第113話 エクスの力、大天使ガブリエルとの決着。
第5章簡易あらすじは、長いので、活動報告に移動させました。
『注意』()の中の声は、主人公の心の声ではなく、仮面の声になります
『112話あらすじ』
ジャンヌを、精霊神の仮面を使って、動きをゆっくりにしようとしたが。
能力を強化したジャンヌは、速くゆっくりにする前に、近づかれてしまった。
槍で貫かれる直前、フェンリが槍を握り壊して、ジャンヌとの間に入ってくれた。
ジャンヌは、フェンリに任せ。
気絶して動かない、女郎族を殺そうとする。大天使ガブリエルを倒す事にした。
ガブリエルの羽が光だし、女狼族を狙っているのがわかったので。
さっきは失敗した。精霊神の仮面の力を使い。羽やガブリエルの動きを止めた。
ガブリエルは、空から地に落ち、体が動かなくなっていた。
今回は、仮面の力がちゃんと発動したようだ。
だが問題は、女狼族をぎゃくさつ、しようとはしたが、大天使ガブリエルを殺していいのかという問題だ。
ガブリエルと話し、どうするか悩んでいると、聞き覚えのある能天気な天使エクリアの声が聞こえてきた。
丁度いいので、天使エクリアに、大天使ガブリエルの説得を頼んだが。
地面に倒れた、ザッ天使の姿のガブリエルを見てエクリアは。
「はぁ? ふざけないでくださいよ! ガブリエル先輩があんな神々《こうごう》しいわけないでしょうが!」
と怒鳴り散らしていた。
話を聞いていたガブリエルが。
「先程から聞いていれば、その様な子供に、私が大天使ガブリエルかを聞いているのですか。人間の考えはわかりませんね」
「むふぅ! いくらガブリエル先輩があれな天使でも、天使をかたる、悪党には、天罰をお見舞いしますよ!」
無駄なセリフいい、エクリアは、ジャンヌの目の前で、天使の羽を出した。
エクリアが天使だと、ジャンヌに見られたが。ガブリエルの正体がわかるなら仕方がない。
エクリアが出した、天使の羽が光ると、ガブリエルは苦しみだし、天使の羽でビンタをすると、ガブリエルは爆発した。
こんなの、はじめてだ!
(どうされたんですか? そんなに興奮して)
いや、俺の目の前にいる天使は、今まで、役に立たなかった疫病神だったんだが。
(天使が疫病神ですか。確かに賢そうには見えませんね)
あぁだが、そんなエクリアが。まさか大天使ガブリエルが偽物だと見破り、天使の羽でビンタをして、変身を解除するとはな。
(えぇ、大天使の、あの姿は、悪魔族ですかね)
「グガァァァァ、ご生意気な天使が、ふざけやがって、人間界で何してやがんだ!」
「ふん! とうぜん! 人々の危機を救うために決まってるじゃありませんか!」
うそつくな! エクリア! 俺を殺した罰だろうが……まぁ今回は役に立ってるしいいか。
お! ジャンヌもガブリエルの正体を見て、動きを止めたか。
「だいてんしさまが。くろいはねに、頭にはツノ……どうなっているのですか」
「ふん! 分かりきっていた事ですよ。ガブリエル先輩が、人間の手伝いなど、するはずがありませんからね! 化ける相手を間違えましたね。悪魔さん」
ん? 悪魔がジャンヌを見てる?
「……聖女ジャンヌ。騙されてはいけません。これは、まやかしです」
なんだ?
「なにいってやがんですか? そんなザッ悪魔みたいな姿のくせに」
「そうですよ。まさにそこです」
「どこですか?」
「こんな悪魔の姿をした悪魔が。本当に居ると思いますか。ジャンヌを騙すために、私の姿を悪魔に見える様にしたのですよ」
「むぅ。そう言われると、証明するのは難しいですが。さっきまでザッ天使だった奴の言葉とは思えませんよ」
(ご主人。悪魔だけあって、言葉巧みに、惑わしてきますね。話せるように、時間停止したのは間違いでしたね)
あぁ、悪魔とわかった事だし、動けないうちに、殺したいんだがな。
(ですが。大天使が悪魔だと証明をせずに殺すと、口封じみたいになりますから、手が出せませんね)
「さぁジャンヌ、わたしと共にしてきた事を思い出すのです」
「ガブリエル様は、わたくしと共に、人々を助けて下さいました」
「そうですよ。ジャンヌ」
「そんなお優しいガブリエル様が、あくまのはずありません! 天使様を苦しめる悪魔! 許さんぞ!」
「あくま! このプリティーな天使がですか!」
言ってる場合か。
「のおぉぉぉ、なぜですか! 正義の行いをしたというのに、金髪美女がコチラを睨んでますよ!」
「そこをどきなさい! イヌ!」
「ダメですって、ここから先には行かせませんよ!」
「フェンリ! ぜったい通したらダメですからね! 金髪美女の目は、普通じゃないですよ!」
「ガブリエル様を、ガブリエルさまを助け出すのです!!」
「そうですよ。ジャンヌ。わたしと共に、人々に奇跡を与えるのです」
まいったな。ジャンヌが完全におちてるぞ。
(そうですね。ジャンヌさんは、悪魔の言葉に惑わされてますね)
悪魔をなんとかするしかないが、神の使いの天使でダメだったしなぁ。
「マスター、ここは僕に任せてもらおう」
ん? エクス。そういえば、エクスは聖剣だったな。前は、無駄な戦いはしないとか言って、戦ってくれなかったが。今がその時って事か?
