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第127話 ご先祖様の生まれた村、アルムネ村

あらすじ遅れます。


すみません。


ライザ団長の話が出ますが、ライザ団長は、最初の町で、魔王配下を倒す時に出会った、団長になります。


 最後に、おとずれた村で出会った冒険者、ルーシィ・トワイライトさんに、フェンリルをモンスターと勘違いして、攻撃してしまったお詫びに、村を案内してもらう事になった。



「コホンそれでは、村を案内しますね」


「えぇ、お願いします」


「先ずは知ってるかもしれないけど、村の名前は、アルムネ村っていいます」


「ほう。アルムネ村か」


 ん? 村の名前に、なんか聞き覚えがあるな。なんだったかな?


「村は確かに小さいですが。アルムネ村は、なんと、あの勇者パーティーの、ユーリさん、エクリアさんの、生まれ故郷でもあります!」


「なに!」


「えへへ、おどろきましたか」


「あぁ、こんな小さい村から、勇者様のお仲間が、2人も誕生していたとは」


「まぁ、そのユーリさん、エクリアさんも、モンスターが暴れている事を考えると、勇者様と一緒に死んでしまったみたいですけど」


「そうですね。大変おしい方を失ってしまいました」



「はい、大変残念ですが。残った人達だけでも、頑張らないと!」


「そうですね。わたしも国王として、国民を守れるように頑張りましょう」


「えへへ、国王様が優しい人でよかったです」


「わたしも、国民が、村を独自に守ってくれていて、心強いですよ」


「自分達でできることをしただけですから。それでは、村の案内を、はじめますね。まずは、そうだなぁ」


「………………………………」




 いやいや、村の案内どころじゃないよ! 勇者パーティーのユーリって事は、俺の体の元々の持ち主、ご先祖様だろ!


 それに、アルムネ村って思い出したが、冒険者登録の時に表示された、俺の故郷じゃねぇか!


 俺の故郷が、アルムネ村で、体の持ち主、ご先祖様の故郷もアルムネ村……


 体が同じだから、同じアルムネ村になったのか?


 ならライザ団長が、学園入学の許可をもらった、俺の両親も、この村にいるのか?


 確かにライザ団長は、町から村は近いから、俺の両親から学園入学の許可をもらったと話していたが。まさか、こんなに近かったとは。





「ここは、野菜などを売っている市場になります。ただ、モンスターが暴れてからは、ちょっとお財布に、ツライ金額なんですよねぇ」


 は! ルーシィさんが俺を見てる。


 小さい村だからな、村の案内だけだと、話題が足りないよな、何か話をしないと。


「モンスターがいると、他の村に行くのも大変ですからね。値段が上がるのも仕方ないでしょう」


「そうなんですよ。冒険者も簡単には雇えないですし。わたしだけでも、頑張らなくちゃ。まぁフェンリル様には負けましたが」


「あれは勝ち負けに入れなくて良いのでは。フェンリルには、普通の人では勝てないでしょうから」


「あはは、そうですよね」



「それに、ルーシィさんの魔法は、美しかったですよ」


「えへへ、国王様に言われると、自慢できちゃうなぁ」


「いえ、実際見たことある、どの魔法よりもキレイでした。とても、子供とは思えませんよ」


「え、えと、見た目は、子供かもしれませんが。これでも16歳なんですよ」


 な! あきらかに年下、そういえば冒険者には、年齢制限があったから、お子様、では冒険者に、なれないんだったな。


「これは申し訳ありません」


「えへへ、なれてるからかまいませんよ。あ、ここが、勇者パーティーのユーリさん、エクリアさんの、お家になります」


「これが」ん? ユーリとエクリアの家? 2人は兄妹じゃないと思うが。


 それに、家には、ツルが巻き付いて、とても人が住んでる感じがしないな。


「ルーシィさん。お二人のご家族は、他の家ですか? 人が住んでいる感じがしませんが」



「いえ、ユーリさん、エクリアさんのご両親は、いないんです」


「それは、最初からですか?」


「はい、2人とも孤児こじでしたから」


「そうでしたか。ではこの家は、孤児院になるんですか?」


「はい、村の孤児院なので、小さいですし、今は誰も使っていません」


「そうだったんですね」




 俺とおバカ天使エクリアのご先祖様は、孤児か。だが、ご先祖様たちが、この村の出身だとすると。


 同じくこの村の出身、同姓同名で、ご先祖様と外見だけ違う、俺とエクリアは……この村で、ご先祖様と、一緒にくらしてたことになるのか?



 普通ならありえないが。ライザ団長は確かに、俺の両親にあって、学園の入学許可をもらったと、言っていたからなぁ。


「どうかしたんですか。国王様」


「いえ、その、変なことを聞いても、いいですか。ルーシィさん」


「変なことですか? 別に、かまいませんよ」


「この村に、ユーリさん、エクリアさんと同じ名前の人はいますか?」


「へ?」


「あ、いや、すみません。いるはずないですよね」


「あ、いえ、そうではなくてですね。前に、キレイな騎士様も、同じ事を聞いていたので」


「騎士様! どんなことを話しましたか?」


「えぇと、あれは、たしか。モンスターがいないか、村の周りを警備してた時ですね」





 ダッダッダ! ザザザ……


 モンスターが暴れてるのに、馬で村にきたから、どうしたのかと近づいたら、妙なことを、ブツブツ言ってたかな?


「みょう? それは、なんと言っていましたか」


「えぇと確かねぇ」


「ユーリ殿の出身地を聞いた時から、もしかしたらと思っていましたが。やはり勇者様の仲間、ユーリ様、エクリア様の出身地で間違いありませんね」


「えぇと、よくわかりませんが。この村は、ユーリさん、エクリアさんの出身地で間違いありませんよ。騎士様」


「おや、君は冒険者か、見るからに、幼く見えるのだが」


「あはは、よく言われますが。冒険者になります」


「そうか。それは申し訳ありませんでした」


「いえ。なれていますので」


「そう言ってもらえると、助かります。それであなたは、このアルムネ村には、詳しいのでしょうか?」


「はい、村の出身になりますから」


「そうですか。それならば話が早いですね。アルムネ村に、勇者パーティーのユーリ様、エクリア様と同じ名前で同じ歳のものは、おられるか」


「そんなの、いるわけないじゃないですか。ユーリさんも、エクリアさんも、こんな小さな村には1人しか居ませんよ!」


「ふっ、そうであろうな。謎は解けませんでしたが、時間がありませんね。助かりましたよ冒険者の子よ」


「いえ、お役に立てたのならば、よかったです。その後、騎士様は、お二人の家などを確認して、笑顔で帰られました」



「そうでしたか。話してくれて助かりました。ルーシィさん」


「いえ、このくらいお安い御用ですから」





 これは、やばいのか。ライザ団長と最後、会った時に。


 ライザ団長は、学園入学の許可を俺の親から、もらったとニコヤカニ言ってやがった!


 俺の親なんていねぇじゃねぇか! それどころか! ご先祖様の親すらいないんですが! だれに許可取ったんだよ! ライザ団長! あなたはどこまで、きがついたの!



 いゃ、まてまてまて、まずは冷静になろう。話の流れからして俺を、転生者とは気が付かないだろうし。


 だとすれば、勇者パーティーの生き残りと勘違いしてる可能性が高いだろうか?



 うぅん。それなら、あせらなくても、だいじょうぶかなぁ?





 おれが悩んでいる間に、村の案内は終わり。


 いつも通り、村に警備部隊と光の化身を残し、ルーシィさんと別れ、里に帰る事にした。

次の更新は、来週金曜日になります。


次からは里の話になります。

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