表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

110/155

第109話 仮面フェアリー、シンリー参上! フェンリル神像は、私のお家だから綺麗に……

『注意』()の中の声は、主人公の心の声ではなく、仮面の声になります。


『5章簡易全体あらすじ』


奴隷にされていた女狼族を解放したら、お礼がしたいと言われ、女狼族の里まで連れてこられた。


里に近づくと、長のヴィルディースが里の異変に気がつき、里を調べる事にした。


里には、俺がフェンリルを永久召喚した事で、召喚できなくなった召喚獣フェンリルの原因調査のため、王都から来た調査隊により、女狼族の里は、事実上、占領せんりょうされていた。


里の長ヴィルディースが里に帰ってきた事で、調査隊は帰ると思ったが。


生身で、モンスターを簡単に殺せる女狼族に、調査隊隊長ジャンヌが宣戦布告してしまった。



宣戦布告されたんだからと、女狼族のクゥリュアが、ジャンヌに攻撃を仕掛けた。


2人の戦いは、最初は動きが速く見えなかったが、突然2人の動きがゆっくりになり、ジャンヌの反撃で、クゥリュアが倒されてしまった。


この世界の人間は、騎士団の団員ですら1人でゴブリンを倒せない程に弱い。


団長クラスは、ゴブリンを無双していたが。団長ではないジャンヌは、何者かに、力を貰ったから強いと話していた。




『あらすじ109話』


戦いが始まる前に、安全な場所に避難しようと辺りを見回すと、目の前に文字が浮かんでいた。


『精霊神の仮面オート機能発動』


『神のまなこ

ディオ・アイン』2人の動きがゆっくりになったのは、イフリータが作った仮面のおかげだったようだ。


だが仮面の説明には、顔を変えるアイテムや、ペガサスを召喚する貴重なアイテムなどを作り出した。


製作者チェルシーよりと書かれていた。


精霊神の仮面は、イフリータが作り出したものだが、仮面には製作者チェルシーと書いている。


これは違法コピーと言う事だろうと、さとった俺は、目を背け考えるのをやめた。




すると、長のヴィルディースが、集まった女狼族に気合いを入れて話していた。


「我らは、自分達の領地を守るため、国を作る事を決め、主人に相応しい、お方を探していた!」


 そう話したヴィルディースは、俺を見て「あぁ、我らの王は! この方だ!」と話した。


そしてヴィルディースは獲物を狙う猟犬の瞳を光らせ、調査隊にも名の知れた呼び名で俺を呼んだ。


「冗談ではない。我らは本気なのだ。古代の英雄白銀様」


ヴィルディースの狙い通り、調査隊は騒ぎ、俺は断るタイミングを完全に失った。



国に属さなかった女狼族の立国くにづくりに怒るジャンヌ隊長に睨まれながら、ジャンヌ隊長から祝いの挨拶をされた。



女狼族の王になった俺に、ジャンヌ隊長は改めて召喚獣失踪事件の調査を依頼してきた。


ジャンヌ隊長に、調査の話を聞いてみたが。明らかに嘘を言っていたので、調査の依頼を断った。


するとジャンヌ隊長の魔法、裁きの牢獄ジャッジメント・プリズンで捕まってしまった。


 どうするか。周囲には、腕が入る程度の間隔で、光の柱が無数に並んでる。隙間から抜けるのは無理だな。


 光に触れた虫は消し飛んでるから、触ったらヤバイのも確かだな。


 むぅ。女狼族は、静かに見てるし。ジャンヌ隊長達の話でも聞いてみるか。


「ジャンヌ隊長すごい! 白銀様を捕らえるなんて、人間とは思えません!」


「あんたそれ、ほめてないわよ」


「そ、そうかな」


「けど、白銀様を捕らえたのに、ジャンヌ隊長の表情が段々と青ざめてる気がするんだけど」


「んなわけないでしょ! て、あれ? ほんとだジャンヌ隊長の体も震えてる気がする……なんで?」



 ジャンヌ隊長が青ざめてる? 確かに顔が青いリンゴみたいだ?


