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男が女の首を切り落とした。

周囲には切り落とされた首が、他に4つあった。

血みどろの中を5つの首が転がっている。

音もない灰色の空間に、狂気に満ちた男の両目だけが光っていた。

10の空洞の瞳が俺に向く。


やめろっ!


飛び起きたらスマホのアラムが鳴っていた。

全身びっしょり汗をかいている。

視線を振り払うようにベッドから出て、シャワーを浴びた。


今日から高校3年の新学期が始まる。

また退屈な一日が始まるんだ。


俺は色のない世界で一人、立ちすくんでいる。


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