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反少年主義 第四幕  作者: 椎家 友妻
其の一 たたずむ乙女
13/72

11 年頃の女の子のお悩みベスト5に入るヤツ

 「はぁ・・・・・・」

 物凄く気の抜けた返事をするオレ。

これって年頃の女の人が抱えるお決まりのお悩みベスト5に入るヤツとちゃうんか?

(この他に『もっとスリムになりたいのにやせられない』、

『いい男が見つからない』、

『いい男はいるけどすでに彼女が居る』、

『何で私よりあの女の方がモテるのか納得いかない』などなどが考えられる)

しかも話が長くなるパターンっぽい。

お腹も空いてきたし、早く帰りたいんやけどなぁ。

と思うオレに構わず、お姉さんは続けた。

 「彼との出会いは、一学期が終わる頃の、とても暑い日の事でした。

私が学校から帰る途中、それはそれは素敵な美少年と出会ってしまったのです。

彼はまるで中世の騎士のようにりりしく、

それでいて天使のように愛らしい笑顔で笑う少年でした。

そんな彼に、私はひと目で夢中になってしまったんです。

本当はその場で声をかけたかったのですが、

彼の隣にカカシみたいにマヌケな顔をしたツレの男が居ましたので、

その時は声をかけるのを控え、木陰から見守るだけにしていました。

それからしばらく私は彼を、ずっと木陰から見守り、

その想いをどんどん募らせて行ったのです」

 これはホンマに長くなりそうやなぁ。

というオレの予想通り、お姉さんの話は続いた。


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