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プロローグ

見つけた。

運命の番だった。


この世に生まれ落ちてから、生きる気力もなく流れに身を任せていた。

毎夜の悪夢に苛まれ、現実と夢の境界を彷徨っていた。


生きる価値なんてあるのか?

いい加減、うんざりだ。

もういいだろう?

過去を引きずっていては、未来へは進めない。


彼を見つけた瞬間、理解した。

ああ、このための存在意義だったんだ。

初めて心から笑うことができた。

やっと、ようやく、希望を見出した。


神など信じないが、感謝した。


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