【21】
「ま、何にせよ、これで五千万程度の価値はあるレアアイテムと言うか、スキルが手に入りましたねぇ」
「いや、それはそれだ!」
後で、確実に五千万の借りは払って貰うとういういは顔で言っていた。
みかんは思わず冷や汗混じりになったが、敢えてそれ以上の言及を避けた。
なんとなくだが、この場で弁償しろと言いかねないからだ。
「ま、なにはともあれです。完全攻略おめでと~って事で」
何処と無く、誤魔化し半分にその場を締め括ろうとしたみかんであった。
思えば、本来なら半年は掛かる筈のオナハの塔を正味二日で踏破してしまったのだから……後々、他のパーティに恨まれないか心配だ。
例えば、マップを製作して売ろうとしていたパーティとかは、確実に商売あがったりである。
取り合えず、街に帰ったら自分達が攻略したと言う事は伏せて置こうと、地味に思っていた。
「そう言えばさ?」
「うん? ど~したです?」
「まぁ、色々良くわかんないんだけど……一つだけ、スゴく気になる事があるんだよな」
「スゴく気になる事?」
ういういの言葉にみかんは小首を傾げた。
「みかんの年齢だよ」
「お、およ?」
みかんは眉間に皺を寄せた、
彼女の年齢。
それは言わば禁忌に近かった。
「は、二十歳かな~?」
みかんは目線をあさっての方に向けて答えた。
確実にとぼけてますって顔だった。
ういういは嘆息する。
「……数年前まで年上だったヤツが、今じゃ年下って時点でおかしいだろ? 実際はどうなんだ? そもそも、さっきのヤツってアレだろ? なんか歴史辞典とかに出て来そうなレベルのヤツだろ? そんなのと知り合いなわけで?」
「うぐぅ………」
みかんは口ごもった。
凄く痛いトコを突かれた顔だった。
「う、ういういさんにしては鋭い……」
「私にしてはって……メチャクチャ馬鹿にしてる台詞だな」
「それもまた、鋭い」
「コラコラッ!」
更に驚いた顔のみかんがいた所で、ういういの眉間に怒りマークが出来た。
「大体だ? カオス・ドラゴンの封印とかもだ、いかにもリアルタイムに私はいましたよと言う感じの言い方だったじゃないか?」
「ぐはっ!」
「そしたら、最低でも五十年以上……いや、子供って筈がないから七十歳とかに……」
「さ、さぁっ! 次なるダンジョンに出発しますよ~っ!」
みかんは全力ですっとぼけた。
果たして、みかんの実年齢はいかほどなのか?
それは今の所、世界の神秘と同等の謎であった。
………と、言った所で、次回に続く!




