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1 最初は真面目な感じで
どうも、この物語の主人公の、キタヤマ ヨシオです。
この前十二歳になりました。
近所の庵地小学校へ通う、小学六年生です。
背はあまり高くありませんが、将来メッチャ伸びる予定です。
顔はアホでマヌケだとクラスの心ない女子によく言われますが、
将来メッチャハンサムになる予定です。
勉強はあまり好きではありませんが、本を読むのは割と好きです。
運動も得意な方です。
足が短いのによくそんなに速く走れるなぁと言われます。
ほっとけやアホって感じです。
前置きにもありましたが、神戸に住むカスミという女の子と文通をしています。
最初の頃、オレはこの子が年上の大人の女の人やと思っていて、
その人にあこがれて、その人に見合うような立派な大人になる事を決意しました。
子供っぽくて少年のような考えやふるまいはやめて、
立派な大人の男として生きていこうと思い立ちました。
オレはこの生き方に『反少年主義』と名付け、日々頑張っていました。