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ファイアソード  作者: ロゴ・スノーツ
1/4

第一話 機械都市メカ・メカ(1)



 ラジオから火が出た。

 それは午前4時のことで、街ではボク一人だけが起きていた。

 いや、もう一人起きていたが、それは犬のイフリートだ。ラジオから出た火が燃え移って、そのままどこかへ消えてしまった。それ以来ボクはイフリートを探して街をさまよった。


 しばらく探したが、もうこの街にイフリートはいない。旅に出なければならないようだ。

 すべての発端である焼け焦げたラジオを修理すれば、何か手がかりを受信できるかもしれない。腕利きの機械屋ならば直せるだろう。


 機械の都メカ・メカに辿り着いたのは夜だった。


 ラジオ男A「それ、修理したいのかい?

       なんだこりゃ、かなり古いタイプだ。

       あの水車小屋が見えるかい?

       オレの弟が住んでるんだが

       そいつなら直せるかもしれない」


ラジオ男B「それ、修理したいのかい?

それより僕と踊らない?

昨日までは、かわいいギターガールがここにいて

毎日僕と踊ってくれた。

でも、目が覚めるといなくなってた。

ラジオをいじる元気なんて出ないよ。」


 ラジオ男C「それよりも、富士山に登れ。

       電波教団に入れ。

       君のラジオは壊れていない。」


ラジオ男D「ウソだ!

そんなことよりも野球クラブに入ろうぜ。

グローブを買えよ。

バットは貸してもらえるよ。」


 ラジオ男E「待て、待て。

       脳の中には一カ所だけ、鉱石質の部分がある。

そこであの御方の声を受信できるはずだ。

       すべてを見通す御方。

       君の犬の居場所もご存知だ。」



どうやらメカ・メカには四方八方にラジオ波が飛び交っているらしく、ボクの頭の中は声でいっぱいになってしまった。目が回って、うずくまっていると、またもう一つの声がした。


???「君、それじゃまるで裸であーる。この街では特殊のスーツが必要であーる。」

ボク「何者だ!?」




   つづく




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