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居眠り伯と万能の天才公爵  作者: 中里勇史
ニークリット公国軍

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ファッテン伯

 オルドナ方面軍は、ファッテン伯の城館があるカルトメイメンに向かった。負傷者を残置し、部隊を再編するためである。


 ファッテン伯ヴァル・テルテトール・ズドロテスは、ウィン一行を大いに歓迎した。この男は前伯爵ヴァル・テルテトール・ガミロテスの実弟だ。七年前の海賊騒動によって爵位を剥奪された兄に代わって伯爵になった。この海賊騒動を起こしたのがウィンであり、ズドロテスはウィンに実に好意的だった。

 ファッテン伯は負傷者の受け入れを快諾し、消耗した武具の調達その他の補給面についても全面的に協力した。


 彼は、壊滅したナインバッフ・グライス軍の再編にも着手していた。ファッテン伯軍四五〇〇を中核に、ナインバッフ公(ケルヴァーロ)が率いていた残存兵力をファッテン伯領に糾合してヌヴァロークノ軍に復讐するのだと語った。

 ナインバッフ公とカルナックタイン公が討ち死にした今、ナインバッフ・グライスで健在な諸侯の筆頭格がファッテン伯である以上、彼がナインバッフ・グライスを率いるしかない。そして、彼には戦うべき理由があった。

「諸侯が海賊行為を働き、他国や他の諸侯の船に危害を加えていた。テルテトール家の断絶すら覚悟しておりました。しかしナインバッフ公が『当事者の処分だけで十分』と強硬に主張して、今に至ります。ナインバッフ公の恩に報いなければなりません」


 ファッテン伯はナインバッフ・グライス軍と共にオルドナ方面軍の指揮下に入ると宣言した。だが、ナインバッフ・グライス軍の再編成にはまだ時間が必要だ。その間にヌヴァロークノ軍がどう動くか、オルドナ伯領の情勢がどう変化するか、読めない。

 ウィンは、しばらく考えてから方針を示した。

「ファッテン伯は引き続き、カルトメイメンを拠点としてグライス軍の糾合と再編に注力していただく」

「して、グライス軍の再編が成った際はいかように動けば?」

「クーデル王と決着をつけるのさ」

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