第25部*愛してる
そして…
6年後
オレは大学を卒業して25歳。
元々得意だった英語を主とした貿易関係の仕事についた。
水城は22歳。
今は病院で看護士として働いている。沢山の人を元気にできるような人になることが目標と言っていた
水城とは一緒に暮らしている
同居、というやつだ。
どちらも仕事で忙しいが、
家に帰ってきた時におかえり、と水城が出迎えてくれるのは
嬉しハズカシ新婚さん★のようで、、
でも
オレらは
まだ結婚はしてないんだ。
……………………………………
あの日。
「あたしを…壱のお嫁さんにして下さい」
水城にそういわれ、いきなりの事で赤面したが、
強く頷いて、両親にいう事を決心した。
そして、
両親に付き合っていると告げた。
反対はされなかったものの、
本当に大丈夫か、と問われた。
オレ達どんな答えが帰ってきたとしても、大丈夫だという自信があった。
だから
「大丈夫、やっていける」
って返事をしたら
すんなり承諾してくれた。
驚きだった。
てっきり猛反対でもくらうのかと思っていたが。
それでも・両親は、
「私たちの都合で二人を出会わせてしまったもの。
こうなったのも、きっと運命よ」
なんていってくれた。
正直に嬉しかった
「よかった」
ぎゅっと水城を抱きしめた。
両親の前だったけど、嬉しくて。
「恥ずかしい〜っ」
と水城がぼそりといったが、
「もう、公認だもんな。」
と、水城の耳元で囁いたら水城が可愛い声を上げて叫んでたっけ。
それからオレらが就職して落ち着くまで
結婚はせずに同居をしていたのだ。
……………………………………
オレらの関係は、
家族で、義妹で、だけど恋人。
だけど
その言葉も今、
変わる
「新郎、新婦入場」
水城と父親がバージンロードを歩んでくる。
ウエディングドレスに身をつつんだ水城はとても見とれてしまうほどとても綺麗で。
「健やかなる時も、病めるときも汝を愛し抜くと誓いますか?」
そう神父に尋ねられ、うなずく。
「はい…、誓います」
多くの人に笑顔を向けられてオレ達は結婚式を無事、挙げた。
最初は怖かった事もあった、
兄妹なのに?
なんて白い目でみられた事もあった。
だけど、大事なの人達が支えてくれたから、
今があるんだ。
「おめでとなーっ!」
陸と海が声を揃えて祝ってくれる。
「幸せにするんやでっ」
なんて陸がいうけど
お前より水城を幸せにできるに決まってんだろ、
と返す。
「水城ちゃん、めちゃ綺麗じゃん!」
和也が水城に詰め寄る。
「え、ぁ。ありがとうございます…」
そこ、頬を染めるなっ
「それに比べて壱は…白、似合わねーな」
ぼそり、と流が言葉の暴力。
ボクシングでいったら、右かと思ったら左でもなく下からきたパンチの威力。。
「今からでも遅くないよ?」
「白のタキシードが似合わなかったくらいでオオゴトにすんなっ!」
「水城」
そう呼ぶと、花が咲いたように照れた笑いを見せる。
…何よりも愛おしい君。
オレは生涯、君を愛していく。。
……*……*……*……*……
「あ、あのね・壱…」
水城がオレの顔色を伺うように尋ねてくる。
「子供、好き?」
何人欲しい、とかそういう事かな、と思い
「好きだな、何人いてもいいくらい」
と答える。
実際、
オレらの子供ができたら親ばかっていわれるくらい大切にするよ、
だって水城とオレの子だから
そう答えると水城が顔を真っ赤にする。
「壱、あのね…」
そして
内緒話でもするかのようにオレの耳に口を近づけた。
「…へ?」
空耳でなければ
子供が、できたらしい
おめでたいことに双子で。
それを聞いて思わず顔がにやけてしまう。
親ばかになる日もそう遠くなさそうで、、
僕らは
新しい家族と共に
歩んでいく
未来へと
……………………………end*
ここまでお付き合い下さってありがとうございましたっ! 本当に嬉しく思います。 またいつか違った作品でお会いできたら嬉しいです。でゎッ!゜゜)ゞ