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*プロローグ*禁断の想い
ACT・1
「お兄ちゃん」
そういって微笑んでくれていた無邪気で純粋なあの頃。
でも、今、僕らは禁断の恋を犯してしまっている。
−ー…いつからだろう、あの凛としたはずむような声で、
「義兄ちゃん」と呼ぶようになったのは。
この想いは、
この恋は、
純粋な気持ちだけじゃ叶えられない。
けれど、
君を抱きしめて何からも守りたいから。
だから
僕は闇にでも染まってやる。
僕は、、
あの日、
君に出会った瞬間から
君にはまり、
そして溺れるような苦しく切ない恋をした。