第129話 里をデカくするためには、やはり!資源を集める事だ!
はぁはぁ、んはぁぁぁぁぁ。はぁぁぁ!! つかれたぁぁぁ!!
とりあえずエクスの脳筋トレーニングからは、何とか逃げ出したが。
適当に走ったからなぁ、ここは、里のどの辺りだ?
ん? 小屋の裏から声が聞こえる。人がいるなら場所を聞いてみるか。
ザッザッザ……
「ふふ、黒びかりしていて、たくましくて、それでいて、立派な形をしているじゃない。おねぇさんが、食べてあげたいわ」
ゴクリ! なんのはなしだ? この声はサキュバスクイーンのクイーンだよな。
まさか、俺に飽きて、街から男でもさらってきたのか?
「ふふ、あらあら、はやいのね、わたしに食べてほしくて、魔力のしずくがあふれ出てるじゃない」
み、みていいんだよな。いや、助けないと男が死んじゃうからな。別にのぞきたいわけじゃないからな。
「ふふ、しかたないわね。まずは私のノドをうるおして、もらおうかしら」
まずい! ザッザッザ!!
「こら! クイーン! 何してるんだ!!」
カリッ!「あら、旦那様。どうかしたのかしら? そんなにあわてて」
「ん? 他に誰もいないのか?」
「えぇ、私だけですよ」
「いま。だれかと。ん」
「はい?」
「手に持ってるのは、なんだ」
「これですか。これは、わたしが作った、なすびよ。とても、みずみずしくて、魔力がほうふに、ふくまれてるんですよ」
「黒くて、みずみずしぃ、まりょくか」
「はい、それがどうかいたしましたか。旦那様。ジュルル、チュ。ごくん」
な、なんて、いろっぽく、なすびを、すすってやがるんだ!
「もしよろしければ、旦那様、食べますか」
へ、たべる。なすびのしずくで、光りかがやき、ぷるんと、はねるクチビルを!
「はい、食べてごらんなさい」
サッ
「あ、なすびだよな」
「あらあら、なんだと思ったのかしら。ダンナ様」
「いやいや、なすびだよ、なすび! 勘違いなんてするわけないだろ」
「ふふ」
クソ、クイーンの奴いちいち、くちびるに指当てて、強調しやがって。
カリッ!
「おぉ、生のなすび、なんて初めて食べたが。みずみずしくて美味しいじゃないか」
「でしょ。これで魔力も豊富なんだから、たまらないわ」
「そ、そうだな。この里の野菜はクイーンに任せておけば、問題ないな」
「えぇ、まかせてもらうわ」
「それで、クイーン。狩をしている場所を探してるんだが。どこかわかるか?」
「かりねぇ。たしかあっちでしてたはずよ」
「そうか。わかったよ。ありがとうクイーン」
「どういたしまして。ダンナ様」
ザッザッザ。
さて、クイーンから場所は確認したし、次は狩場の確認でもしとくかな。
我が国の稼ぎ頭だからな。
勇者が死んだ事で、今まで無抵抗だったモンスターが暴れだしてからは。
モンスターが簡単には倒せなくなって、どの街も、食糧難になってるからな。
まぁ俺は、モンスター飯を、まだ食った事がないが、この世界では主食だから、金のにおい、しかしないぜ!!
ザッザッザ。
お、この場所見覚えがあるな、確かこの辺りの森で、イノシシ狩りをしてるはずだが。
ん? あの木の側で寝てるのは、俺の護衛と身の回りのお世話担当、のはずのクロエ。
朝からいないと思ったら、こんなとこで寝てたのか。
「すぴー、すぴー、にゃむにゃむ、にゃう!!」
「クロエ起きたか?」
「にゃう? これはこれは主人様、何がようですか」
ようって、俺のメイドのはずだが。いや、まぁ、いいか。困ってはないし。
「この辺りで、狩りをしてると聞いてきたんだが、どこでやってるか知らないか?」
「狩ですか。確かあっちの川近くで、やってると聞きましたね」
「ありがとうクロエ。行ってみるとしよう」
「はい、でわ、自分は二度寝しますので、ごゆっくり。スピースピー」
まぁ、用事もないし寝かせとくか。
ザッザッザ。
あったあった、ここだな川。お! あそこに人が集まってるし、テントもあるからあそこだな。
「みんなご苦労様!」
「タァヌ! タヌヌ! ご主人様いらっしゃいタヌ!」
「な、なんでタヌヌがいっぱいいるんだよ!」
「タヌヌ! それはですね。わたしが1番狩りにむいていたから、効率のため分身したタヌ!」
「ぶんしん……えぇと、それで、狩りにむいてるって、どういう事だ?」
「説明しますと、里の砦化で、手が空いていたのが、フェンリさん、エクリアさん、イフリータさんだったんですが」
あきらかにどいつも使えないな。
「フェンリさんは「へ? 狩ですか。ないぞう、ぶしゅってなりますよ?」力の加減がまだ無理でしたし。エクリアさんは殺生は無理だとか。イフリータさんは「イノシシを消し炭にしていいなら、やるわよ」と言っていたので、女狼族の人達とタヌヌがやる事にしました」
「えらいぞタヌヌ!」てか他の奴らダメすぎだろ!
ギュゥゥゥ。
「えへへ、タヌゥゥ」
「ん? 女狼族? 女狼族なんていたか?」
「タヌ! 女狼族の人達は、タヌヌが捕まえた獲物の運搬をお願いしてます」
「なるほどな。それでイノシシは、どうやって捕まえてるんだ?」
「タヌヌ、あれです」
「タァヌヌ、タヌヌ、タヌゥゥ! タァヌヌ、タヌヌ、タァヌゥゥ!! タヌヌヌヌ!!」
「おぉ、タヌヌがいっぱい走り回ってるな」
ガシャァン!!「ブギャァァァ!」ガシャンガシャン!!
「おぉ! イノシシの足にワナが! なるほど追いかけ回して、ワナにはめてるのか」
「はい、タヌ!」
「ん? あっちは川で何してるんだ?」
「あれはですね。イノシシだけだと、このまま捕まえると、この辺りのイノシシが絶滅してしまうと、女狼族の人が言っていたので」
タヌヌどんだけ捕まえたんだ。
「きゅうきょ、川に網を投げて魚もとることにしました」
他の奴らに比べてなぜ、タヌヌだけこんなに立派なんだ!!
「ご主人様。魚とりが、はじまりますよ」
「お、どれどれ」川のタヌヌが、葉っぱを取り出したな。
「ポンポコマジック! 丈夫な投げ網!」ボン!
おぉ、巨大な投あみが出てきた。
網がでかいから、みんなで投げるのか。
「いくタヌよ! せぇのタァヌ!」シュ! ザバァ!「ひくタヌ! タヌヌ、タヌヌ、タヌゥゥ!」ザバサバ! ビチャチャ!!
「タヌヌ! いっぱい、とれたました」
「すごいじゃないかタヌヌ! 本当に大量じゃないか!」
「タヌヌ、ほめられました」
ほんとなんで、タヌヌだけ、こんなに立派なんだ!!
スマホは、なおらなかったので、買い替えました。
設定などあるので、更新は月曜日にします。
申し訳ありません。
多忙で、あらすじなど、かけてません。すみません。
次は、来週の金曜日予定です。
更新遅くなってますが、書いてますので、また読んでください。
ブクマ、ありがとうございます。