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準備をすましたリューガ達だったが、ギルマスから連絡があり、

「調査についてなんだけど、もう少し後になりそうなんだ。君たちに頼む前に別のパーティーの人に頼んでたんだけど、なかなか帰ってこないから調査をお願いしたわけなんだけど、ついさっき帰ってきたんだ。それも全員重傷の状態でね。 それで彼らが回復してから事情を聴くことになったんだ。だから、別の依頼もいくつかあるからそれをこなしといてくれる? 事情を聴けたらまた呼んで説明するよ。」とのことだったが、リューガとしてはもう少しほかの3人と仲を深めたかったのでちょうどいいと思っていた。それについては他のメンバーも思っていたようだった。

そして、数か月がたちようやく調査することになった。ギルマスから戻ってきたパーティーがどこまで調査していたかや危険な地点などの説明を受け、準備万端で出発することになった。辺境の森の中を歩いているリューガ達は何も問題なく未調査の領域へと踏み込もうとしていた。ここでボッシュがここからは未知の領域だからいったん休憩して何かあった時のために体力を回復させとこうと声をかけた。そして休憩することになったのだがロールが何かに気付いた。

ロール「なんかこのあたり明らかに誰かが魔術を使った跡が残ってるんだけど、誰だろう?」

ウェントス「確かに変だわ。でも、戻ってきたパーティーには魔術を使える人はいたけど回復魔法のはずよ。これは攻撃系だわ。それに、彼らが来るよりもっと前のような感じがするわ。」

 そこでリューガはこの後に見覚えがあった。

リューガ「あっ、これ俺だわ。里で修行していた時父さんの部下に色々教えてもらったんだがその時のかもしれん。」

ウェントス「えっ!? ということは、あなたの生まれ故郷近くにあるということなの?」

ボッシュ「それは驚きだ。ご近所ってことだったのか…信じられんな。」

リューガ「まあそうだな。俺は母さんにマリーに行ったほうがいいといわれたからな。あの時、途中でハプニングがあったから時間かかったが意外に近いことに俺も驚きだよ。」

といった会話をしていてリューガが話し終えた時だった。


ロール「大きな魔力を持った何かが近づいてくる!! かなり怖い…」

ウェントス「ただものじゃないわね。みんな、気を緩めてはだめよ!」

3人は厳戒態勢だったが、リューガはこの気配を懐かしく感じていた。

ボッシュ「おい、リューガどうしたんだ!? 危ないぞ!」

リューガ「みんなごめん。この気配実は…」と話している最中、地面がどしんと鳴り突風が吹き荒れた。

そして風がやむとそこには体長40メートルくらいの銀色の鱗で覆われ金色の瞳をしたドラゴンがいた。


???「何やら人間の気配とともに我の息子に似た気配を感じると思ったが、やはりリューガだったか。どうしたのだ?」

リューガ「久しぶりだね、父さん。母さんたちは元気にしてる?」

ボッシュ「えっ? もしかしてこのドラゴンってリューガのお父さんなのか?」

アトラス「そうだ、我はアトラスという。そしてそこにいるリューガの父である。リューガよ、あの人間たちとはいつ会ったのだ?すごく仲良さそうにしているが?」

リューガ「彼らと会ったのは旅立って何日かした後に魔物に囲まれてるところを助けたんだ。色々教えてもらったり話をしてたら仲良くなったんだ。今彼らとパーティーを組んでいるんだよ。」

アトラス「そうだったのだな。なぜここに来たか事情を聴きたいところだが、もうすでに夕方だ。久しぶりに家に来るか? この辺で野宿を勧めんぞ。」

ウェントス「突然すみません。私たちがあなたたちの里へ入ってもよろしいんでしょうか? 私が見た本では龍族は人間と距離をとってるという内容のものを見たのですが…」

アトラス「別に構わんよ。ただ一つ誤解を解いておくが、距離をとっているのではなく大昔人間と約束をして不干渉でいこうと決めたからだ。まあ、この先のことを考えるとそうもいかないようだがな。」

ボッシュ「ところでアトラスさん、里までどのくらいかかるのでしょうか?」

アトラス「そう時間はかからんぞ。 我に乗るがいい。 こう見えても昔はよく人を乗せていろいろしていたものよ。」

3人「「「えっ!!??」」」

リューガ「やったあー! 久々に父さんの上乗れる!」

とリューガはめちゃくちゃ喜んでいたが、ほかの3人は驚きのあまり気絶した。

そして3人が復活した後、彼らはリューガの父に乗せてもらい、里へ向かった。


彼らの反応は様々だった。

ボッシュ「まさかドラゴンの上に乗る日が来るとは。これは夢なのか?」

ウェントス「すごーい! 景色最高!!」

ロール「……」


そして、ドラゴニアに入り、リューガの家に着いた。リューガが帰ってきて母は興奮していた。


ジェイシー「おかえり、リューガ! お母さん張り切って料理作るね! 後ろにいる人たちはどなたかしら?」

リューガ「ただいま、母さん。 彼らは仲間なんだ。 旅立った後偶然魔物に囲まれているのを見つけて助けたんだ。今はパーティーとして一緒に活動しているよ。」

ジェイシー「そうなのね、みんなリューガのことよろしくね。」

それから母はゆっくりしていってねと言い、キッチンへ行った。そして約1時間後夕食を一緒に取ることになった。そして食事が終わった後リューガは父にギルドから依頼された内容、被害状況などを話すと父はとんでもないことを言ったのだった。

「あの辺りは、本来人間が立ち入るべきところではない。できるなら、立ち入り禁止してほしいところだが… 我が話したほうがよさそうだな。 明日我が事情を話すからギルドの長に会いに行こう。」

なんと、父が帰りは同行することになったのだ。そのことにリューガだけでなく、3人も驚きだった。

さらに3人を驚かせたのはこの後の発言である。

アトラス「我は龍族を束ねる龍王だからな。そのほうが誰しもが納得するであろう。そして被害を抑え込むことができるだろうし解決するはずだ。」

なんとリューガの父は龍王であるとわかり、3人はかなりビビった。

そして次の日の朝、マリーへ向けて出発した。



あと1話ほど今日投稿します。

リューガ達はマリーに戻るがどうなるのでしょうか?

次話もお楽しみに!

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