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その後、リューガ達は何も問題なくマリーについた。そこで身分証明をしなければいけないと思っていたリューガだが、何も問われることなく街に入ることができた。
そのことを、ボッシュに聞いてみると「さっき通った門があるだろ? あそこでは実は善悪を見極めることができる魔術が張りめぐらされていて盗賊とか魔族とかの侵入を防ぐ役割があるんだ。まあどのようにしてできているのかはわからんがな。」とのことだった。リューガはこんな便利な魔法があることに驚いた。その旨を聞いたウェントスは「あなたの強さも私たちから見たらかなり驚くけどね。」といい、ほかの二人は「確かにその通りだ。」と同時に言われ少しへこんだリューガだった。
歩いていると、通りには屋台などが並んでいてかなりにぎやかだった。ボッシュが後でおいしい店があるということで行くことにした。(ギルドで用事が終わった後行ったがめちゃくちゃうまかった。)
そして、ギルドにつき冒険者登録をすることになった。ウェントスが事前にこう忠告した。「あなたの魔力量は抑えとかないと周りに目を付けられるわよ。そして抑えたとしてもあまり多すぎないようにね。じゃないとここのギルドマスターに何されるかわからないわよ。」と言われ、リューガの中でここのギルマスは注意しなければならないと心の中で思った。
その後、魔力測定などが無事終わり変に目立つことなく登録がすました。そして4人で依頼書などを読んでいた時だった。
???「君見かけない顔だね。ついさっき登録したのかな? それにしても、君実力隠してるよね? 君の本気で戦うところみたいな。 後で闘技場で勝負しない?」と声をかけられた。
リューガは「いいぜ。でも訳あって本気出すとまずいんだ。だから本気ではないが受けてやる。」と返事したが、ボッシュ達があちゃーって感じのポーズをとったのでリューガは何事かと思い気になったが、謎の男は俺の手を取って強制的に闘技場へ連行していった。
その後、かなりの人数の冒険者や受付の人たちが闘技場に集まり、試合を今か今かと待っていた。
???「そういえば聞いてなかったけど、君は何の武器を使うんだい? 私は剣を使うんだけどね。」
リューガ「俺も実は剣を使うんだ。まさか同じ武器とは思わなかったがな。こっちはいつでもいいぞ。」
龍牙は前世小学校の時から大学まで何かしらの武術をやっていたが、特に、剣道は一番自信があったので、転生した後、父の部下からこの世界での剣術を習っていたのだ。部下の人(龍)いわく、すごくセンスがあるとのことだった。
???「ほう、そうなんだね。これは楽しめそうだ。じゃあこちらからいくよ!」
そして謎の男とリューガの試合が始まった。
ーとある冒険者の心の中での独り言―
あの人と対決している男かなり若いな。あの人に目を付けられるのは実力はあるんだろうが、まあ勝てないだろ。なんせ「剣聖」と言われるほどの実力を持っているしな。ていうかあの男いいよな、ギルマスと戦えるなんて羨ましいぜ。
ー副ギルドマスターの心の中での独り言ー
まったく、あのマスターは自由奔放すぎて仕事をしないから、戻ってきた際に仕事するように言おうと思っていた矢先に、こんなことするなんて。しかし、相手の彼は中々の実力があるように見える。しかし、あの人が勝つでしょう。
勝負が30分ほど続いてかなり会場も盛り上がったが勝ったのはなんとリューガだった。その時のギャラリーの反応は彼を称賛するものばかりだった。これには、副ギルドマスターも驚くことしかできなかった。
???「いやあー、まさか負けるとは思わなかったよ。君強いね、あとでゆっくり話したいんだけどいいかな?」
リューガ「もちろんいいですよ、ギルドマスターさん。」
ギルマス「あちゃ~ばれちゃったか。 後で会議室に来てね。色々聞きたいこととかあるし。」
短い会話をした後、リューガ達は会議室へ行くこととなった。
ギルマス「さっきの試合ありがとね。私の名前はアランというんだ、よろしくね。久しぶりにあんなに体を動かしたよ。君は一体何者なんだい? まあ、さっき訳アリって言ってたから深く追及するつもりはないけど。」
リューガ「こちらこそありがとう。アランさんよろしく。あまり人の前で言えないことだから助かるよ。ところで、話っていうのは何だ?」
アラン「そうだね。話というより依頼なんだけど、受けてくれるかい? 君の実力を見込んでやってほしいんだけど。 もちろん、仲間である3人もいっしょに行ってくれてもかまわないよ。」
リューガ「その依頼ってのは何だ? 俺に関してはまだ冒険者登録したばっかりだぞ。」
アラン「君たちには、辺境の森を調査してきてほしいんだ。そこは最近ではデスフォレストというふうにう人がいるほど、危険地帯なんだ。過去に、私の見込んだ冒険者を何人か派遣したけど帰ってこないんだ。行ってくれると助かるんだけどどうかな? もちろん無理強いはしないよ。」
リューガ「わかった。行ってくるよ。
アラン「ありがと、助かるよ。君たちのために全力でサポートするから頼んだよ。」
そして、依頼を受けたことをほかの3人に話し、了承を得ることができた。
2日後に出発することになった。しかし、そこで彼らは思わぬ出会いをすることになる。
徐々に1話の文字数が増えていきます。
また明日以降、投稿します。
さあ、だれと会うのかワクワクしますね!