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４
「分かるんだよね、フェロモンに混じってる他人のフェロモン。おれ、ヤリチン嫌い、無理」
は？何だそれは？
遠ざかる背中をただ見つめるしかなかった。
お前は俺の運命なんだろ？
ただ一人の半身なんだろ？
あらゆる障害をも打ち砕ける強い絆で結ばれているんだろ？
これまで抱いてきた奴らが何だっていうんだ？
これからはお前だけだというのに。
俺が悪いのか？
もっと早くお前を見つけられなかったから？
安い性欲に溺れ、現実から逃げてきた俺が悪いのか？
神様、用意してあったならもっと早く寄越せよっ！
孤独な俺に何故光を見せたんだ？
さらなる絶望に突き落とすためか？
あんたは、悪魔だ。
