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第139話 願望夢《がんぼうむ》夢の世界でも、願望むき出しです!!


 んん? これは真っ白なせかい、前回魔王を夢で見たみたいに、ジャンヌをイメージして眠ってみたが……んん??


 これは失敗したのか、王都の様子が確認できると思ったんだが、ん? なにかこえが? これはかんせいか!!!


 ぐっ! まぶし!!


【きゃあぁぁぁぁぁ!! ジャンヌさまぁぁぁぁぁ!!! フェンリルを復活させてくれてありがとう!!】


 これは、大観衆だいかんしゅうがこっちを見て手をふってる? それにこの立派な街並みは、王都でいいんだよな? 成功したのか?


 けど、みんながこっちを見てる? どういう状況なんだ? 前回の夢の時と違って、空から見下ろしてないんだよな。


 ただ、ん! ングググガァァァァ!! はぁはぁ、どれだけ力入れても自由に動けないな。



「すごい歓迎ですね」


「あたりまえよ! 召喚できなくなった召喚獣フェンリルを復活させたんだから! ですよね。ジャンヌ隊長!」


「えぇ、ですが実際に、召喚獣フェンリルを復活させたのは、女狼族、国王白銀様です。この事を忘れて、しりしよくに走ってはいけませんよ」


「ははははは、どりょくはします!!」


「あんたできなさそうね」


「うるさいぞ!! すこしは調子に乗ってもいいだろ!」


 ……周りにいるのは、たしかジャンヌの部隊か、話を聞くかぎり女狼族の里を出発して、王都に到着したとこだな。


 とりあえず夢でジャンヌを見ることには成功したみたいだが。問題は……みんなが、俺を見てジャンヌと言ってる事だ。



「ジャンヌ隊長、これからどうしましょうか?」


「みなは、家に帰ってもかまいませんし、食事をしてもかまいません。自由にしていてください」


「分かりました。それでジャンヌ隊長は、どうされるんですか? 国王様に報告ですか?」


 国王!!


「そうですね。先ほど王都に先行させた部隊から、私達の任務報告は無事完了したと連絡がありました」


「そういえばさっき、いましたね。王都の歓迎で、私に話は聞こえなかったのですが。報告完了の話だったんですね」


「えぇ、それと直接の報告は、休んでからでかまわないと伝言をつたえてもらいましたから、部隊宿舎わがやで、正装に着替えてから城に向かうとします」


「そうですね。長旅で、体も鎧も汚れてますもんね」


「えぇ、本来ならば任務成功の汚れは、恥じる事ではないですが。今回は急いでも結果は変わらないですからね」


「そうですね。女狼族の里はもう、国になってますから、あとは、国の判断ですもんね」




「えぇ、今回はお言葉に甘えて、休んでから城に向かいます。それでは、部隊宿舎に着きましたね。みなよく無事帰還してくれました。これも、おのれを信じ仲間を信じた結果です! 次も誰もかける事なく任務をやりとげましょう! 解散!」


【了解しました!!!】



 ここがジャンヌの部隊宿舎か、白と青の大きな、お屋敷って感じだな。


 とりあえず、ここまででわかったのは、やはり俺はジャンヌ本人になっているようだ。相変わらず自由には動けないが。


 あとは、これから国王様に会うみたいだが、ジャンヌは、国王なんかよりも重要な事を言っていた! それは正装だ!!! 正装ならばやはり……風呂とか入るんだよな。ゴクリ、いや今は、戦争になるかの国の一大事、のぞきどころでは、ないが!!


 俺は今、ジャンヌとは、体がいっしんどうたい、これは、不可抗力なんだ、だから、仕方ないんだ!!!


 ん! こっちに近づいてくる、ギャルな感じの騎士は! おれが最初に作った光の化身ランファじゃないか! 


「任務おつかれぇ、ジャンヌ」


「これは、ランファさん。お疲れ様です。えと、わざわざ、それを言いに来たのですか?」


「そうだよ。あれ?」


 ん? ランファが下見てる?


「? どうかしましたか? 下を見たりして??!!!!! ちょっと、ランファさん!! あうなり、どこさわっているんですか!!」


 女好きだったが。ここまでになったか。うらやましい奴だ。


「へんねぇ、ふおんな感じが、ジャンヌの下半身から感じたんだけどなぁ」


 かはんしんに、ふおん……まさか俺に気がついたのか?


「ふおんなのは、あなたでしょう、ランファさん。私を誰と間違えているのか分かりませんが、私はジャンヌです」


「へんだなぁ、まぁいいか」


「わたしの下半身さわって、まぁいいかですか……あなたは、まったく」


「まぁまぁ、それよりもさ、私達も一仕事終わったし、みんなで風呂に、オッパイもみに行くけど、ジャンヌももんだげよか? 疲れてるでしょ! ほぐれるよ!!」


「もむのは、あなただけでしょ……はぁ、あんなものは、2度とお断りいたします」


「りょうかい! 3回目からもんであげるね!」


「どんな理解ですか!」


「またね! ジャンヌ!」


「まったく、本当にあの方がライザ団長の妹なのでしょうか。ただ、不思議な事に騎士団でも、嫌われてはないみたいですし、みなは、ああいった方が良いのでしょうか。わたしには分かりませんね」


 ランファの奴、変態にみがきが、かかっているが。元気にやってるみたいでよかった。


「はぁ、任務より疲れましたね。とりあえずシャワーを浴びて、着替えるとしましょう」


 お! たいぼうのシャワータイムだ!

次は再来週の月曜日、予定です。


更新遅いのに、ブックマークありがとうございます。

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