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反少年主義 第四幕  作者: 椎家 友妻
其の一 たたずむ乙女
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8 クシャミもナーナー弁

 「たいぶ顔色よさそうやないか。これなら明日には学校に来られそうやな」

 「ヌン、ノめんね心配かけて。ナしたは必ず学校に行くよ」

 「おう、ところでさっきおばちゃんに聞いたんやけど、

お前今朝、寝言でオレの名前を呼んでたらしいな?一体どんな夢を見てたんや?」

 「ナあ、ナれは、ノシオ君が夢の中で、

ノくを悪のロボット兵器に改造して、ネかい征服に利用しようとしていたんだ」

 「悪のロボット兵器ってか!じゃあオレは悪の科学者かいな」

 「ヌン。ネもロボットに改造された僕は人間のご飯が食べられなくなって、ヌごく苦しむんだよ」

 「世界征服に利用されるのが嫌なんやのうて、

ご飯が食べられへんのが嫌やったんやな・・・・・」

 「ナくの科学者のヨシオ君はとっても悪い顔をしていて、ネんじつのヨシオ君みたいだった」

 「待てやオイ。それやとお前、オレが普段から悪い顔をしてるみたいやないか」

 「ノくのお腹をつねったりする時は、ネっこう悪い顔をしているよ」

 「そ、そうか、それは気をつけるわ・・・・・・」

 「ノれで、ノくは悪のロボットとして世界中の国の軍隊をやっつけて、

ノの国を拡大させていくんだけど、ノちゅうで正義のロボットが現れて、

ナげしい戦いの末に負けちゃうんだ。

ノれでヨシオ君は殺虫剤をかけられて死んじゃうんだ」

 「オレ殺虫剤で殺されるの⁉何かショッボイなぁ!」

 「ヌ、ヌメの話だから・・・・・・」

 「まあそうやけど、何か納得いかんなぁ」

 「ノれが正夢にならない事を祈るばかりだよ・・・・・・」

 「ならんわ絶対に!

万が一オレが悪の科学者になっても、お前をロボットに改造しようとは思わんわ!」

 「ノ飯を食べられるようにしてくれるなら、

ノボットに改造されるのもやぶさかじゃあないよ?」

 「お前ホンマに食う事ばっかりやな!その調子ならもう風邪も大丈夫やな!」

 「ヌン。ネも、ナだちょっとクシャミがよく出るんだ。あ、ナタ出そう・・・・・・」

 カバトンはそう言い、鼻をフゴフゴさせ、物凄くマヌケな顔をしてクシャミをした。

 「ナックション!」

 「クシャミもナーナー弁かい⁉」



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