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#5能力を確認しよう

まずはステータスの確認かな?

……ドキドキ……

「シェリー、私のステータス出してくれる? 」

「ブンっ」と画面が出てからシェリーの「……はい」が聞こえる

ふふっ、声を出す努力をしてくれてるのよね

その気持ちがとても嬉しかった


「え〜っと

《ステータス》は……


名前・種別・職業・レベル・

体力・魔力・攻撃力・防御力・

すばやさ・賢さ・運の良さ」


と並んでいる


「私は異世界人で旅人なのね……

まぁ確かに旅を始めたばかりだしね……」

そのうち何かの職業に就けるのかな?


「レベルは【3】……

さっきの戦闘で2上がったって事かしら?」


「その他のステータスは……

体力以下、概ね2000~3500」


んっ!?これって強くない? 強いよね?!……

比較対象がないから断定出来ないけど……

何かおかしくない?!

レベル3でこれは流石にないでしょう……

……異世界人はこんなステータスな訳?

もしかしてチートステータス?


☆☆☆☆☆☆


「あっ、あの……」

自分の思考に没頭していた私は

シェリーの小さな声を聴き逃した……


☆☆☆☆☆☆


う〜ん

……ステータスに関してはとりあえず置いておこう……


そして更に分からないのは《スキル》


「スキルレベルが50って……

スキルにもレベルがあるって事?

スタート1からじゃないの?」

あまりに訳分からなくて声に出ていた


「サクラ様……宜しいでしょうか?」

あっシェリー……

そっか、シェリーに聞けば良いんだ


「シェリー、分かる? 」


「はい。ステータスに関してはサクラ様の考えられた通り『戦闘』により変動致します

先程の戦闘にて『レベル3』へ上昇致しました

そしてスキルレベルは戦闘以外の行動により変動致します」


「戦闘以外……」

「はい、サクラ様のスキルレベルもスタートは1からでございました

今回のレベルアップは『倒した魔物を解体した事』それと……」


何故か言い淀んで居るシェリー

「それと? 」相槌を挟み続きを促す


「ワタクシに話し掛けた事・名前を付けた事・

更に……ワタクシを『仲間』だと仰って頂いた事……以上の行動によりレベルが50へ上昇致しました」


「? ……なるほど……

よく分かんないけど……

そんなに一気にレベルアップするって事は

なんかイベント的な事だったのかなぁ〜」


……でもそんな事でレベルが50もアップしたならラッキーだよね

最初が1だから49アップしたって事か……


「じゃあ、レベルが上がるとどんな効果があるのかしら?」


「……はい、ステータスレベルは戦闘により各種のステータス数値が上昇致します

ただ……サクラ様は基本ステータス値が高いのでレベルが上昇しても数値の変動はしばらくはないのではないかと思われます」


「……なるほど……

やっぱりこの数値はおかしいって事ね」


「スキルレベルは主に『解体出来る魔物の種類・ランク』『解体に要する時間』『ドロップアイテムの質や量』に影響を与えます

魔法に関しては『威力』や『精度』『消費魔力』に影響がございます」


「ふむふむ、なるほどなるほど……」


「その他、特殊スキルに関しては……

どの様な影響があるのか、ワタクシには詳細なデータがございません、申し訳ございません」


「……謝らなくても良いよ、謎は謎のままって事で……

シェリーにも分からないって事ってあるのね

ん〜でも『詳細なデータは』って言う事は

『大まかなざっくりしたデータ』ならある……とか?」

ちょっと期待混じりに無茶ぶりしてみる……


「……はい

『鑑定』は魔物やドロップアイテム、その他物の詳細を知る事が出来ます」


「それから……これは推察の域を出ないのですが……

ワタクシの自我はサクラ様の固有の特殊スキル【カリスマ】や【ネット】【イメージ】が影響したものだと考えられます」


「えっ?」


「本来、ワタクシには自我はございません

サクラ様との出会い、そしてお声掛け頂いた事が自我の覚醒に影響をもたらしたと考えるのが妥当かと」


「……申し訳ございません

確信の持てない事柄を述べました

お聞き捨て置き下さい」


私が黙った事でシェリーに不安を与えたらしい……


「いやいや大丈夫だよ、ごめんね

私の沈黙がシェリーを不安にしたんだよね?

私には想像の出来なかった事からポカンとしちゃって……ごめん……

シェリーだって「最初に推測の域」って言ってるしさ

シェリー自身の事はシェリーが1番分かってるだろうから……

それに私のスキルでシェリーと話が出来る様になったんだたら有難いスキルって事だよね」


「……ありがとうございます……」


まぁ、なんにせよ

【特殊スキル】に関しても追追……って事で


ちなみに【魔法スキル】は

・火魔法・風魔法・水魔法・土魔法・雷魔法・氷魔法・複合魔法・回復魔法・補助魔法・召喚魔法・光魔法・闇魔法・その他


聞き覚えのある魔法が並んでるって感じかな

豪華過ぎて突っ込みたい部分もあるけど……

それに闇魔法とかヤバいやつでしょう!?

召喚魔法って……何を召喚しろと……

それに『その他』って何?!……

何か疲れが……思わず額に手を当てる……


……………

うん! 考えても分からない事は考えるのをやめにしよう!

ここは気を取り直して! 次っ!


そして問題の【特殊スキル】は

・鑑定・カリスマ・ネット・イメージ・音楽

こんな感じ


それぞれの言葉の意味はある程度分かる……

それが『スキル』ってなるとなんなんだろうね〜


最後に【従者】

・シェリー(AI)


シェリーは従者扱いなのか〜

だから『ご主人様』なのね


【アイテム】

って項目もあった

さっき入れた『お肉の塊』とか……

その他にも標準装備されてる物があるのかも?

触れたら別にウインドが開きそう……

ポチっとタッチしてみる……

思った通りに別ウインドが開き、所持品一覧が出た

……うん、後でじっくり確認しよう


あっ、もうひとつあった


【弱点】

…………

ん〜こんなの必要?

基本ステータスも高いし、各種魔法も取り揃えております、って感じだから『弱点』も必要な訳??

『人間』ってだけで結構弱い種族だと思うんですけど……


まぁいいや……ポチっと確認してみよう


【弱点】


家事全般


……くっ……

余計なお世話だぁ〜


知ってますよ!!分かってます!!

自分が女子力【ゼロ】って事は!!


……逆ギレしたってしょうがない……


確かに『弱点』かもしれない……

生活能力が著しく低いって事だよね……

それをわざわざ明記されてる訳だから……


でも恥ずかし過ぎる『弱点』……


誰にも見られたくない!!

いや、見られては行けない!!


かっ、鑑定されたらされた相手はそれが分かるんだろうか?!


「シェ、シェリー」

「…………はい、何でしょう?」


「鑑定ってしたら相手に気付かれる物なの?」

「…いえ、気付く事はございません」

「そっか、じゃあこっちも鑑定されたとしても分からないって事ね……」


「しかし、鑑定能力を持って居る者は限られております

この世界に住む人間には基本ございません

鑑定は通常『魔法道具』によって行われます

例外として『神の加護等を受けた者』、『神が与えた者』そしてサクラ様の様な『異世界から来た者』に付与されている事があります」


な、なるほど……

とりあえずは安心……なのかな?

誰かにステータスを見られる事はない……

『神様と関わりのある人』もしくは『異世界から来た人』に出会わなければ……


でも、もし同じ境遇の人が居るなら会って見たい気もしないでは無い……



――つづく――

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