他に策もないし、頼むか「任せたよエクス」
「任されました。我の肉体に眠りし剣よ。眠りから目を覚まし、邪悪を滅ばせ、正義の剣、聖剣エクスカリバー!!」
ピカァァァァ! ポヨン!
「エクスの体から聖剣が現れましたよ! 胸から聖剣を取り出すとは、何やらマニアックな人が喜びそうですね」
「……」
しゅぅぅぅ。
「のぉぉぉなぜしまうのですか! 忘れます今見た事は忘れますから! 助けて下さい! エクス様!」
「ふん、わかればよい」
エクスのあの技、俺のイメージがエクスにやらせたのか? 前に見たアニメキャラが胸の谷間から剣を出してたんだよなぁ。
すまないエクス。だが、ナイスな演出だ!
「ん、暖かい光、私はいったいなにを、なっ! その剣は! 勇者カイザー様の聖剣エクスカリバー、なぜ貴様がそれを!」
「そんな事よりも、今は、聖剣の光を浴び苦しむ、天使を見るのです」
「がぁぁぁぁぁぁ! めがぁぁぁ」
「やはり、その者は、悪魔」
「のォォォ! 突然そんな光目が悪くなるじゃないですかぁ! エクス!」
「……キミは、助かりたいのですか。それとも邪魔をしたいのですか。エクリア」
あいつはやはり、バカだな。仕方ない連れてくるか。
「エクリア、手を繋いでやるから、こっちに来なさい」
「うぅ、はくぎんさまぁ。めがぁぁぁ」
「コホン。話がそれましたが。聖剣の光で、もがき苦しむ姿がわかるでしょう」
「グガァ、ガハァ……ゼハァゼハァ……ンギィィィィィ」
「ガブリエル様!!」
「グゾ。なぜ……失われたはずの聖剣が、グガァ」
「確かに聖剣は、力を失いましたが。新たなるマスターの力により、目覚めたのです」
「ガァ、余計な事しやがって、あの仮面やろうが!」
「これが答えです。あなたは、悪魔の力により、操られていたのですよ」
「わたしは、今まで騙されていたのか……」
(ジャンヌは、問題なさそうですね)
あぁ、これで悪魔を倒せるな。
「それで、悪魔がこんな事をした理由はなんだ」
「はっ、人間だますのが、悪魔の楽しみなんだよ。それ以外にねぇよ」
ウソは言ってなさそうだが。悪魔だからなぁ。まぁ何かあっても、話してくれないなこれは。
「何か言い残す事があるなら聞いてやるぞ」
「けっ、そうだな。初めて見た時から言ってやりたかったんだが。その仮面だせぇよ」
「エクスやれ!」しっとるわ!
「はい。マスター。我に宿し、勇者達の魔力よ。正義の裁きに力を! 邪悪を滅ぼせ! エクスカリバー!!」
ズガガガガガ!!
「おぉ! さすが聖剣ですねぇ! 私の目を攻撃したのに、直撃した建物は無傷ですよ!」
「巨大なレーザー光線が悪魔を跡形もなく消したな。これで解決だ……あ」
「どうかしましたか? 白銀さん? すんごい、やっちまったぁ! て感じで焦ってますけど?」
「いや、なんでもない」
「そうですか?」
聖剣の力で倒したから、悪魔の持ち物まで、聖なる光で浄化されて消えてしまった……
まぁ悪魔を魔法で殺せるかもわからんし。仕方ないか。
「それよりフェンリ。ジャンヌの足止め、ありがとう」
「いえ、あれくらい、ちょろいですよ!」
「エクスも、エクリアも、悪魔の正体を見破ったのはお手柄だぞ」
「僕の使命を遂行したまでですよマスター」
「ふっ、もっとほめてもいいんですよ。白銀さま!」
「あぁ、エクスえらいえらい」
「ふふん」
さて、これで解決だ。あとの問題は、俺が女狼族の国王になった事、フェンリル神像が壊れた事だな。
あれ、悪魔倒したのに、問題が山積みな気がする。
次は、来週、水曜日予定です。
あまり戦ってる感じはなかったですが。ジャンヌとの戦いはこれで終わり、次からは後日談から、始まります。
更新スローな作品ですが。ブックマークありがとうございます。