢中で視線が動いてる今なら! 顔面めがけて誘導!「ファイアボール!」


 ボゴォォォォォ!


「ふん、不意打ちとは、魔法など無意味! 我が魔力と融合ゆうごうせよマジックリンク!」


 ゴォォォォッ……シュゥゥゥ……


「なっ! 魔法がクライヴの体に吸い込まれて消えた」どうなってんだ。それにせっかくの不意打ちが、いくら不意打ちでも、正面から顔面狙ったらダメだったか。


「さすがに古代の英雄白銀、下級魔法のファイアボールとは思えぬ魔力を感じます」


 どうする、今度はもっと強力な魔法を出すか、けどそれも消されたら、こちらに次の手がない事がバレかねないし、どうしたら。


「それでは、いただいた物はお返ししよう。リターンマジック! ファイアボール」


 ドゴォォォォ!


「な! どわぁぁぁ」ズサァァァ!「はぁはぁ」危なかった、かんいっぱつヘッドスライディングで回避したぜ……あ、クライヴ……


「消えよ! ファイアボール【シュゥゥゥ】どうやら、間違いではなさそうですね。白銀が、魔法以外は素人以下だということが」


「ふん、勘違いされては困るな。わたしの使った魔法が、見たこともない技で、返されたので驚いただけであろう」


「確かに、わたしの方が不意打ちは、うまかったかもしれません。でしたら次はもっと強力な魔法を使ってもらってもかまいませんよ。次魔法を返す時は、宣言してからお返ししましょう」


「我の究極魔法をもって、その自信、後悔のどん底に沈めてくれよう。だが究極魔法は我でも時間が必要だ少し待っておれ」


「かまいません。接近戦で殺してもいいですが、至近距離で特殊な魔法を使われたら面倒ですからね。ご自身の究極魔法で滅びるのも、悪くないでしょう」



 どうすんだこれ!! てか究極魔法ってなに!! 魔法が頼みなのに、魔法が無効化できるどころか、吸収して、跳ね返すとか相性最悪にもほどがあるわ!


 くぅぅ、だからと言って肉体強化して斬り合っても……接近戦の経験の差が大きすぎて勝てるイメージを願望できる気がしない。どうしたら……

次は 再来週の月曜日を予定してます


更新遅いのに読んでくれて、ありがとうございます

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