表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

112/155

第111話 ジャンヌ聖女の祈り。大天使ガヴリエル降臨!

110話あらすじ


女狼族の里に到着するなり、女狼族の国王にされてしまった。


仕方なく、女狼族の守り神、フェンリル神像の調査をしたいと言う、王都の調査隊の話を聞いたが。


5年調査すれば、フェンリル神像を修復し、召喚獣フェンリルは、復活すると、あからさまなウソを言っていたので断った。


なぜウソとわかるかと言うと、フェンリルは、俺が永久召喚して、フェンリとして目の前にいるからだ。



調査隊の話を断ると、俺は、裁きの牢獄に捕らえられてしまった。


精霊神の仮面の解説役シンリーのおかげで、裁きの牢獄は、捕らえた者の魔力を吸収して放出するとわかった。


だが俺は賢者の石で魔力無限だから、問題はなかった。


けど、裁きの牢獄からの脱出方法がなく、悩んでいると、神風が吹き、背後からフェンリの話し声がした。



振り向くと、フェンリル神像の生首が、目の前にあった。


どうやら、フェンリは、自分の家だったフェンリル神像を綺麗にしていたみたいだが。


山を消しとばす力でみがいたらしく、壊したようだ。


壊れた、フェンリル神像を見て、女狼族は、全員気絶してしまった。




だが、疑問があった。俺は、裁きの牢獄に捕まっているのに、その中にフェンリは立っていた。


調査隊が混乱している隙に、フェンリから聞き出す事にした。


フェンリは、蹴り壊したと話していたので、周りを見ると、視界がゆがんで、裁きの牢獄の光の柱が消えてる場所があった。


フェンリの主人として、カッコつけて。


「わたしも同じやり方で『いま』光の柱を別次元に消し去るところだったのだ」と話すと。


願望スキルが発動して、裁きの牢獄の光の柱が全て消えてしまった。



俺は、フェンリル神像が壊れた事で、調査隊が帰って、くれるんじゃないかと思ったが。


調査隊、隊長のジャンヌ・ダルクは。


「フェンリル神像の調査、修復の代わりに、女狼族国王を捕らえ、立国

《くにのたちあげ》を阻止した事で、フェンリル神像の調査ならびに修復の、任務失敗を許していただくしかありません!」


とか言い出してしまった。


普通に戦って、間違って殺してしまって、戦争になっても困るし、仮面の力を使って、ジャンヌ隊長の動きをゆっくりにして、捕らえる事にした。

「国王白銀様。申し訳ありませんが、我らの名誉のため、倒させていただきます」


 ジャンヌ隊長は、何か祈りを捧げてるのか、足元のあれは「魔法陣か……」


「私に、神々の声を届ける使者、大天使ガブリエル様。姿を表し、神からの啓示ねがい遂行すいこうする、さまたげを浄化の光で消し去りください!」


「大天使……だと」そんなの呼べるのか。いや、うちにもダメダメ天使はいるが、普通に呼べるもんなのか。わかるかシンリー?


(いえ、私には精霊神の仮面と名前はありますが。あくまで製作者の趣味なので、神の知識はありませんから、残念ながら天使はわかりませんね)


 そうだよな。


(ただ、調査隊の様子からして、普通ではないのでしょう)


 調査隊のようす。確かに騒いでるな。



「なになに! いまジャンヌ隊長、大天使っていったのか?」


「うん、聞き間違いかとも、おもったけど」


「ジャンヌ隊長は、農民の時に神様から力を貰ったって、うわさはあったけど……」



 神様からだと!


(つまり、ジャンヌ隊長と戦うのは、神を敵にするって事ですかね)


 はぁ、どうなってんだよ。


「あ! 見て下さいよ白銀さん! 空から羽がたくさん降ってきましたよ!」


「あぁ、羽だけでわなく、光り輝く天使様のお出ましだ」


「天使さんですか。ほほう、では、エクリアの仲間ですかね?」


「どうだろうな」


 確かに、天使には天使だよな。相手は6枚羽まいばねの天使だが、居ないよりましなんだが……天使エクリアは、連れてきてねぇんだよなぁ。はぁ、こんな肝心な時にあのてんしぃぃぃ。




