↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
29/32

第28話 破滅の炎

更新かなり遅くなりました。

ちょっとリアルが忙がしかったり……

これからは週3更新くらいを目安に考えてます。

 喋る剣……これはあれだな。インテリジェンスウェポンってやつだ。だって漫画とかで見たことあるし。


「つっても攻撃が通じねーんだよ」


 俺は悪態を吐きながら次々に繰り出される炎ブレスを避け続ける。レイダスとロムも危なげなく避けているようだ。


『そりゃそうだうよ。俺っちに言わせりゃあんな攻撃で災炎龍は倒せねーよ』


 だが使える手段は全て使った。俺が出来る攻撃の全てをアイツに試したつもりだ。


「まさか、お前に特別な力があるとか!?」

『ねぇよ!最近造られた普通の剣な俺に何期待してんだ』

「じゃあどうしろって……言うんだよッ!」


 瞬間的に足に魔力を集め爆発的に加速。同時に魔力防御を展開し、災炎龍の体から迸る熱を防御しながら跳躍。最後に電撃を無詠唱で剣に纏わせ思いきり切りかかるが、足で迎撃されてしまい、金属同士がぶつかった様な耳障りな音が周囲に鳴り響く。


「……お前硬いんだな」

『……相棒、俺っちの固さを確かめる為だけに切りかかったの?』


 まぁコイツが普通に売ってた剣にしては異常に硬い事は、先程までの戦いで十分に分かってはいたのだが。


「おい、エイト!さっきから何一人でぶつぶつやってんだ!」

「頭がおかしくなっちまうにはちと早いぜ!」

「大丈夫だ!ちっとばかし混乱する事態が起きてるが大事じゃない!生き残ったら説明する!」


 俺達の顔は、きっとこれ以上に無いほど真剣な顔をしているはずだ。

 何だかんだ言って戦闘開始直後はまだ余裕もあったし、勝てると思っていた。だが蓋を開けてみれば向こうは本気を出していなかっただけ。自分の見通しの甘さが招いた事態だ。


『なぁ、相棒。1つだけトカゲ野郎をぶっ潰す方法があるぜ?』

「な!?ホントかよ!もっと早く言えよな!?」


 方法とやらを話す剣の声音は、いっそ鉄でも切れる様な鋭さだった。

 そしてその方法はかなりの危険を冒さなければならない。

 俺ではない。俺の「仲間」が危険なのだ。だが災炎龍を倒すにはこれしか無いのかもしれない。


「レイダス!ロム!俺に作戦がある!」

「了解、聞かせてくれ」

「やっとかよ、勇者様」


 俺達は災炎龍の攻撃を避けながら作戦を詰めていく。


「任されてくれるよな、二人とも!」

「もちろんだ!俺達の命は勇者に預けよう!」

「あ、おいレイダス!勝手に決めんな!……ま、返事は決まってるけどな!」

「期待してるぜ!ま、勇者が護られるってのも変な話だけどな」


 冗談を言えば少し場の雰囲気が柔らかくなる。……相変わらず周囲は炎ブレスのせいでぼこぼこだったり木が燃えていたりで地獄の様相だが。


 そんな事を考えながら俺は戦線から下がる。その時に魔法《気配遮断》を発動させる事も忘れない。

 これで災炎……トカゲ野郎の正面から相手をするのはレイダスとロムだけになった訳だ。


 俺が失敗すれば二人は長く持たないだろう。レイダスは暫くは耐えられるだろうが……ロムは少し心配だ。

 彼は剣と魔法を駆使して戦う。防御は魔力防御を使っていた。だが魔力防御は簡単に突破されてしまうのだ。つまり身体能力のみで攻撃を避けなければならないのだ。

 それに対してレイダスは普段から回避を多用する。つまり慣れがある。


「耐えてくれよ……!」


 口に出して願い、十分なラインまで下がった俺は、切り札の詠唱を始める。

 ただ知識としてしか知らないこの魔法。もちろん練習なんてしなかったし、そもそも練習をする場所なんてあるハズも無かった。


『世界を照らす始まりの光』


 白く柔らかい光が俺の周りを照らす。光は回復効果があるようで、俺の体力を多少回復させる。


 トカゲ野郎にバレないか心配だったが、奴はレイダスに夢中な様だ。

 レイダスは尻尾による攻撃を横にステップしながら躱し、お返しとばかりに尻尾を切るが、表面を浅く削っただけに終わった。


『始まりはいずれ終わりを迎え』


 瞬間光が黒く染まり、周囲が闇に堕ちる。


 ロムはと言えば、自信に速度上昇の《エンチャント》をする事で辛うじて攻撃を回避出来てる様だ。俺が居た時には時折魔法攻撃をする余裕を持っていたが、今はそんな余裕などあるはずがない。既に《重力剣(グラビティソード)》2本の制御も手放している。


『光は終焉を齎す火と化した』


 俺はただ知識にある詠唱を朗々と声に出していく。ともすれば魔力の制御が効かなくなってしまいそうな、そんな圧力を感じながら魔法の発現を強く願う。

 既に周囲の気温は急激に上昇し、災炎龍の周囲に近い温度となっていた。

 しかしこの熱は術者にだけは届かない。完璧に魔力を制御している証だ。


『薪が燃え尽きるまで』


 闇が一ヶ所に集まり、野球ボール程の黒い炎の球体を形成する。漆黒の炎球は全てを呑み込んでしまいそうな、得体の知れないなにかを纏っていた。


『消える事は無く』


 全てを燃やす破壊の意思。それがこの魔法を発動するのにもっとも重要なイメージだ。


 破壊し尽くすまで消えない炎、消せない炎。始まりの光と対となる終焉を告げる破壊の火。


『火は赤く赤く揺らめいた』


 漆黒だった火は一瞬にして真紅に変わり、その球状を崩す。どこまでも広がっていってしまいそうな火がゆらりゆらりと揺れる度、空間をも軋ませる。


 全てを焼いた古の魔法。そんな魔法の力をようやく感じ取ったのか、トカゲ野郎はこちらにブレスを吐いてきた。


「エイトッ!」


 レイダスが叫ぶが、問題では無い。俺が生み出した真紅の火は災炎龍のブレスをも呑み込みさらに紅く燃え盛る。


 そして魔法は完成した。太古の神をも呑み込んだ深き炎獄。


『ようやく完成したかよ。そんじゃそれをアイツにぶつけてやれば終了だ!』

「レイダス!ロム!全力で下がれ!!」


 その声を聞いた二人は直ぐ様後退、災炎龍はと言えば退く二人には目もくれず俺を凝視していた。


「いくぞ、トカゲ野郎!散々やってくれた分、全部返してやるよ!」


『《破滅を示すは創始の光(バーンフィーニス)》!!』


 災炎龍は俺が放った炎球から逃げる様に背を見せた。……だがもう遅い。

 炎球は一瞬にして巨大化し、炎王龍の巨体ごと呑み込んだ。

誰か厨二的センスを分けてくれ……

いや、もっと詠唱とか魔法名とかカッコよくなるはずだったんや……

それと期間開けちゃったから、設定とか色々忘れちゃったテヘペロ


ちなみに災炎龍討伐に今回の魔法はかなりのオーバーキル

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。