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第140話 夢の世界でも、願望がかなうとはかぎらない。


 むふふ、夢の世界で、人間の国王様に会う前に、お楽しみ! ジャンヌ様のシャワータイムだ!!!


 建物に入ってから、部屋に来たが、ここは脱衣所だついじょだろうか? おもったよりさっぷうけいなんだが?


「ふぅ、さすがに長い任務でしたから、疲れましたね。ぐ、ぐぐ」ガチャ! ゴト!!


 お! 何かを脱いだのか? ジャンヌの目線だから、手元しか見えないぞ?


「はぁ、しかし、モンスターから身を守るためとはいえ、この鎧という物は、脱ぎにくいですね」


 おぉ、今脱いだのは、よろいか! ならばいよいよ! ジャンヌのシルクのように白いお肌! マシュマロもちもちのお胸!!


 ファサ! シュルシュル!


「ふぅ、む……長く鎧を着ていたからでしょうか、シャツが胸の形でかたまっていますね」


 おぉ! 手に持ったシャツの形はまさに! ジャンヌの胸拓むねたく、硬い鎧で押し固められたのか、ゴクリ、これはナマにも期待……


 む! そういえば脱衣所なのに、全身鏡がなにもない……しかも俺の目であるジャンヌは、自分の体を見てくれない……


 シュルシュル、スッ。


 下着ぬいでるけど、純白のパンツに、キレイな爪先は見れたけど……確かに裸になったからって、自分の体見ないよな……



 いや、大丈夫だ。きっとシャワー室には、どでかい鏡があるに違いない!!!


 ガラガラ。


 ふむ、ひろいシャワールームって感じだな。


 けど……なぜかシャワー室にベッドがあるんだが? いや、それよりも、かがみがないぞ! 普通あるんじゃないのか!! シャワー室だぞ!! ジャンヌの部隊は、予算少ないのか!!


 これだったら、前回の天井からながめてる方が見えたじゃないか!! くおおぉ、ダメだ、ジャンヌの目線だから、ほとんどジャンヌの体が見えない!!


 キュキュ、プルンプルン、ゴシゴシ、ポヨンポヨン。


「ん、ん、はぁ。国王様に会うのですから、汚れを残すわけにはいけません」


 くっ、目の前にあるのに、胸すら見えん! なんて生殺しだ!! ジャンヌ目を開けて、体を洗うんだ!! お! 願いが通じた!! 美しい太ももと足が! かかとを洗ってるのか! あと少しで、ゴクリ……は! 目の前が真っ暗に、また目をとじたのかぁぁぁぁ!!


「ふぅ、部隊宿舎ぶたいしゅくしゃに、シャワーなどいらないと思っていましたが。部下の意見は聞くものです。任務あとの、シャワー、格別です」


 ……まさか、全身鏡がないのは、部隊には、不要だからか!!



 ザアアァァ……ぴちゃぴちゃ。


 ん、なにも見えないまま、幸福な時間が終わったと思ったが、シャワー室のベッドにきたぞ?


「ボディジェルを使い、マッサージタイプでお願いします」


 ジャンヌは、ベッドに横になったと思ったら誰と話してるんだ? 誰もいないはずだが。


 てか、ベッドに横になったせいで、本当にジャンヌの裸がなにも見えないぞ!!


【かしこまりました。しばらくお待ちください】


 ん、声? だが人がいるようには、お?!! 魔法陣?


 ピカ! ウィーン、ポヨンポヨン……


 おぉ!! ドロドロした透明の液体が、魔法陣からあらわれたぞ! お、背中の方に飛んでいった。


【では、マッサージを開始いたします】



 魔法で、マッサージが全自動だと!! さすが王都、うちの田舎、里には、こんな物なかったな。


 ヌメェ、にちゃにちゃ。


「はぁぁぁぁぁ、このジェルの肌にまとわりつく感じは……ん、くぅ。なんどやっても、なれませんが。長旅の疲れを癒すには、これが一番ですからね。ひゃん! 足の裏は……」


【申し訳ありません。疲労しているかしょを、マッサージしていたのですが。やめておきますか?】


「いえ、大丈夫です。続けてください【かしこまりました】ひゃい!! くっ、こんな姿、部下には見せられませんね。ぬぅぅぅぅ……」


 なにも見えないと思っていたが。ここにきて、むふ。なかなかに色っぽい声が聞けた。


 むぅ。マッサージも終わったか。ジャンヌの体はほとんど見えないまま、終わってしまった。


「エアロウォール」ヴォーン。プルンプルン!!


 おぉ、部屋全体に風魔法!! なるほど風で体の水を吹き飛ばしてるのか。


 タオルを使わないのは、環境にもよさそうだ。まぁ元の世界で、まねるなら電気でやるから、電気代すごいだろうけどな。


 ピタピタ。


 お、ジャンヌは今、裸のはずだが。なにも着ないまま、何かの上にのってたぞ?


「わたしの部屋にお願いします」


【サーチ完了、ジャンヌ隊長、本人と確認。転送を開始します】


 てんそうだと!


 ブゥン……ヒュン! ピタピタ。


 おぉ、ほんとに、一瞬で部屋に移動した。けど、女狼族の里で見たジャンヌの部隊は、馬車や歩きだったから、魔力消費の問題で距離は短いんだろうか?


 にしても、ジャンヌの部屋、最低限の物しかないな。味気ない部屋だ。やはりシャワー室に全身鏡がなかったのは、ジャンヌがムダだと考えたんだろう。


「さて、国王様に会うならば、どれを着て行くべきでしょうか」ガチャ。


 おぉ、タンスの中に、白タイツが大量に並んでる。なんと、こうごうしい光景だ!!

次は、来週、水曜日予定です。


更新遅いのに、読んでくれてありがとうございます。

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