「大天使ガブリエル様、私の願いを聞き入れて下さり、感謝いたします」


「頭を上げなさい。聖女ジャンヌ」


「はい」


 美女がひざまずき、天使を見上げてる……美しい光景なんだが……今からあれと戦うのか。おれ悪役じゃないか。


(まぁ、正義を貫くためには、正しい者を倒すさだめもありますって)


 やな言い方するなよ、シンリー。てか、あの天使は本物なのか、魔法じゃないのか。


(ふむぅ。本物かはわかりませんが。生体反応はちゃんとありますから、魔法ではないですよ)


 はぁ。やな展開だな。



「聖女ジャンヌよ。神様から、与えられた使命を遂行するのに、あの者が障害なのですね」


「はい、ガブリエル様。あの者は、女狼族国王、白銀様になります」


「確かに、異質なまでの魔力を発していますね。人間の領域を遥かに凌駕りょうがして見えますね」



 話せるなら話してみるかな。


「わたしは、女狼族国王、白銀と申します。大天使ガブリエル様は、世界を戦いのうずに、落としたいのですか」


「……」


 ん? 見ただけ? ジャンヌ隊長が立ち上がった。


「ガブリエル様は、人間とは話せないのだ。よって白銀様の問いには答えられない。そして、私もまた神様からの使命は他言はできません」


「そうでしたか。それは残念です」


 相手選んでんじゃねぇよ天使!


(おそらくですが。誓約やくそくをする事で力を強化してるのかと)


 む? せいやく? 任務を他言しない事が、誓約って事か。


(ですね)



 はぁ、戦うしかないか。


 ジャンヌだけでもやっかいなのに、まさか大天使が出てくるとは、てか大天使とか倒せるのか。


 しかもこちらは女狼族は、全員気絶したまま、あちらさんは、大天使に、聖女ジャンヌ、調査隊多数?


 ん? なんか調査隊の様子が変だぞ。



「なぁ、大天使様は……すごいんだけどさ……わたし、からだが、おもたいんだけど……」


「わたしもよ……なんでかな、もう立ってられない……うっ!」


 どす! バタン……。


 な、なんだ! 調査隊がみんな倒れたぞ!


「どうしたんだ、みんな! しっかりしろ! これからガブリエル様と共に戦うのだぞ!」


「うっ、く、はぁはぁ。ジャンヌ隊長、すみません。かは……」


「みな、気を失ったのか……」


 なんだ? 何が起きてるんだ?


「聖女ジャンヌ。悲しむ事はありません。皆が倒れた原因を排除はいじょすれば、みな意識を取り戻すでしょう」


「ガブリエル様、原因とはなんですか!!」


「あの者ですよ」


 って!! 何俺見てんだよクソ天使が! 俺はなにもしてねぇぞ!


「な! まさか、これは奇襲だと……」


 いやいや、ジャンヌまで何本気にしてんだよ!


(ふむぅ。やられましたねぇ)


 なんだよシンリー。


(大天使ガブリエルが、調査隊から魔力を吸収してるんですよね)


 な! じゃあ、ガブリエルが犯人なのかよ!


(ですね。まぁ理由はわかりませんが。こちらが奇襲した事になったので、すぐに来ますよ)


 クソ! なんなんだよあの天使は!



「こちらも、裁きの牢獄で奇襲をしましたから、何も言う事はありません。白銀様。見事な奇襲でした」


 いや、俺は何もしてないんだが。


「お互い奇襲をしたのですから、これで心置きなく戦えます」


 証拠もないし仕方ないか。だが調査隊を奇襲したと思われるのは良くない気がするな。


「奇襲か、なんの話かわからぬな」



「この状況でとぼけるのですか! 白銀様!」


「やっていないものは知らんな。だが、戦う事に違いはない。わたしに勝てたら好きにすればよい」


「問答は無用ですね。ガブリエル様!」


「わかりました、聖女ジャンヌ。あなたは、国王白銀を撃ちなさい」


 天使が殺すとか言うなよ。ん? ジャンヌが槍を構えてる。


「神々の加護を受けし化身達よ! 神の使命に導かれし聖女ジャンヌ・ダルクに、力をお貸しください!!」


 ズガガガガガ! 


 ジャンヌの体に雷とか風とか集まったんだがなんだ!!


(能力向上魔法、全部がけって感じですね)


 能力強化か。おれは……なにもおぼえてないな……

次は、金曜日、更新予定です。


戦い長くなりすみません。もうすぐ終わります。


更新遅いのに、ブックマークありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