第128話 女狼族の国王になってから1ヶ月
あらすじ遅れます。
すみません。
女狼族の国王になった俺、白銀は、領地の村に挨拶周りをして、すべての村に、警備として光の化身を配備した。
その後、里に戻った俺は、里の周りに柵すらない里を見て、これからの事を考え、里の砦化を進める事にした。
それから1ヶ月が経ち、里の砦化は、順調に進んでいた。
ふむ、里の周りは柵ができたし、雑な作りをしてた家も、ちゃんとした建物になったし、中々順調だな。
ん? 建物の前で、もめてる? あの立派な建物は確か酒蔵か。
「何度言われようと、ダメです!」
「なんでよ! ちょっとくらい、いいじゃないのよ!」
「そうですよねぇ。イフリータさん。あじみですよねぇ。あじみぃ」
「そうはいきません! こんな朝早くから、お酒なんて一滴も許しません!」
「ぐっ、ご主人様の光の化身だからって、私に勝てるとでも思ってるのかしら!」
「そうです。やっちゃってください! イフリータさん!」
「確かに、私では、イフリータ様には、かないませんよ」
「なによ。すなおじゃないの」
「ですが。やるというのであれば、こちらにも考えがあります」
ばっ! キュイイイン!
「ちょっ! なんのつもりよ! 酒蔵さまに、そんなでかい魔弾を向けたりして!!」
「マスターから命じられた任務のため、この酒蔵を消滅させます」
「なんですって!」
「のぉぉぉぉ! それでは、夜のお楽しみがぁぁぁぁ」
「どうなされますか? イフリータ様、エクリア様」
「ぐっ、やってくれるじゃないの、魔法体の分際で。仕方ないは、ここは引いてあげるは! いくわよエクリア!」
「はい、イフリータさん!」
あのデコボコ、コンビは相変わらずだな。
「マスター。おはようございます」
「あぁ、おはよう。朝から大変だな。クーニャ」
「いえ、マスターの命令を実行しているだけですので、この酒蔵は、このクーニャが守り抜きます」
「頼むよクーニャ。この酒は、国の財産でもあるからな」
「はい! マスター」
さて次は、どこに行くかな。
コツコツ。
お店も増えたし、中々順調だな。ん? あんな建物、作る予定にあったかな?
和風な作りに、刀の形をした木製の看板がある? 入ってみるか。
コンコン。ギィィ。
お、道着姿のエクスが正座をしてる。
「む、マスターか。おはようございます」
「あぁおはよう、エクス。それで、この建物はどうしたんだ?」
「いえ、それがですね。鍛錬する場所を探していたのですが。いい場所がなく女狼族の者に相談したところ。作ってくれたのです」
エクスカリバーであるエクスに鍛錬なんて必要なのか?
「それで、その格好はどうしたんだ?」
「これは、エクリア殿が『剣術ならばこの格好しかありえないのですよ!』といい、渡されたのだ。悪くはないので着てはいるのです」
エクリアの奴どこで手に入れたんだ、あんな道着。
まぁ胸も強調されて、色っぽいし、いいかな。
スッ、ポヨン!!
おお、エクスが立ち上がるだけで、お胸様が!
「まぁ、これも何かの巡り合わせ、ちょうどよいでしょう」
「ん? なにがだ? エクス」
「マスターの、その! ふぬけた根性を! 叩き直すのです!!」
お? エクスが、木刀で俺の下半身を?
おうふ。俺の下半身が……道着姿の剣道娘を見て、あらぶっておられる……
「はは、えっとだなエクスこれは」
「ふふ、やはり丁度良いですね」
「ん? なにが丁度いいんだ、エクス?」
「この道場は、マスターを鍛える為の道場、僕がマスターを正しき道に導くのです!!」
「なに! おれのため! いやいや、エクス! 何急に言ってるんだ! 第一、俺がエクスに勝てるわけが」
「問答は無用! ご覚悟をマスター!」
ダッ!!
「げ はや『ズハァン』グガァ!」
ドサッ!
やばい、ざんぞう、しか見えなかったぞ!
バキ、ドゴォ、ズガァ、ズバシュン!!! ドサ。
「グゥ」もう10分はボコられているが。手加減されてるせいで痛くもない。だがこれでは、一生終わらない!
「さぁ、立つのですマスター。僕の攻撃は痛くもないはずです。鍛錬は、まだまだこれからですマスター!」
仕方ない。まじめなエクス相手には使いたくなかったが。
この場から逃げるためだ!
やはり、この場を逃げるならば、願望スキルに願うしかあるまい。オトメの禁断のカギを解き放て!「エアロボール!」
ヒュンヒュン!
「な! なんのまねだ、マスター! この、はなさぬか! どこを触っておるのだ!」
ふっ、うまくいった。エアロボールから無数の手を作り出し、エクスの固く結ばれたオビをほどく!
シュルシュル!
「な! この、やめぬか! わ、ひっぱるでない!」
シュポン!
「ぼくのズボンが」
おぉ、上着だけで、道場に座り込む、剣道少女。
服で隠しきれない、脚の輝きをいつまでも見ていたいが、長いはできんな。
「ふっ、さらばだエクス! なかなかにいいものが見れたぞ!」
「こら! またぬかマスター!」
ダダダダダ!!!
誰が待つか! いくら美少女だろうと、今時、あんな脳筋トレーニングなど付き合えるか!
再来週の月曜日予定です。
やっと、日にちが進み始めます。遅いですね。
小説書き出してから、1年半で、物語はまだ、1ヶ月と1週間、日にち進めるのが難しいですね。
こんなスロー作品ですが、また読んでください。
ブクマありがとうございます。