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恋の蕾  作者: カラフル★
22/26

第21部*双子



学校…

行く気になんかなれないな…


朝起きて水城はベッドでうずくまる。


でも、壱に心配掛けたくなんてない。

だから

「大丈夫か、水城?」

「うん、大丈夫だよっ☆

いってきます」

笑顔で家を出てきた、、



だけど怖いよ


学校について、足取りが重くなる。


「聞いたぁー?水城さんお兄さんのこと好きなんだってねー?」

「うわ、ありえなくね?」


教室へ行く途中、

そんな会話を聞いてしまい、びくっとして立ちすくんでしまった。

水城がいるのに気付いてないのだろう。会話が続く。


「へー、ほんとー?」

「あはは、遊びとかなんじゃないー?あーゆう子でも…」

「ちゃうよ」

盛り上がっていた会話に水を差すように冷静で鋭い言葉が切り込んだ。


「水城は遊びやないで。」

「あんたと違うてな」


陸と…

女の子の声、、関西弁?



「あんた、今の彼氏と遊びで付きおうとるって言うとったやろ」


っなんで、その事!?、と指摘された子は、声を上げた。


「あんたらみたいに

ホンマもんの恋もした事のない人には、人の事悪く言う資格ないんやでっ」


そのどすのきいた声に怯んだように、

「何なの、あなた達…?!ね、行こ」とその場から立ち去った。




会話を聞いていた水城はぺたん、とその場に座り込んだ。


こんな、遊びだなんて悪意のある噂をされるなんて、思わなかった。


「ー…っ」

噂なんかが痛くて。

でも

庇っていてくれた人がいるなんて思ってなくて、、

泣けてきた。



「え、あれ、水城!?」

声に気付いた陸が水城をみつけ、駆け寄ろうとしたところを

姉の海が陸を押しのけて水城に駆け寄る。


「え、水城チャンー?!どうしたん?」

そして、うずくまっている水城の背中をさする。


大丈夫なん?!


声をかけられ、さっき庇ってくれた女の子だと気づき、

尋ねる、


「…どうして?」

私を庇ってくれるの?

助けてくれるの?



「陸から聞いたん、

水城チャンら、義理の兄妹なんね」

そういわれてこくっと頷いた。

「家の(女たらしの)陸を振るくらい、お義兄さんを好きなんね

それなのに、あんな事言われて…

辛かったやろ…?」


「…っ」

ぽんぽんっと肩を叩かれて思う、頭を叩いて応援してくれた陸と似ている、と。



「ウチは、陸の双子の姉の

中村 海<ウミ>やっ」

そういって、海はにかっと笑って答えてくれた。


「こんな奴でお恥ずかしいけど、一応・俺の姉なんや」

「こんな奴とはなんやっ!あんたお姉様に向かって何ゆーとるんん?!」

あぁん?としかめっ面で陸に詰め寄る海。

が、陸も負けない。


「自分ら双子やろ?!差なんかあらへんやんっ」

そんな姉弟ケンカを目の前で繰り広げられ、なんだか辛い事も吹っ飛んでしまうような気がした。



「大丈夫やっ!うちらが守ったる!」


海と陸が協力してくれるんだったら

なんだかとても心強い気がした。

はやめにアップしました、夜も出せると思います

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