第17部*未来・決心
8月の夏休み、水城とデートをして過ごした。
一緒にいられるだけで、ただただ嬉しくて。
色んな場所に行った、
いつか水城とこれたらいいなって思ってた場所や
動物園や
景色の綺麗な町、、
水城とだから楽しかった
……………………………………
明日は、水城の16才の誕生日だ。
明日といっても、今はもう夜の11時過ぎだから・あと一時間もない。
水城に渡すプレゼントはちゃんと、前から用意していた。
2ヶ月前に付き合い初めてから、デートでみつけ買っていたものだ。
水城に、と決めていたそれを持参して
水城の部屋でくつろいでいた。
「それ、プレゼント?
用意してくれてるんだねっ♪楽しみっ」
…っていうか、オレが一番楽しみにしていたのかもしれない。
大切な女の誕生日なんだから、ちゃんと祝ってやりたい。生まれてきてくれて、ありがとうって
「あの‥ね、お義兄ちゃんにはお祝いしてほしいの」
「当たり前だろ。っていうか、祝ってやりたい」
そういうと水城は赤面して俯いてしまう。
「おめでとう、水城。」
「ありがとう」
ふふっと笑って水城は本当に嬉しそうな顔をする。
「16才になったよ」
そういえば、そうだったな。
もう16なんだな。
「お義兄ちゃんに少し追いつけたよ。2才差になったんだよ?」
オレの誕生日は11月だから、まだ18。2才差か。。
少し、距離が縮まったような響き。
3ヶ月経てば、すぐ3才に戻ってしまうけれど。
「あぁ、そうだな、おめでと」
そういって水城の頭をなでると、
「むーっ。もう、やめてよぉ」
水城がムスッとした表情になる。
「お前が可愛くてな」
冗談っぽくなだめてみるが、
「やめてよ!」
なぜか、逆効果。
「私…もう、子供じゃないんだよ!」
ぱしっと、頭にのせていた手を払いのけられた。
そして、水城は俯きながら続ける。
「お義兄ちゃん、私…っ」
心なしか、水城が色っぽくみえる
「‥壱と、一緒になりたいよ…」
水城の、決心したかのような言葉になんといっていいかわからなくて。
それでも、言葉の意味は理解できた。
水城の全てを受け止めたい。
そう思ってしまう、オレがいた。
「水城‥」
水城のことが愛おしくてたまらなくなって、抱きしめ、
そして、唇を奪った。
「‥っ」
そして、月明かりの下、ベッドに横たわる。
水城の上に馬乗りになって、キスをする。
「っ…ん」
その声が可愛くて。。
壱に触られたところが熱くなる。
首筋、腕、胸、お腹、おへその下…。
全部が白くて綺麗だった。はだけた姿さえ可愛いと思ってしまう。
「お願い‥っ」
水城が、ぎゅっとオレの首に手を回して呟く。
「例え、離ればなれになったとしてもあたしの事想っていて」
多分、水城が心配していることは両親に見つかった時や周りの反応。
オレ達は本当の兄妹なんかじゃないけど、
周囲は本当の兄妹だと思っているから、もしキスや、こんな事をしていると知ったら何というのだろう。
離れ離れになってしまうのだろうか
水城は、それを気にしているのだろうか?
「‥ばか。」
離してなんか、やんねーよ。
それに、比べれば
可愛すぎる、願いだった。
「オレはお前の事、いつだって考えてんだから」
オレは、水城にオレの事をもっと近くで感じさせたい。
ずっと水城の事を想っているからって言葉で表しきれない分は行為で表していきたい。
そして
オレ達は一緒に夜を過ごした。
また夜11時頃に投稿できると思います♪