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半月

師父には、黙っていた。


あの「村」はいわゆる「賊」と二足の草鞋を履いていた。


師父と出会う前、私は川を使った人足の用心棒をやっていたことがあり、あの「村」のことは知っていた。


役人たちには知られていない「賊」の拠点であり、表向きにはない村だが、今の我々に役人がいない「村」での補給が必要だったから立ち寄ったに過ぎない。


我々108星、師父の元に集ったのは、この社会ではどうしようもない食い詰め者や元犯罪者も多かった。


108星、我々108人は「天」に元々住んでいた者であり、天帝に逆らった「罪」により封じられていたそうだ。


難しいことはわからないが、今の帝のおじいさんの勅使が調子こいて我々が封じられていた石碑を壊し、我らの魂は解き放たれた。


天の罪人である我々には身体の一部に印があり、民の役に立つことで罪を贖い、天に戻れるという。


その「首領」、師父の罪は天帝よりも魅力的であり、民に対して優しかったことだそうだ。あまりに優しく、誰よりも自分に厳しかったが為に、天から追放されてしまった。


天女様は嘆いた。それは師父の罪ではないと。

誰より優しく、温かい清らかで大いなる大樹は、決して天帝に仇なすものではないと。


天帝は108星として、清樹を人ではなくうさぎとして下ろされた。人に嬲り殺されれば、この清らかな魂は、天に召された時に穢れていると。


だが、清樹は今持って変わらず、清らかな大樹であり、偉大なる魂であり、人の夢を預かってくださる存在である。


今の帝をお認めになる「天」などよりよっぽど、私にとっては、唯一の方。


「・・・っ、・・・ぐすっ、こ、ごめんな、いつまでも泣いている場合じゃないんだけどさ」

「いえ、師父。すいません、補給しようなどと言ってしまったから、師父に余計に負担をかけてしまいました」

「いや、ごめん。本当にごめん。なんだかさ、やりきれなくて。せっかくのご厚意だ。鄭でお金に変えて、絶対に安徽まで辿りついてやるぜ!天女様にさ、ふざけんなって言ってやる」

「はは、師父に言われたら天女様も焦るでしょうな。さて、もう月も半分欠けて、新月の頃には鄭まで辿りつくでしょう、師父、少し、おやすみください」

「・・・すまない、心配させたな。ありがとう。今夜は先に寝させてくれ」

「いえいえ、師父、本当にありがとうございます、おやすみなさい」


腕の中で眠る愛しい、優しい人。

ありがとう。

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