 だが、俺は何もしてないぞ? 何かあるのか? まわりにはとくに? お??



(どうもどうも、お待たせしました。主人様)


 羽の生えた小人が、おじぎしながら、ぴょこぴょこ空歩いてる。これはフェアリーか?


(精霊神の仮面、解説役、シンリーです。以後お見知り置きを)


 解説なんて付いてるのか、この仮面。


(はい。主人様のお悩みをズバッと解決してやりますよ!)


 何ができるんだ?


(では、今悩んでられる。光の柱を解説してあげちゃいます)


 あぁ頼む。周りの反応を見る限り、シンリーは、俺にしか見えてないな。声は出さないようにして、話さないと。




(では精霊神の仮面、指定効果発動『神の洞察ディオ・インサイト』ふんふん、なるほどなるほど、ほうほう、これは、ふむむ)


 ……これ発動してるのか。シンリーが双眼鏡で、光の柱見てるだけだぞ。


(ぴっぴろぴん!)……わかったのか?



(あたりまえですよ! この光の柱は、捕らえた者の魔力を吸収し放出する魔法ですね)


 魔力を吸収して放出か。


(はい、普通の人ならば、とっくに魔力空っぽになって、倒れてしまい、捕まってるでしょう!)


 なるほど、だから平然としてる俺を見て、ジャンヌ隊長は、怯えてるのか。


(そんなとこでしょうかね。主人様は、賢者の石で魔力が、すごいので、私も驚きです)


 賢者の石もわかるのか(とうぜんですよ)


 じゃぁ! この光の柱は、どうやったら消えるんだ!


(それがぁ、術者が解除するか。捕まった人の魔力がなくなるのが条件でしてぇぇ)


 つまり、ないのか。


(はは、仮面にそんな力付いてないんだよねぇ)


 つかえん仮面だ。


(ひどいなぁ。偽物作って使ってるくせにぃ)


 ……わかるのか。


(そりゃぁ。仮面本体ですんでぇ)


 はは、さぁ。どうやって抜け出すかなぁ。


(じゃぁ、術者をゆさぶってはどうかなぁ)


 なるほど、精神攻撃だな。やってみよう。


(がんばれよ。あるじ)


 なんか話し方変わったか?


(私の仕事は終わったんで、今オフなんですよ。だから気にしないでぇ)


 そうか。お疲れ様


(あいあい)



 ふむ、ジャンヌ隊長の表情はオロオロとしたままだな。


 当たり前か、本来ならばジャッジメント・プリズンに捕まった者は、魔力を吸収されて動けなくなるんだから。


 まぁ俺は、賢者の石で魔力無限だから、なんともない! さてゆさぶってみるかな。


「次の攻撃を待っているのだが、これで終わりなのかな? ジャンヌ隊長」


「な、なにを、言っている! は、はくぎんどのは、そこから出られないでしょう!」


 おぉ、完全に焦ってるぞ! まぁ出られないのは確かだが。


「この魔法には、覚えがありますよ。捕らえた者の魔力を吸収し、光の柱として放出させ」


「くっ」


「捕らえた者を弱らせる魔法でしたか」


「……その通りだ」


 仮面の言った通りだったな。


(あたりめぇですよ。ダンナ。しんじてなかったんですかぁ?)


 いや、すまない。仮面を作ったチェルシーが信用できなくてな。


(それは、どうかんですよぉ)


 それでいいのか。お前のおやだろ?


 (せいさくしゃは選べないんすよ)


 ……なるほど。



 さて、ジャンヌ隊長は、動揺してくれたかな。


「どうやったかはわかりませんが。私の使った魔法の効果を瞬時に理解し、対策をしたのは、さすが古代の英雄白銀様ですね」


「驚く事ではありませんよ。ジャンヌ隊長」


 ふむ、どうやらジャンヌ隊長は、俺が魔力を吸収されないように、対抗魔法を使ったと勘違いしてるみたいだな。


 ただ単に魔力無限なだけなんだが。女狼族のみんなも盛り上がってるな。



「おぉ! ヴィルディースが連れてきた、我らの王は、ジャンヌ隊長の魔法を無効化してるみたいだぞ!」


「さすがはヴィルディースさんですわね。あれ程のお方を、探し出すだなんて」


「ふっ、そう言ってもらえると、連れてきた甲斐かいがあるよ」




「盛り上がっているようですが。白銀様は、裁きの牢獄からは抜け出せていない。抵抗はやめる事です!」


【くっ! 白銀様】


 ふむ、ジャンヌ隊長が少し落ち着いてきたな。動揺をさせて、スキをつくのは無理そうだな。


(ふん! なかなかやりますね。純白の乙女め!)


 ズバァン!!【きゃ!】おぉ、白にピンクに黒ですか!


 ドゴォォン!! もわもわ。


 今度は、なんだ! 突然神風が吹いて調査隊のスカートをめくったと思ったら、地面が揺れて、背後から土煙がモクモクと現れたぞ?


 

「コホン! えぇとぉ。お忙しいところ、ちょっとだけお時間いいですかぁ? 白銀さん?」


 背後からフェンリのこえ? 背後の女狼族も騒がしいぞ? なんだ?


 目の前のジャンヌ隊長の顔が青ざめてる。てか泡吹いてるぞ! 俺の背後に何があるんだ……ゴクリ。


「はくぎんさぁん。すぐすむんですがぁ」


「……なんだよフェンリ。さっきまでフェンリルしんぞうを見てたじゃ……でかい、いぬの顔が目の前に……」


「いやぁ、それがですねぇ。お家を外から見るのが、珍しくてですねぇ。せっかくだから撫でて綺麗にしてたんですよ!」


 まぁ家と言っても、元々フェンリは、フェンリル神像の中に居たんだから、家の外を見るのは普段はないだろうから、うれしかったのかな?……はぁほめとくか。


「えらいぞ。フェンリ」


「そうですよね! だからですね。力入れすぎたみたいで、頭もげちゃいました! 頑固な汚れがあったんですよ! あのにっくきコケ!」


「そうかそうか。それで本題は?」


「それでですねぇ。なおせますか、これ。いゃぁ首って簡単に折れるんですね。わたしビックリしちゃいました」


 なおせますかじゃねぇだろ! そんなぶっとい首、折れねぇだろ普通! どんだけ重いんだよ! てか戦闘の中心に持ってくるな! 無惨に壊れた戦いの原因を!!


 なでなでゴロン!


「あ、倒れちゃいました。頭」


 そりゃそんなグラグラしてたら倒れるだろ。あ、女狼族の方に、フェンリル顔が向いた……


【ふぎゃぁぁぁぁ!! フェンリル神様の頭がぁぁぁぁ!! 生首ガァァァ はぅん……】ドササッ! ファサ……。


「どうしましょうか白銀さん! 女狼族のみんなが倒れちゃいました!」


 そりゃ倒れるだろうよ。神様の頭がもげたんだから、もいだ奴が神の中身だって知らないんだし。


 はぁ女狼族は全員気絶、数的有利かずのゆうりすら失ったぞ。どうしよう。

次は月曜日、予定です。



本当は今回で、ジャンヌとの戦いは終わる予定で書いてました。


ただ書くのが楽しくなり、気づいたら、フェンリがフェンリル神像を壊すのを追加していて、長くなりました。


あまり戦ってる感じはありませんが、ジャンヌとの戦い長くなり、すみません。



こんなに更新遅い作品に評価、ブクマ、いいね。ありがとうございます。



そしてユニークも今回で1万になります。


遅くなりましたが1年読んでくれた方、途中から読んでくれた方ありがとうございます。


おかげさまで、書くのが楽しいです。


更新は遅いですが、また読んでください。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